第34話 義弟からの詰問
第34話
遥輝side
「ただいま…」
いつも通りに、家に帰る。
今日は面倒な人だった。
何で、アイツ等は近くにいじってくるんだ?
高橋 瑠璃達とはそんな仲どころか友達ですら無いのに…
そんな事を考えていると…
「遥輝!お姉ちゃんの彼氏が来てくれてるわよ!」
「えっ?本当!やっとか!」
もう、本当に今更過ぎる。
どれだけ、俺が苦労した事か…
何であんなに面倒だったのだろうか?
そう思いながら、駆け足で急ぐ。
だが、そこに居たのは…
「はぁ!?」
…見た事もない、素性も知らない馬の骨だった。
えっ、何これ?
もしかして、ドッキリ?
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「「「……………………………………………」」」
また、沈黙がこの場を支配する。
気不味いにも程がある。
しかも、何か義弟くんからは睨まれてるし…
確か、柊に懐いてるんだっけ?
うーん、じゃあ俺は間男扱いか?
寒気がするな…
「すみません…」
「う、うん、えっと、何かな?」
「貴方は誰ですか?」
「高橋 刃。君のお姉さんの彼氏をやっている男かな。後、同級生でクラスメイトでもあるよ。」
「高橋!?あのブラコン女の家族か親戚なんですか!?」
何故か、驚かれた。
アイツ、外でもブラコンなの隠してないのね。
まぁ、アイツは隠さないか…
莉奈はそもそも話せないというか、話さないだろうし…
「兄だけど、友達なのか?」
「いえ、違います。というか、遠慮したいです。むしろ、アイツ等のグループに巻き込まれて、色々と迷惑してるんです。」
「そうか、それは申し訳ない。ちゃんとアイツには言い聞かせておくから…」
「あっ、ありがとうございます!」
俺は遥の家に来たのに、何故瑠璃の話をしているのだろうか?
まぁ、話を逸らせたので別に良いか。
これ以上行くと、何かメンドくさそうだし…
「って、そうじゃない!」
「チッ、無理か…」
「何ですか今の舌打ち!じゃなくて、何で貴方が姉ちゃんの彼氏をやってるんですか!」
「何でって、お互いに好き合ってるから、その成り行きでそうなったんだよ。因みに、お前の伯母さん公認な。」
「なっ、澪伯母…澪お姉ちゃんの公認を貰ってるのか!?お兄ちゃんだって貰えてないのに!」
あの人、義弟くんにもお姉ちゃん呼びさせてるのかよ…
続く
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オマケ
遥輝ハーレム
シスコンである遥輝の周りに自然と集まってきた女子中学生達。
お互いに恋愛感情は皆無だが、傍から見れば仲が良さそうなので、影でそう揶揄されている。
遥輝くん可哀想…
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