第18話 気づけば妹ができました
気づけば背後に奈緒ちゃんが立っていた。
…決して気まずいわけではないが、奈緒ちゃん視点だと一夜明け、起きたら私がいなかった。
実は気まずいから逃げたと思われてもおかしくない。
奈緒ちゃんからは、声をかけて大丈夫か不安だけど、勇気出して声かけました感が表情からみてとれる。
まあできるお姉さんがここでやることは1つよ。
「おはよう、奈緒ちゃん」
シンプルイズベストを体現。挨拶して軽く抱きしめるだけ。これで万事OKに決まってる。
「お…おはようごじゃいましゅ」
…あれ?何か間違えたのか。私にラノベ主人公属性みたいなポテンシャルはないので、そんな顔を紅くされるとこっちまで恥ずかしくなってしまう。
「昨日のことなら、奈緒ちゃんが忘れたいなら忘れて…前みたいに接するから。忘れたくないなら抱きしめてみて」
恥ずかしいと思っているはずなのに…朝にまで深夜テンションが残っていたせいなのか、普段の私なら絶対言わないような台詞言ってしまった。
そんなこんなでかっこつけてしまった恥ずかしさやらで身体が熱くなる。
だが、動揺したせいで身体が熱くなってきたのかと思ったが奈緒ちゃんのぬくもりも合わさっていたみたいだ。
つまりそういうことでいいんだよね。
「そろそろ朝食の時間だし、部屋に戻ろう?化粧と着替えもしなきゃだし。ほら、昨日奈緒ちゃんが選んでくれた服着よっかな〜。あっ、せっかくだし奈緒ちゃんにメイクお願いしようかな」
「うん!」
…可愛い妹ができたと思えば問題ないか。
今日の収録は、可愛い妹にいいところ見せるためにもさらに気合いを入れて頑張ろう。
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