ガチ戦闘
さてログインしたのは良いんだが……相手のスキルはまるで分からん。当然だ、そうでなけりゃ戦いにならん!
「お相手さんのスキルは分からんなこれ……」
「ま、みんなぶちのめせばいいから大丈夫でしょ」
そりゃそうだ。でも相手の形は大体わかる。人型が二人……それ以上でもそれ以下でもない。だからこそスキルが分からない!だがしかしそれならば自分が使えるスキルをもう一度確認するべきだろうな。
「じゃあ俺は突っ込むぞ!」
「了解!つってもこっちが先に見つけたらぶちのめしていいんだよな?」
「当然だ」
さて、俺が使ってる『ヤブサメ』に付けているスキルは大まかに分けて二つ。一つ目は矢を放つときに命中精度が格段に上がる『鷹の目』。二つ目は物質を移動させる『ミニワープ』。俺はこいつを矢に付けることでかなり自由に使っている。主な使い方は緊急避難や攻勢に入るときによく使われるんだ。しかしよく使うのは三つ目のスキルの方。
矢印と呼ばれる矢を放ち、当たった物、NPC、キャラクターを指示した方に吹っ飛ばすことが出来るというかなり強いスキル……『ヤジルシ』。当然だが、こいつを入れるのにコストをメチャクチャ消費した……。その結果俺はこの三つしかスキルを入れられていない。
「まずは相手のキャラ確認からだな!」
当然だが、矢は背中に背負ってる本数しか打てないので落ちている物を度々回収する必要がある。矢は基本的に屋内に落ちてるから拾って増やしていこう。ってコンセプトなんだろうがルーと『ミネピザ』の野郎二人以外で矢が無くなった事ないんだよなぁ……
「とりあえず回収していこう」
とは言え落ちてる矢は基本全部回収な、コレしないとマジで負ける可能性もあるから。今の本数は一のスキル矢が五本、二のスキル矢が十本……足りるか。と言うかなんかさっきから下が騒がしいなぁって一人判明したんだけど!
「『ドクター・A』か!クソッ既に増やされてる!」
よりによってドクター・Aかよ!早めに探さねぇと面倒なことになる!とりあえずジョンの野郎に連絡してっと……行くぞ!矢を放つ!そして……飛ぶ!からの移動を繰り返せば……何度でもワープが出来るって寸法よ!
「よぉドクター・A!久しぶりだなぁ!」
「ヤブサメ……本気で戦ってくれてありがてぇよ!」
こいつ、ドクター・Aは一言でいうなら面倒くさい奴である。と言うのもメインで付けているスキルが理由だ。その名も『ゾンビ・マン』。スキル内容はNPCを何でもかんでも改造してゾンビにすると言うふざけた物。索敵特攻自爆に追跡何でもあり。ただしその分コストは凄まじく、これ一つか二つだけになる。
「だがしかし悪いが今は戦わねぇ!お前も嫌だろ?……今戦うのはよぉ!」
「だなぁ!だが刺させてもらうぞ」
「チッいきなり撃ってきやがってよぉ……!」
奴の体に矢は刺した。追う必要はない……!今はルーと再開するのが一番だな!
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