私の思い


園歌の家は一人で住んでるには大きいような気がしますね……明らかに他に誰かが住んでいたような気がします。それにしてもピザねぇ……なんか薄くない?あれっ気のせい?いや気のせいじゃないや、これ素手で食うタイプのピザだ……


「コーラも買ってきたけど飲む?」


「はいデス!」


私そんなにコーラは好きじゃないんだよね……あっそうだいい事を考えちゃった!とりあえずコーラを手にして……思い切り振る!


「ちょっとぉ!?」


「ワーッ!」


なるべく園歌に当たるようにコーラをぶっかけて……ふふ、こうなってしまえばもう後は風呂に入ろうとするしかないよね!


「あーあ……」


「すみまセン!ちょっとテンションが上がっちゃったデス!」


「そう……。耐水用のルンバ買っててよかった……濡れてない?先に風呂入ってていいよ。俺今からここ掃除するから」


……やっぱり日本人奥ゆかしいね!んもぅ、服もスケスケになってるはずなのに一つも反応が無いとちょっとバイな可能性を考える必要があるよ。……こうなれば手段は選ばない!


「日本ではハダカノツキアイと言うモノがあると聞きましたヨ!」


こう質問することでまず絶対に日本人がダメだと言うようなことを言う……まぁウチアメリカでも付き合ってない奴と風呂に入るのはだいぶ顰蹙を買うけどね。


「流石にそれはまずいよ!婿入り前に裸を見せるのは流石にダメ!」


はい来ましたよ考えていた質問!そこで今度はそこそこ難しい問題をぶつける!


「では水着にシマス!それならモンクはありまセン……ネ?」


人と言うのは無理難題を浴びせられた後に言われたことは簡単にOKと言ってしまう事が多い。……つまり全裸じゃないから大丈夫!と言う訳でしょ!


「うっ」


大丈夫そうだね!いやー……水着持ってきてよかった!ほら見てマイクロビキニ!これで園歌を悩殺して……後は既成事実でも作って結婚!と言う流れに持っていこうじゃんか!


「ふっふっふ……」


そう言う訳でお風呂にやって来た訳だけど……園歌も水着を着てるね。流石にしょうがないか……でも小柄な割にアソコは大きいみたいね……水着の上からでもクッキリハッキリ見えるよ。


「じゃ体洗いマスネ!」


そしてここで胸で洗う!これでもう園歌の理性はボロボロだね!ふっふっふ……もはや襲う事だけしか考えられまい……さぁ襲ってこい!私はいつでもバッチ来いって感じだよ!


「その、止めていただけるとありがたいのですが」


「エー?なぜデス?」


ふーむ……奥ゆかしいと言う次元ではないのかもしれないね。でも性欲がない訳でもない……と言う事は、単純にそういう事をしたい気分じゃないってだけかな?ちょっと確認してみよ。


「コッチも洗いマスヨ?」


あっ逃げ出した!まさかとは思うけど……やっぱりそういうケの人!?いや違うかそうじゃないか……やっぱり詰めすぎたかな……段階を踏んでいかなきゃ……。でも私一回も彼氏出来た事ないし……どうすればいいんだろこういう時。


「ん-……そうだ、友達に聞いてみよう」


こういう時は友達に聞いてみるのが一番だよね!えーっと……よし電話……っと。出るかな?


『どうしたのルー?急に電話なんかかけてきて……』


「えぇ久しぶりね『シャロ』!実はかくかくしかじかで……」


『へー!好きな人が出来たの!……マジで?あんた確か身長は150㎝以下じゃないと無理とか言ってなかったっけ?』


「うん、でも私が行くことになった家であの人がいたの!」


『あぁうん……どこまで進んだ?キス?』


「キスはしてないよ!……まだ」


『まぁそうだねぇ……一緒に寝るとか?毎日一緒に寝てれば仲もよくなっていくでしょ』


……と言う事らしい。だがしかし一緒に寝るとは……中々凄い事を言うねシャロは。やっぱり彼氏持ちは違うなぁ……よし寝よう!でも鍵かかってるはず……ってあら開いてるね。


「じゃぁ一緒に寝るね」


寝るとき基本的に服脱いで寝るけど……まぁいいか!それじゃあお邪魔するね……園歌の体温あったかいね。


「……母さん……」


「……」


「俺さ……母さんともっと一緒にいたかったよ」


「……私がいますよ、園歌」


大丈夫だよ園歌。……私が一緒にいるもん。絶対に悲しませないからね。もっと楽しく生きよう?……これから。

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