第27話 そういうとこが好き

日が少しかたむいて、庭木にわきに水をやる時間。


わざと遠くへ水をく。

透明なしずくの輝き楽しくて。


いまだ緑の葉の先の、ほんのわずかな色づきと。

おんなじ色が優しくて。

気持ちもふわっと上がってく。


けれどもすぐに地に落ちて。

静かな寂しさだけ残る。


突然、ぎゅっとぬくもりにつつまれて。

おどろいて振り向くと貴方が居た。

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