神、になろうとした者


「さぁ来いよ」


さて既に何人いるかは理解してる。五人だ。五人が俺の周りに存在している。ま、その程度で……は、俺は倒せん。中途半端な連携は無駄に終わるしそれ以外でも単純にこいつらは……弱い。バレバレだ。


「……」


トラップも既に存在している、そして襲い掛かって来るってんなら……


「死ね!」


確実に背中を向けた今だろう。だがその辺は既に……俺が歩いた場所なんだ。つまりは既に『重力圏内』って訳だ。俺の自由に操作できる。足の裏から設置した重力はお前を感知し突き刺す。


「コ゜ッ゜?!」


鉄骨が喉に突き刺さったみたいだな。そしてその状態から突き刺さった鉄骨をグルッと回せば……確定即死だ。既に俺はメスを手にしている。原作じゃぁ武器は使ってなかったが……中々原作通りにはいかない物だ。


「今だ畳みかけろ!」


横か。メスを投げつけて……と、悪いがその攻撃は既に知覚してる。その程度ならいくらでも落とせる。目視して余裕だ。それが物質であるが以上な。手から出る重力によって弾いて……。


「ゲッ」


そしてメスを直角に曲げて頭に突き刺す。ありゃ深くまで突き刺さった感じだな、即死。これで二人目……からの、三人目と行こうか。既に仕込みは済んでる。さてどこからくるか……


「殺すぞ!」


片方が大声でそちらの方に向かせ、もう一体が本格的な攻撃を仕掛けてくる……成程、付け焼刃の連携って訳じゃァ無さそうだな。だがしかし、それでも俺には到達できない。


「え?」


「なんだぁ?!」


「あれは……重力弾だ!」


「なんだそれ?」


「原作でもやってた重力の弾丸でな……まぁ分かりやすく言うならブラックホールを撃ってる」


「それ大丈夫な奴?」


「すぐ消えるし射程も短いけどほぼ確殺みたいなもんだよ、実際原作でも主人公と同格の戦いをした奴をそれで瞬殺してる」


「えぇ……?」


「まぁ出来るとは思ってたけど……マジで実装するか?」


「ヒッ」


まぁその反応も無理は無いよな……だってどうなったかを簡単に言えば頭が潰れてはじけ飛んだ感じだからな?たとえポリゴンの塊であるとは言えそれはもう恐怖映像なんよ。


「でもう一人は……」


「まっ」


頭を掴んでそのまま地面に思い切り叩きつける。さてこれで四人始末した。残るは六人、どっから来るかなぁ?


____________


「化け物かよあいつ……!?」


「実際化け物だろ、世界一位だし」


捨て駒が死んだか。ま、どうでもいいな。正直に言ってアレはもう蝗だ、俺と一緒にいているだけで全国一位を倒したって言う称賛を浴びたいだけのクソ蝗がな。だから捨て駒で十分なんだよ。


「まぁ策はある。どうにでもなるだろう……!」


仕留めてやるよ全国一位!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る