最終章 決着と結末
第46話 二年後
第46話
病院を退院してからも、色々とあった。
「刃君、結婚して!」
「先輩、既成事実作りましょう!」
「お兄ちゃん、子供を作ろう!」
「こら、そこ!隙あらば、変な事言わない!」
幼馴染達からのアタックが段々と苛烈で過激な物になったりとか…
「一目惚れした!高橋 刃!俺は必ずお前から彼女を奪う!」
自分をイケメンだと自惚れた(実際にモテてはいた)転校生が、遥に惚れて一騒動あったり…
そして、何やかんやで…
…2年が経ちました。
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「はぁ、やっと18歳になったなぁ…」
「うん…」
お互い、結婚が出来る年齢となった。
俺達は早めに結婚するつもりでいた。
まぁ、色々と面倒(主に柊や遥の家族)があったのが理由だ。
だが、その方面も殆どが解決した。
「どうする?」
「どうしようか…」
今悩んでいる事は、そのまま結婚するかどうかだ。
後、早く結婚しないと、鉋達の猛攻から逃げ切る気がしないというのも本音だ。
それでも諦めそうにないのが、彼女達の凄い所であり、怖い所でもあるが…
「俺的には早く一緒になりたい…」
「でも、問題は…」
…保証人だ。
最悪、認めてくれている遥側のお義母さんと俺の母さんに押して貰う事にするとして…
まず、その事を遥の父親が認めてくれるかどうかだ。
未だに俺は遥の父親に会えてはいない。
何だかんだで避けられたり、出張とかで会えないのだ。
唯でさえ柊の件の後に、俺の事を知って相当混乱したらしい。
はぁ、気が重い…
「まずは、お前のお義父さんと話がしたい。」
「まぁ、刃はそう言うよね…」
遥はかなり嫌そうな顔をする。
未だに仲は悪いらしい。
他の家族とは和解というか、仲良くはやれているみたいだが…
「…はぁ、しょうがない。私も覚悟を決める。今日の日曜日、あのクソ親父に会える様に頑張るわ。」
「頼むぜ、遥。」
この話を成功させる為にも、あの人達に相談でもしておくか…
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そして、決戦の日曜日が来た。
「はじめまして、お義父さん。私は高橋 刃と申します。」
さぁ、覚悟も準備も出来てる。
しっかりと話し合おうぜ、お義父さん!
続く
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