雑兵をいくら並べても有象無象では仕方ない
「さて久しぶりにこいつにログインしたなぁ」
なんだかんだ変わってないような気がするな。気のせいだな。結構変わってるわコレ。まず明らかに人が多い!更に増えてるな全国大会が開催されるんで……それに加えてキャラメイクも新しくなってんじゃん、まぁ変えなくてもいいか。
「ルーは寝てるしなぁ。さてどうしようかな」
「やぁ世界一位!」
「っとなんだぁ?!」
「我々と戦ってもらおうか!」
「おっ挑戦状?受けて立とうじゃん!」
いいねこういう奴!最近は俺と正面切って戦う奴とかマジでゼロ人説が出るレベルでいなかったからなぁ。やはり挑戦者がいてこその世界一位だろ!何人でも俺は勝って見せよう!
「それで相手は……」
「ふっふっふ……今回はなぁ!十人で挑ませて貰うぞ!」
「アッいいっすよ」
十人程度で勝てるとでも……?しかしその心意気、認めよう。と言う訳で早速キャラ選択画面である。やっぱこのゲームは戦うって決めてから戦うまで早いんだよね。すぐ戦えてすぐ鍛えられるからホント助かってます……
「まあ当然だが……俺はこいつを使う!鋼!』
俺このキャラ大好きなんですよね……何せ俺のバイブルみたいな本だからな!実際これに救われたことがあるし……その中でもこの零害鋼は俺が目標にした人物でもある。何せ強さの極みみたいな男で、自分がいなくなると故郷が完全に消えてなくなるって言うんで一度も負けないように強くなった男だし……
「さて鋼を俺はどのくらい使いこなせるのか……!とりあえず行くぞ!」
相手もキャラを決めたようだな。スキルは確認したがマジで原作通りだったからなんとかなる。しかし製造の力まであるとは……まぁ流石に制限されてるけどな。単純に武器を生成して重力で撃ちだすとか言う化け物だから。
「さてと……」
しかし今、つけられてるよな?明らかにこれは……ねぇ誘われてますね。まぁのっかってやろう。なぜなら十人相手にどれだけ出来るかを試してみたいんでね……それもバトルロイヤルじゃなく、十人全員が敵と言う状況で!
「さぁ本気で行かせて貰うぜ……?」
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「おいカエンが戦ってるぞ!」
「マジかよ!?退け!俺が見るんだぞ!」
「あっこの野郎!と言うか相手は誰だよ!?」
「あのプレイヤーネーム……あっ知ってる、確か前にスレ立てた時思い切り荒らしに来た野郎だ」
「マジ?味方が十人いれば勝てると思ったのかな?」
「それはあるだろうな。……けど、それで勝てるってんなら……俺らは真っ先にそうしてるよ」
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