オークションアプリは何でもあり

 明人(高1)はいつものように、オークションアプリを開いた。

 ここではTシャツやスマホカバー、ウォークマンまで、何でも高校生のお小遣いレベルで買えた。


 この日のホーム画面にある最新出品リストに、刀があった。

 開始価格は50円。

 しかし画像の刃には、血痕らしきドス黒いものがついている。


 明人は身を震えあがらせ、アプリを閉じた。

 オークションで何でも売られることの怖さを、人一倍感じたのだろう。


 それ以来明人は、オークションアプリを開かなくなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る