第4話 妹の親友

第4話


「はぁ、酷い目に合った…」


今日の昼は散々だったな…


鉋が無自覚に遥を煽るせいで、生きた心地がしなかった…


まぁ、その後で遥が鉋に気が付かれないよう、嫉妬全快で首元にキスしてきた時は別の意味で死にかけた…


「結果オーライ、なのか?」


一人で下校しながら、そう呟く。


鉋は友達と遊ぶらしいので、今日は隣に居ない。


遥は家が真逆の方向に在る。


あれ?俺、滅茶苦茶痛い奴になってない?


「お久しぶりですね、先輩♪」

「ん?何だ、莉菜りなか…」


変な事を考えていると、目の前に卒業した中学の制服を着た女の子が現れる。


彼女の名はとどろき 莉菜りな


…俺のであり、だ。


「久しぶりだな、何の用だ?」

「いえ、偶然見かけたから話かけただけですよ?それとも…」


莉菜の奴はイヤらしい笑顔を見せながら…


「用が無ければ話かけてはダメなんですか?」

「別にダメな訳じゃない。俺とお前の仲だ、幾らでも話しかけてこい、俺の親友。」

「えへへ、そういうと思いましたよ、私の先輩♪」


やっぱり、コイツとは話がしやすい。


流石は俺の親友だ…


「あっ、そういえば、聞きたい事が有ったんですよ…」

「ん、何だ?何が聞きたい?」


そう聞くと、莉菜は嬉しそうな顔で…


と上手くやれてますか?」


…と、聞いてきた。


は?何で、コイツ…


「お前、何でそれを!?」

「ふふ、相変わらず解りやすいですね、先輩は。私にかかれば何でもお見通しなんですよ?」


そうだった、忘れてた。


コイツはでは滅茶苦茶鋭い事を。


くそっ、何でも知ってる様なドヤ顔しやがって…


「何でもは知りませんよ、先輩の事だけです。」

「パクんな!後、ナチュラルに心を読むな!」


色々と怖い目に合うぞ?


「はは、傑作でしょ?」

「いや、戯言だよ。って、巻き込むな!」

「ノリツッコミありがとうございます!」


お前、西尾○新好きだな!


「一番好きなのは零崎双「やめろ!それ以上は危ない!」ですね。これ以上は先輩をからかうのは止めますよ。」


油断も隙も無いな、コイツ…


「で、上手くやれてます?」

「…ああ、上手くやれてるよ。幸せ絶好調さ。」

「そうですか、それは良かった♪」


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莉菜side


色々な雑談をした後、愛しの先輩と別れる。


「今日の先輩もカッコよかったなぁ…」


それに彼女さんとも仲が良さそうで良かった。


これなら、当分の間はNTR感を味わえる。


でも…


「私の先輩を傷つけたら…」


絶対、どんな所へ逃げようと…


「許しませんよ、遥さん?」


続く

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