ネット怖いわ~って奴ね。


「さてと……」


あいつが来るのが楽しみすぎてピザ買ってきちゃったよ……Lサイズの奴。とりあえずジョンの奴もこれで喜ぶだろ!後はあいつが来るのを待つだけだが……そういや今あいつどこにいるんだ?一回レインを送ってみるか……っと。


「おっレインに通知が……何々?」


『もうすぐ着きます』


「いやホント早いな……返信っと」


『了解』


これでOK!早く来ねぇかな……ところでさっきから凄い恰好のねーちゃんがうろついてるんだけど、道に迷ってんのかな?うわ胸でっか……よし下心は無いけど話しかけに行くか!下心は無いけど!


「そこの外国の方、大丈夫ですか?」


「オウ!大丈夫ネー!……ところでここはドコデス?」


うーむ白い肌に麦わら帽子の破壊力は凄いなぁ。俺一目惚れしそうになっちゃうよ。実際付き合うならこういう白いワンピースに麦わら帽子が似合う女性がいいなぁ。しかしこの辺に面白い物ないけど何しに来たんだ?


「この辺は迷いやすいですからね……ちなみにどこに行くつもりで?」


「ジツは……ゲームで知り合ったブラザーの家にホームステイすることになったのデスが……ロードに迷ってしまったのデス!」


「そうか……」


なんか若干……若干?カタコトだなこいつ……。多分日本に来たばかりで日本語全然分からないんでしょ。にしてもゲームで知り合った奴の家に行くのか……なんだか知らんが俺と同じような境遇の奴がいるとはな……ぜひお知り合いになりたいところだ。とは言えその為には協力しないとな。


「そう言えば、地図とか無いんですか?」


「チズ……オゥ!忘れてマシタ!ブラザーからマップを預かってたのデス!」


あるのか……。さて確認してみましょ、どれどれこの家は……うん多分この地図が間違ってなけりゃ俺の家と同じ場所を指してんな?なんで?この地図を渡したのはジョンなんですけど!?あの筋肉ムキムキの男の声は?!……そう言えばあのゲームって音声を弄れるんだったか……?えっもしかして……?


「それで……分かりマシタか?」


「あぁはい……その前に一つ聞きたいんだけど、もしかしてお前……ジョン?」


「……ワッツ!?」


~十分後~


「正直マジかって感想が出てます。女の人だったんですか……」


いやー驚いたねぇ!まさかネカマじゃなくてネカベプレイしてる奴がいるとはねぇ!こんなことあるぅ……?いや嬉しいよ?巨乳外国人と一緒に生活出来るってだけで充分うれしいんだよ?でもさ?俺が想定してたのはジョンであってこのお嬢さんじゃないの。


「私も同じ感情デス……あんなアバターを使ってるヒトがこんなボーイとは思っていなかったデス……」


にしても……スケベな恰好してるなぁ……いや本当にちょっと待って、さっきまでは他人だからあわよくばとか考えてたけどこれはヤバイって、これと今日から同じ屋根の下とか下手すりゃ一線超えかねないぞ俺が……。そうなったら下手すりゃ国際問題に発展しかねないんですけど!?


「まぁ別に気にする事でもないデスね!」


「いや気楽か!男だぞ!?」


「イエ、出会って分かりマシタが……正直に言って……アー……?」


「あぁ自己紹介もしてなかったなぁ……俺の名前は『園歌』だ」


随分と……気楽な奴だな……。正直怖いよこの気楽さが、俺との身長差で万が一襲われそうになってもどうにかできるからって理由なのか!?実際この……あー……


「了解デス!私の名前は『ルー・フェルラドル・ルーア』デス!気楽にルーと呼んでくだサイ!」


うん、ルーだ。ルーは身長が俺よりも上。……いや俺より下の奴が基本的にいないんだけど。大体ルーの身長は大体180㎝……。まず戦ったら勝てない!だから大丈夫何ですか?ちょっと泣いちゃいますよ俺。


「じゃあ……これからよろしくな、ルー!」


「はいデス!よろしくお願いデス!」


にしても……凄いな。何かするごとにおっぱいが揺れるんだが……もうね、うん。ちょっといろんな意味でデカすぎるかな……ホント。


「で、部屋だけど上にある俺の部屋以外は好きに使って構わないから」


「オゥ!了解デース!では荷物を置いてきマスのでしばしウェイトデス!」


「普通に日本語でいいんじゃないそこは……」


さてと……これからどうするかな。とりあえず買い出しにでも行くかな……。そう言えばコーラ買ってきてないし……。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る