ゲームで知り合った奴がホームステイに来ると言うので泊っていいって言ったら凄い奴が来た~俺とあいつとの恋愛模様とVRMMO格ゲー~
常闇の霊夜
俺が彼女を好きになった理由/私が彼を好きになったワケ
出会いとゲーム
「さてと……今日もログインするとするか!」
俺の名前は『
「しかしいっつもここのロビーは混んでるなぁ……あいつもログインしてんのか?」
んで今は俺はこのゲーム……ジャンルは格ゲー、名前は『アトミック・レジェンド』。しかし今流行りのVRMMO?とか言うよく分からん技術を使っているのでリアルに格闘しているような体験が行えると話題である。なんでまぁ……大量に人がいる。そりゃ楽しいからな……実際どうしてこのゲームが凄いのかと言うと、まず競技人口が多い。
今年に入ってのプレイヤー人数は、全世界の人類の1%がこのゲームをやっている計算になるのだと言う。この時点で途方もない数字に聞こえるが、更に凄いのは常にこのゲームは数百人以上がログインしている状態をキープしていると言う事。ラグもバグも一切起きていない。実際格ゲーをやると大概この辺は脅威になるのだが、それが無いためシンプルに実力が問われるようになる。
続いて操作キャラの自由度だろう。大量にあるパーツから好きな物を選び、それを自由にアバターに付ける事が出来る。ここだけでかなりの自由度を誇っているのだが、その上スキルや必殺技、果ては設定までも自力で作る事が出来ると言う物なのだ。
後は色々な企業が集まってマンガのキャラを出したり色々……っと、あそこにいるのはもしやジョンか?こっちに気が付いたっぽいな。
「ヘイ『カエン』!」
「よぉ『ジョン』!なんだ?今日もランクマッチに潜ってるのか?」
「あぁそうだ!ところでどうだ?これから二人で試合をするというのは!」
「そうだな……いや、今はいい。新しいキャラを思いついたんで製作中。それが出来上がったら戦おうじゃないか!」
今話しかけてきたのが俺のゲーム仲間のジョン。基本的にアバターは筋肉ムキムキの黒マッチョ。ちなみに俺のアバターはもう開き直って逆に小さい体に頭にパソコンが付いてるって感じの顔にしている。
それはそうと、俺は実は去年の世界大会で一位を手にしている。世界中からそりゃもう色んな奴が来て戦う……と言う感じであるが、第一大会であったが故にオンライン大会である。そんな中でも優勝したんだけどな!
しかし問題がある。それは俺が全国一位であるとわかると誰も試合を受けてくれないと言う事である。あまりにも有名になりすぎたせいで誰とも戦えなくなるとは皮肉な物である。しかしジョンは別だ。何度倒されようとも俺に立ち向かってくるのだ。だから俺はジョンが好きなのである。……いやライクの方でね!?
「あっそうだ、ちょっとプライベート的な話になるから個別チャットで話してくれ」
「なんだ?」
あ、そうそう。このゲームは世界中で現在遊ばれている訳だが、各国の言語を一瞬のうちに解読して言語化している、通称『マギナマグナ』とか言うヤバそうな装置だそうだ。
んで、ジョンは名前からなんとなくわかるだろうがアメリカの奴らしい。国を越えた付き合い……夢が広がリングだな!しかし個別チャットとか使う奴久しぶりに見たな……基本使わないからな、よっぽどの事が無い限り。
『あーあー……よし。で個別チャットに切り替えたが、何の用だ?』
『あぁ……実はな?私、今度日本に行く事になったんだが……』
『マジかよ!そりゃいいな!』
『それでだ、ホームステイと言うテイで君の家に泊めてくれないだろうか?』
「ファッ!?」
あっこっちに注目してる……つい叫んでしまった。おい何でもないからな!……さてと。えっなんで?!いやまぁ別に部屋は無駄に余ってるからいいけどさぁ……男二人、家の中、何も起こらないはずがなく……とかなりそうだな。別になっても構わないんだけど?えー返事は……
『いいぞ!』
『ホントか!じゃあ家の住所を送ってくれ!そしたら……そうだな、明日には着くだろう!』
『早いな!?まぁ最近どっかの会社が飛行機より早く移動できる機械開発したからなぁ……』
『あぁ!と言う訳で今から準備するから落ちる!』
『そうか……そう言えば結局戦わなかったな』
『ま、家に行けば戦い放題だろ!じゃあ落ちる!』
いやぁ……ホントに来るのか……よし家掃除するか。とりあえず俺も落ちて……後はレインを使ってあいつに家の場所を送って……と。これでよし。んじゃ明日に向けて色々準備するとしますか!
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