第63話 星降る夜に

 子供たちを寝かせた後、俺は嫁ちゃんずとナナセ家『富士の湯』に浸かっていた。

 子供たちが寝たばかりなので、我が暴れん坊も賢者モードだ。

 ・・・まだあわてる時間じゃない!

 嫁ちゃんずの泡泡天国でウホウホになったが、大丈夫。暴走は抑えられている。


 今は体を洗い終えて、浴槽の真ん中でリラックスしているよ。


 ヴァイオラは俺を後ろから抱きしめて、俺の頭を自分の御神体の上に乗せて、ゆっくりと俺の大胸筋を撫でまわしている。

 俺はお湯に体を伸ばして、ヴァイオラの御神体に寄りかかっている。何ていうんだろう。神技パフパフを後ろからやっているとでも言うべきか、実にもって素晴らしい技だ!


 そして俺は両手でサーシャとエリクシアを抱えながら、彼女たちの脇から手をまわして、二人の御神体を揉んでいた。

 そのお返しに、二人は俺の暴れん坊をナデナデ、ニギニギしてくれている。

 嗚呼、至福の時よ・・・。

 

 俺は両の頬に当たるヴァイオラの柔らかい御神体に頬ずりしながら、夜空を見上げてた。

 降るような星々が満天の夜空で踊っており、その星明りに照らし出されたサーシャとエリクシアの美しい裸体が、俺をドキドキにさせる。

 俺に釣られて、嫁ちゃんずも黙って星々の煌めきを眺めているた。


 「そうだ、今にしよう!」


 俺はサーシャとエリクシアのチェリーちゃんに別れを告げて、ヴァイオラの手を取って二人で立ち上がった。


 「ベルちゃん!お願い!」


 先ほどからベルちゃんの姿が見当たらなかったが、いつでも見守ってくれてると信じてる。

 すると、俺とヴァイオラの胸の間の空間が金色に光出し、光が収まると、赤みを帯びた黄色、ヴァイオラの髪の色にそっくりな宝珠を一粒つけた、可憐な白銀の指輪が空間に浮かんでいた。


 「ベルちゃん、ありがとう。」


 俺はベルちゃんに礼を言って、輝く指輪を右手で掴んだ。


 ヴァイオラはその奇蹟を目の当たりにして、目をまんまるに見開いて驚いている。

 俺は浴槽に跪き、ヴァイオラの手を取って告げた。


 「俺は、住むべき家も、地位も、財貨も持たない裸の旅人だ。

 でも、そんな俺を癒やしてくれる、君の心の美しさ、尊さに惚れたんだ。

 だから君も、これまで羽織っていた衣は全部脱ぎ捨てて、裸のヴァイオラとして俺に嫁いで欲しい。

 愛しているよ。ヴァイオラ。俺と結婚してくれ!」


 ヴァイオラが一瞬の驚きの後、苦悩に顔を歪めた。


 「・・・私は、たくさんの男達に、この身を汚されております。いいえ、身過ぎ世過ぎのためとは言え、進んでこの身を差し出しました。

 こんな汚れた私が、貴方様の妻になる事などできません。そのお言葉だけで過分です。」


 そう言って俺の手を振り払い、両手を胸の前で握って、滂沱の涙を流した。それは祈りの姿にも似ていた。


 すると、突然浴槽に眩しい光の柱が星界から降りて来て、光の中からアフロディーテ様が顕現なされた。俺達と同じ姿で・・・。


 「あら、お風呂パーティーの会場は、ここで良かったのかしら?」


 ナイスなボケです。アーちゃん様。

 でも、女神アフロディーテ様の一糸纏わぬお姿に、愚息が空気を読まずに立ち上がって敬礼してしまった・・・。 

 いい加減、空気を読めるようになれよ!マイサン!


 「こんばんは!暴れん坊さん。私にも元気になってくれて、とても嬉しいわ♡」


 アーちゃん様は、頬に手を当ててモジモジしている。


 「君のお相手は、後でゆっくりするとして、そこの愛子よ。名を名乗りなさい。」


 アーちゃん様は、子供に諭すように優しくヴァイオラに問いかけた。


 「・・・ヴァイオラと申します。女神様。」


 躊躇いながら、ヴァイオラが答えた。

 

 「そう、それで良いのですよ。

 貴方の名はヴァイオラ。トーマ君が、あの女・・・いえ、あのお方に次いで、この世で二番目に付けた美しい名前。

 それを誇りに思って、トーマ君に嫁ぎなさい。」


 ヴァイオラは跪いて、伏せていた顔をキッと上げて訴えた。


 「でも、女神様!私は、ナナセ様には相応しくありません!・・この身は、・・・穢れております・・・」


 ヴァイオラは泣きながら、そう訴えた。


 「トーマ君にとって、処女性って大事なの?なんなら、私が処女膜を再生させてあげるわよ。」


 アーちゃん様が、イタズラっぽく微笑みながら俺に尋ねた。


 「ご冗談は勘弁してください。女神アフロディーテ様。

 俺は、ヴァイオラのその心の美しさに惚れました。その心のあり様に惚れたのです。

 もし、彼女の辛い過去がその心を育んだと言うのなら、俺はその過去も含めて愛しましょう。」


 「ヴァイオラよ。貴方はどうなのですか?この七瀬冬馬を愛しておりますか?」


 アーちゃん様の問いかけに、ヴァイオラは涙で身を震わせながら答えた。


 「心から、愛しております!おおおぉっ」


 ヴァイオラはそう叫ぶと、自分の両手に顔を埋めて泣き崩れた。

 エリクシアとサーシャが、そっとヴァイオラの肩を抱いて慰めた。


 「なら、何も問題ありません。

 あなた方人の子は、母の胎内から何も纏わず生まれてくるのです。

 今宵、この善き星のめぐり逢わせしこの時!ヴァイオラよ、貴方がここに再誕した事を、愛と美の女神アフロディーテの名に於いて宣言します!

 星々よ、この愛子に祝福を!」


 アフロディーテ様の神々しい宣言と共に、アフロディーテ様から膨大な神力が解き放たれ、浴槽のお湯に映っていた星々が一斉に輝きを放って、ヴァイオラを光で包んだ。


 ヴァイオラは突然輝き出した自分の体に驚いて立ち上がった。


 「こ、これは・・・!」


 俺は、ヴァイオラを抱きしめて、そっとキスをして呟いた。


 「大丈夫だよ。これはヴァイオラを祝福するための奇蹟なんだ。星々が君を祝福しているんだよ。

 だから、君は胸を張ってヴァイオラとして生きれば良いんだ。

 ヴァイオラ。俺と結婚してくれるね?」


 「はい、喜んで。ナナセ様。心よりお慕いしております。」


 ヴァイオラは、はにかみながらそう答えた。


 俺はヴァイオラの左手の薬指に宝珠の指輪をはめて、ヴァイオラに優しくキスをしたが、彼女は俺の頬に両手を当てて、激しいキスを求めた。


 「ゴホン!少々神威を使い過ぎました。お風呂パーティーは、また今度にしましょう。

 では、サっちゃんもエっちゃんもまたね!」


 そう言ってアフロディーテ様は天界に帰って行かれた。

 ヴァイオラは女神様を見送ると、また俺に抱きついて、激しいキスを求めてきた。

 

 俺の暴れん坊は、煌めく星々に輝きを発しているヴァイオラに、一気に覚醒してしまいましたよ。

 俺はそっとヴァイオラの手を引いて、俺達のテンちゃんに戻った。

 そして俺の初〇機は、ヴァイオラの未だ淡く輝く体を蹂躙しつくしたのだった。

 

 驚いた事に、ヴァイオラの純潔は再生されており、破瓜の痛みと共にヴァイオラは愉悦の絶頂を迎えた。喜びの涙と共に。

 そして初〇機は、ヴァイオラを気絶するまで責め立てた後も、ターゲットをサーシャとエリクシアに変えて、二人も気絶するまで蹂躙しつくした。

 二人が気絶している間に目覚めたヴァイオラは、気だるそうに身を起こして俺に覆いかぶさり、再び初〇機を体内にエントリーさせながら甘く囁いた。


 「どうかこのままでいさせてください。私の体に、あなた様の形を刻み付けてくださいませ・・・・どうか、どうか・・・」


 そう囁きながら、ヴァイオラは再び快楽に気を失った。


 だが、ヴァイオラの名器は本人が気を失っても蠢くことを止めず、初〇機をきつく締め付けながら何度も何度も覚醒と活動限界のループにいざなった。


 そして俺とヴァイオラは、体を繋ぎ合わせたまま深い眠りに落ちた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る