22話 それぞれの想いを踏みしめて

 やがて、ジーク達の乗る車は沿岸部から山道へと入り込み、険しい道をひたすらに突き進んでいた。


 あれから、エレクからの妨害はない。しかし、奴が諦めたわけでもないのだろう。恐らくは、あの屋敷でジーク達を迎え撃とうと準備を進めている筈。


 それが分かり切っていても尚、彼らは敵地に踏み込もうとしていく。最早、この三人に撤退や後退などという選択肢はない。向かう先が地獄だろうと、何としても互いの目的を果たす。すでに、それ以外の余計な考えは捨て去っている。


 また、しばらくすると車は小道へと逸れ、舗装もされていない細く荒れ果てた道へと入り込んだ。


「この道の先に奴の隠れ家と思われる屋敷がある」


 ジークが助手席から、そう告げると車内には緊張感が走った。


 そして、一同は顔を見合わせて、車外へと降りる。皆一様に強張った面持ちではあったが、同時に決意にも満ち満ちていた。


 月夜の木漏れ日が、そんな3人を照らし出す。外の空気は冷え渡り、濡れた服によりさらに体が冷やされていく。しかし、そんな事など、今はさして気にもならない。


――奴にここまで手を焼かされるとは思わなかった。だが、ようやくここで反撃に出られる。


 歩みは、いつにも増して軽い。もうじき奴の喉元へ手が届く事を考えれば、体の疲労は忘れられ、自然と足が動いた。


 また、それは彼女達も同じ様子。


「もう直ね。エレクの化けの皮が剥がれるのは」とアリシア。


「ミーシャ。今助け出してあげるから」とアイシャ。


 二人はジークの後に続きながら、そんな事を呟いていた。


 そこでジークも

「奴の悪行もここまでだ。必ずや、ここで終わらせてやる」と誓うのだった。


 

 その後、三人は小道を抜けてすぐに砂利の敷かれた広場へと出た。月明りに照らされた見渡しの良い広場は、夜間でも先の先までよく見える。そして、その先には件の屋敷が厳かに待ち構えていた。


 ただ、どこにも連中の姿はない。その代わり、広場に張り巡らされた糸は顕在であった。隙間なく張り巡らされた透明な糸は屋敷までも完全に覆っている。そして、それが月明かりを反射する事で存在感を一際放っていたのだ。


 触れずに潜り抜ける事は恐らく不可能。無数の糸を見た瞬間に、この場の全員がそう感じ取っていた。


 そこで、アイシャが問いかけてくる。


「一応、聞くんやけど……。どうするつもり?」


 それに対し、ジークは即座に答えた。


「小賢しい罠だろうが、何だろうが、俺達がここまで迫り来ることは織り込み済みだろう。なら、いっその事派手に蹴散らしてやるまでだ」


 すると、彼女はため息を漏らし、

「はぁ、あんたならそう言うと思ってた」と呟いてくる。


 しかし、その表情はなぜか得意気であり、笑みを浮かべてもいた。


 そして、先に動き出したのもアイシャからであった。


「やってやろうじゃないの!」


 彼女はそう叫ぶと同時に、両腕から黒い靄を放ちだす。


 それを見て、アリシアも

「遅れをとるわけにはいかないわね!」と言い放ち、左腕を天に掲げ出した。


 彼女達はそれぞれ、黒い鎧と光り輝く透明な刀を作り上げていく。


 そこでジークも、両手から爪を鋭く伸ばす。


 そして、3人は一斉に糸の中へと飛び込んでいった。


 するとその時、屋敷の中からけたたましい警報音が鳴り響く。それと同時に、無数の糸が一斉に眩い光を放ちだした。それは目を開けてはいられない程に強烈な光。


「なんだ!?」


 それを前に、ジーク達は思わず足を止めてしまう。


 それでも、目だけは光に抗い、糸の動きを追って行く。


 すると、張り巡らされていた筈の糸が、突如として上空の一点に引き寄せられていくのが見えた。


 そして次の瞬間、警報音と眩い光は止んだ。


 だが上空には、空を覆い尽くす程の大きな巨大な白い鳥が翼を広げ佇んでいた。それも、無数の糸によって編み込まれた織物の様な怪鳥が。そいつは、鋭い目付きと口ばしでジーク達を睨みつけ、威圧感を発し続けてくる。


 それを前にアイシャは驚き

「これは……!? エレクの能力!?」と上ずった声を漏らす。


 ジーク達は、急に現れた異様な物体に気圧されていたのだ。 


 しかしそこで、ジークは二人を鼓舞する。


「臆するな! 奴の事だ。見せかけだけやもしれん!」


 すると、アリシアは頷きつつ、剣を掲げ出した。


「そうね。私の斬烈波で試してあげるわ!」


 彼女はそう言い放つと同時に、怪鳥に向けて衝撃波を放つ。


 そして、斬烈波は左翼の付け根を捉え、見事に引き千切って見せる。


 途端に、糸で出来た左翼はバラバラに解け、宙に舞っていった。


 しかしその時、バラバラとなった糸は眩い閃光を上げて周囲を明るく照らし出す。それは、怪鳥が作り出された時と全く同じ現象。


 そして、光が収まると上空には左翼をもがれた怪鳥と、それより一回り小さな怪鳥が横並びにいた。


 どうやら、糸を寸断すると、こいつらは増殖する様子。


 その光景にアリシアは、ため息を漏らす。


「これは……意外と厄介な相手かもしれないわね」


 そこでジークも、嫌味を漏らす。


「ああ。散々小汚い手を使ってきてはいたが、自己防衛だけは立派な様だな」


 ただそれに続き、ジークは

「だが、全員で掛かれば蹴散らせない相手でもないだろう」と二人に促した。


 だがそれに対し、アリシアは首を横に振ってくる。


「いえ、こんなのに数を割いてはいられないわ。私が注意を引くから、その内にあなた達は屋敷の中にお行きなさい」


 彼女は、毅然とした態度でそう告げてくるが、先程まで溺れかけていた事がどうしても気に掛かった。そのため、ジークは彼女を心配して問いかける。


「お前一人で、行けるか?」


 すると彼女は、唐突に笑みを浮かべ出す。次いで、彼女は自信を持って答えてきた。


「愚問ね。天界三大名門家が一つミハイル家。その長女たるこの私、アリシア=ミハイルに掛かれば、取るに足らない相手だわ!」と。


 そんな彼女の姿にジークは余計な心配を拭い去る。


「わかった。なら、ここはお前に任せよう」


 ジークがそう告げたのに対し、彼女は即座に

「ええ、任せなさい!」と言い放つ。


 そして、彼女は背中から白い翼を生やすと同時に、二体の怪鳥に向けて飛びかかっていった。


 閃光が空に迸る。怪鳥はアリシアからの斬撃を受けつつも、彼女に鋭い口ばしで突進していく。それを彼女はひらりと躱し、もう一撃食らわす。そんなやり取りが、上空では繰り広げられていた。


 そこで、ジークとアイシャはその光景を傍目に見て、屋敷へと駆け出していく。


 その間にも、怪鳥は徐々に数を増やしている。


 アリシアは目にも止まらぬ速さで糸を切り刻んでいくが、明らかに怪鳥が増える速度の方が速い。しかも、それには際限がない様にも思えた。怪鳥の中には、手の平よりも小さなものまでいるのだ。


 やがて、アリシアの周りには大小様々な大きさの怪鳥が50体程まで出来上がっていた。 


 それを前に、彼女は少し弱音を漏らしてしまう。


「全く……。どこまで細かく切り刻んで欲しいのかしら?」


 また、今までアリシアにばかりかまけていた怪鳥達であったが、その内の数体が突如としてジーク達の方へと向かって行った。


 ただ、それは斬烈波で器用に撃ち落として見せる。


「すぐ目の前に私がいると言うのに……。舐められたものね!」


 彼女は少し苛立ち混じりに告げた。 


 その時、アリシアの後方から小さな怪鳥が勢いよく飛び込んでくる。彼女も彼女で、ジーク達の方に気が散っていたのだ。


「ッ!? いつの間に!?」


 それに彼女は少し焦り勢いよく身を翻す。


 しかし、彼女の左足が僅かに掠めてしまう。すると、左足からはチクリとした鈍い痛みが走る。それを始めは、ただのかすり傷だとしか思わなかった。


 そして、アリシアは傷に構わず、迫り来た別の怪鳥を切り刻んだ。だが、左足の痛みは徐々に増していく。


 そこで、彼女は左足を確認する。


 すると、彼女の左足には眩い輝きを放つ小さな怪鳥が留まっていた。そして、怪鳥は口ばしを足へと突き刺してきていたのだ。いえ、ただ突き刺さしているだけではない。口ばしの先からは糸が伸び、徐々に足の中へと潜り込んできていたのだ。それも、糸は上へ上へと胴の方に昇っていく。


「ッ……!?」


 それを見た彼女は咄嗟に、(これ以上昇られるわけにはいかない!)と思い、刀で左の腿ごと怪鳥を突き刺した。


「ウッグッ……!!!」


 それにより、怪鳥は霧散し糸の進行は何とか止められた。しかし、左足からは止めどなく血が流れ、激しい痛みが彼女を襲う。それにより、彼女は顔を歪ませ、思わず動きを止めてしまった。


 ただ、彼女が休んでる暇はおろか、その事を気にしている暇もない。


 怪鳥は好機とばかりに、一斉に彼女の下へと飛び込んできたのだ。


――これの攻撃を受けるのは非常にまずいわ!


 アリシアは、怪鳥がこれ程までに厄介な相手だとは思いもしなかった。


 今、彼女は苦境に立たされている。しかし、彼女がそれに臆した様子など一切ない。


「けど、これ以上攻撃を食らわなければいい話! 私の四肢がもがれる前に全部蹴散らしてあげるわ!」


 彼女はそう叫びながら、向かい来た怪鳥の群れに自ら飛び込んでいった。





 一方、ジークとアイシャはアリシアの援護もあり、無事に門の前まで辿り着けていた。


 しかし、依然として門の前にも屋敷の中に建てられた櫓の上にも、敵の姿は見られない。


 ジークは、それに少しばかりの疑問を抱いた。


――おびき寄せられているのか? はたまた、あの鳥に絶対の自信があるのか……


 ジークはそんな事を考えるが、すぐまさ振り払い、門を蹴破っていく。


 すると、一見重厚そうに見えた門も、意外にあっさりと破壊出来てしまった。


 目の前には、これまた砂利の敷かれた大きな広場があり、それを取り囲む様に石垣が建てられている。そして、その四隅には櫓が聳え立っているのだ。


 ただ、外の広場とは違い、かなり手が施されている模様。真っ正面に佇む木造3階建ての屋敷へと誘う様に、石畳の道が敷かれている。また、その道を沿う様に灯篭が等間隔に置かれ、松やら菫やらアジサイなどの植物も植えられていた。それだけでなく、屋敷のすぐ近くには、小さな池と石造りの橋まである。


 どこか幻想的にも見えるその空間は、かつてこの場所にあった日本と言う国の伝統的な庭園やら、旅館を模している様だった。


 その手の込んだ空間を前に、ジークはため息を漏らす。


「エレクの奴……いい所を隠れ家として使ってやがるな」


 すると、それにアイシャは頷きつつ、辺りを見渡し出した。


 やはり、敷地内にも敵の姿は見られず、辺りは静まり返っている。


「確かに……綺麗やね。けど、人っ子一人いないってのは不気味やよ。罠なんじゃ……?」


 彼女もどうやら、この異質な空間と静けさに警戒感を強めている様子だった。


 だがそこで、ジークはアイシャの手を引き、

「考えても仕方ない。とにかく、先を急ぐぞ」と呼びかける。


 それに、アイシャはただ黙って頷き、付き従ってきた。


 そして、二人はまるで屋敷に招き入れられるかの様に中へと足を踏み入れていく。



 しばらく二人は、石畳の上を慎重ながら確かな足取りで歩んでいた。今のところ、特段罠らしき物は見られない。エレクの糸も同様に。


 だが、ここに入ってからずっと感じているものがあった。それは、何者かの視線と殺気。櫓や屋敷や池など、周囲の至る所から感じ取れるが、その正体は掴めない。 


 ただ、ジーク達は臆する事なく、先へ先へと進んでいく。やがて、ジーク達は池の横を通り抜け、屋敷の玄関前へと辿り着いた。すりガラスに横開きの古風なドアが二人を出迎えてくれている。


 それを前にやっと、ジークが口を開く。


「やはり、妙だな。この視線と殺気は、まるで俺らを弄んでいるかのようだ」


 すると、アイシャが頷きつつも、なぜか笑みを漏らしてきた。


「そうやね。きっと、何かを企んでいる。けど、それが何であれ蹴散らすのみ。でしょ?」

とジークを試すかのように。


「ああ、その通りだ。よく、わかっているな」


「まぁね。こんだけ一緒にいれば、あなたの言いそうな事くらいは分かる様になる」


 それを聞いたジークは、彼女に笑みを返す。


「それは、心強い」と。


 そして、ジークは屋敷の玄関ドアの取手へと手を掛けた。その時、急にドアの隙間から無数の糸が伸びてくる。


 だがそれは、予測できていた。実に、奴の取りそうな手である。ジークは咄嗟にアイシャを後方へと押しのけ、糸を切り裂きながらドアへと爪を突き立てた。


 すると、玄関ドアは軋むような音を立てながら、枠から外れる。


 しかし、その先に奴の姿はなかった。そこには、厳かなエントランスに上の階へと続く階段のみ。


――ただのトラップか! ふざけた真似をしやがる! 


 ジークは心の中で悪態を吐き、中に入り込もうとした。ただ、その矢先で右足には妙な感触が走る。


 それは、細長い糸。それが、右足に巻き付いていたのだ。また、地面へと倒れ込んでいたアイシャも同様に、右手へと糸が巻き付けられている。


 すると次の瞬間、ジークとアイシャは糸に思いっきり引き寄せられた。


「ッチ!?」


 それにより、ジークは足を取られ地面へと転がり込んでしまう。


「ッ……! この! 鬱陶しい糸やねッ!」 


 そして、ジークとアイシャは砂利を巻き上げながら、池の方へと引きずり込まれていく。


 だがその最中に、ジークは爪で自身に巻き付いた糸を引き裂くと、すぐさま態勢を変えてアイシャの糸をも引き裂いて見せる。


 そこで、二人は池に落っこちる前に、何とか糸から解放された。


「ジーク、助かった」


 傍らからアイシャがそう告げてきた。


 しかし、それと同じくして、池の方からも声が掛かる。そして、先程までいなかった筈の人物が、そこにはいた。


「やぁ、ジーク君とアイシャさん。あの鳥といい、この庭園といい、僕のおもてなしは気に入ってくれたかい?」


 エレクは橋の上に佇み、千切れた糸を巻き上げながら、そう告げてきたのだ。


 それを見るや、ジークは急いで起き上がり、


「エレクッ!!」と奴を睨みつけた。


 すると、奴は涼し気な表情を浮かべ出す。


「そう怖い顔をしないでくれよ。君とこうやって顔を合わせて喋るのなんて、始めての事なんだからさ」とふざけた事を言い放ちつつ。


 それに対し、ジークは奴を睨みつけたまま

「ああ、やっとお前の憎たらしい顔を拝むことが出来た。まぁ、その顏を見るのも、これが最期だがな」と返した。


 しかし奴は、それを意にも返さず、随分と余裕そうな態度で笑みを漏らしてくる。


「へぇ、強気だね。その心意気は買うよ。けど、ここでの勝負は分が悪いんじゃないかなぁ? なんせ、この屋敷も灯篭や石畳みや橋でさえも、僕の糸が中に混ぜ込まれているんだからね。それはつまり、君たちの動きを全て把握でき、どこからでも攻撃が可能と言うことさ」


 奴はそう言うと両腕を広げ、辺りを見渡し出す。それを合図に灯篭の一本一本や石畳みの間からも無数の糸が延び出てきた。


 すると次の瞬間、ジーク達を狙い一斉に襲い掛かってきたのだ。


 ただ、その程度の攻撃に遅れをとるジーク達ではない。


「アイシャ、行けるな?」


 ジークがそう呼びかけると、彼女は黙って頷きつつ目の前に鎧を作り出す。


 そして、ジークとアイシャは襲い来る無数の糸を次々に粉砕して見せた。辺りには縮れたた糸が宙に舞う。


 そんな中、アイシャはエレクに向けて告げた。


「この程度の攻撃で、うちらを止められるとでも思っているん?」


 だが、それを前にしても、奴は余裕そうな笑みを崩さない。


「いいや。これはただの忠告だよ。御覧の通り、君たちに逃げ場はないという事を知らしめる為の」と言い放ち。


 そして奴は続けて

「他にも、この屋敷には無数のトラップが仕組まれている。すでに君たちは迷宮へと入り込んでいるのさ。死の迷宮へとね。だけど、君たちの選択次第では、ここから無事に出してあげようじゃないか」と提案めいた事も言い放ってきた。


 するとそれには、アイシャが怒りを露わにする。


「ふざけないで! 誰がそんな提案に乗るとでも思っとんの!? そんな事よりも、ミーシャ達は無事なわけ!?」


 アイシャは語気を強めてそう問いかけるも、奴はとぼけた態度を取ってきた。


「ふざけてはいないよ。先へと進み、それを確かめるのもいいし。ここで、おめおめと引き返すのもいい。けど、先に進むというなら、命は保障しかねるというだけの話さ」と。


 そして、そこがジークの我慢の限界であった。


「そうか。なら、貴様をここで倒し、ゆっくりと調べさせてもらう」


 ジークはそう告げ終わるや否や、勢いよく奴へと飛びかかっていった。


 奴との距離はすぐさま詰まる。そこで、奴から何らかの反撃が来るかと思われた。しかし、奴は相変わらず、真正面からやり合おうとはしてこない。


「そうかい。それが、君の答えか。なら、苦しんで死ぬがいいさ。僕は安全な所からその姿をじっくりと観察させてもらうとするよ」


 そう告げてきた次の瞬間、奴は急に池の中へと飛び込んでいったのだ。


 それにより、ジークの爪は空を切る。


 だがそこで、ジークは「逃がすか!」と叫び、奴を追いかけて自らも池の中へと飛び込んで行ってしまう。


 それをアイシャが

「待って、ジーク! きっと、奴の罠やよ!」と制止しようとする。


 しかし、間に合う筈もなく、すでに二人は忽然と姿を消していた。


 辺りは、再び静寂へと包まれる。アイシャは彼らを追いかけようとも考えたが、無策で飛び込むにはあまりに危険と思え、考えを改めた。


 そして彼女は、屋敷へと向き合う。


――ジークなら大丈夫。きっと、奴の罠を跳ね除けてくれる筈。なら、うちはうちでミーシャとミレイさんを見つけ出す


 そう想い、アイシャはアイシャで屋敷へと足を踏み入れて行く事を決意するのだった。

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