その2 幼馴染ルート①

その2


これは刃と遥が出会わず、そのまま時が進んだ場合の時系列。


起きたかもしれない平行世界パラレルワールド


では、どうぞご覧あれ。


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「はぁ、今日は誕生日か…」


憂鬱だ…


今日、鉋から誕生日を祝いたいと誘われたのだ。


しかも、何かわざわざレストラン予約してるし…


ていうか、めっちゃ気不味いんだよなぁ…


「はぁ、何でこんな事に…」


いや、未だに未練タラタラな俺が悪いんだけだ。


でも、吹っ切れないからしょうがないだろ!


「あっ、こんな所に居たのね刃君♪」

「ん?鉋か…」


悩みながらフラフラしていると、鉋が俺を見つけてきた。


仕方がない。


腹をくくって、さっさと行くか。


「ほら、行くよ♪」

「あ、ああ…」


あっ、柔らかい!


…じゃなくて、近い!


勘違いしちゃうから、本当にやめて!


「楽しみだね、刃君♪」

「…そうだな。」


まぁ、今は…


未練とか関係なく、楽しむとするか…


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「あっ、予約してた神崎です♪」


と、二人でレストランに来た俺達。


しかし、豪華な所だな…


一応貯めておいた貯金を引っ張り出してきたが、割り勘できるか?


「じゃあ、思いっきり食べよっか♪」

「そうだな…」


ていうか、綺麗だな鉋…


凄いオシャレしてるし、まるで大人の美女だ。


そうか、コイツも後少しで18歳か。


後2歳で成年なのだ、当然といえば当然の話だ。


「あっ、そうそう。料理が来る前にプレゼントがあるの!」

「えっ?どんなのだ?」


何をくれるのだろうか?


前は確か大漁旗で、その前はトロフィーだったけな…


うん、ロクなの貰ってないな。


嬉しいっちゃ嬉しいけど、反応に困る。


「それはね…これ♪」

「ん?紙…って、はぁ!?」


この紙、何か婚姻届って書いてあるのですけど?


しかも、ちゃんと鉋の名前は書いてあるし、判子もキチンと押されてある。


駄目だ、頭が追い付かない…


「ジャジャ~ン、プレゼントは私♪結婚しよう、刃君♪」


あっ、ヤバい。


頭がパンクする…


続く

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