第51話 私を包むのは

ふんわりゆっくり舞い降りる、

真っ白な雪から目が離せずに。

息をひそめて見つめる窓の外。

時折視界のすみかすめるのは、

雪に混じった天使の羽根かしら。

なんて、そんな事を思ってる。


「風邪ひくよ」


ふわりと届く珈琲の

香りと毛布が私を包み込む。


貴方はきっと私の天使様。

その羽はいつも私の心をつつんでる。

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140字で紡ぐ幸の物語【愛しさ編】 井上 幸 @m-inoue

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