第7話 虚ろな光

ざらざらの写真を撮った。

モノクロームに溶け込めば、僕でも輝けるかもしれないと。

けれどもそれには、小さな硝子ガラスが集めたうつろな光しかなくて。


僕が配置し、撮った写真。

己に己をあばかれて、羞恥しゅうちと後悔、むなしさ抱え。

ひどく心を揺すられる。


それでも僕がカメラを置くことはない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る