第2話「ノアを追う一人の忍」
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「あの御方を追わねば・・・・」
一人の忍者っぽい格好をしている人が一人、疾風の如く高速で
男か女か分からないその人は事前に国王に呼ばれた一人の凄腕の偵察暗殺者だ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
国王
「――――と言う事だ。あの者の性格上、私のような王族であれ何を説いていようとも拒否をするのは目に見えているのでな、だから貴殿に暫くの間だけ観察をして欲しい。頼めるか?アスカ殿」
忍者アスカ
「陛下の頼みとあらば」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そう国王に頼まれ、その人は国を出て村近くまで急いで駆けて来た。
村に入り、村の人にはしっかりと挨拶をする。
「あの~・・・すいません、こちらにノアという男性は来ていますでしょうか?」
近くに居た村人のそう聞き込む。
すると――――
「ん?ノア君の知り合いかい?」
「えぇ。仕事柄、良く挨拶をしてまして」
余計な事を言わずに淡々とアスカと呼ばれるその
「そうかそうか。彼は今ね、領主親子と話をしに向こうの屋敷に行ったんだ」
村人に教えて貰った領主の屋敷に足を運ぶのだった。
一方、ノアの方と言えば――――
今現在、領主の選りすぐりで選ばれた錬金魔法の使い手と面談をしていた。
「成程・・・君以外に錬金魔法を覚える子は居ないんだね?」
俺がそう聞くと、相手の女性、シリンは頷く。
シリン=スカラウ
「はい。殆どの皆は剣を扱えて居たり、魔法を使っていたりで・・・僕だけしか【錬金魔法】を会得している人が居ないんです」
俺は少し考えた後
「うん、わかった。それじゃあ君を俺の弟子にしよう」
「良いんですか?!」
早速、彼に錬金魔法で創れる物の素材を出した。
「君に少し難しいテストをしよう。今、俺が並べたこの材料を見て何が作れるか頭の中で思い浮かべてごらん」
「分かりました!」
俺が出したこの問題は解ける錬金魔導師など居なく、ごく僅かの人しか答えれない難しいクラフト素材だ。
机の上に並べたのは――――太くて丈夫な木の枝、少し大きめの石。
そして木に取り付くツル、そして小さい石。
そう、簡単に言えば槍斧だ。
だが彼女は――――
「武器の槍斧ですか?」
「うん、正解」
この素材で作れるのはその武器のみ。
殆どの弟子入り志願者や冒険者などは深読みし過ぎて皆が皆あてずっぽうなのだ。
「彼女を弟子として採用で?」
「えぇ。暫くはこの村で弟子を鍛え上げます。村の皆が頼れそうな立派な錬金魔導を扱う
俺がそう言うと、領主は納得した顔で頷く。
すると、騎士の一人が来て
「あっ、丁度良かった。ノアさん、ノアさんの知り合いの方だと言う御方を玄関ホールで待たせてます」
誰が来たのか気になった俺は弟子をその場に残し、玄関ホールへ足を運ぶ。
玄関ホールでは、顔見知りの人がその場に居た――――。
「久しぶり、アスカさん」
「久しぶり程度の日数では無いですが・・・お久しぶりです」
部屋を一室借りて何故来たのか聞いてみた。
「ノアさんが公爵に追い出されたとの情報を得て私は国王陛下の命により来ました」
俺に会いに来た理由が、旅に同行したいと言うようなモノだ。
「あ~気分的に決めたりしない限りは動いたりはしないよ」
「えぇ、把握済みです。なので―――見学をしても?」
俺は二つ返事で了承した。
領主のアドロさんが俺の元へ来て
「あの御方は・・・」
「あー、彼女はああ見えて女性です。格好が男臭いもんなんで」
俺の説明に領主は納得し、その場を離れる。
俺は一度、
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