第13話 戦利品
さて、マリンとも仲間になったことだしとりあえず・・・もう少しだけこの辺探索してみようかな。
「マリン、もう少しこの辺を探索したいんだけどいい?」
私が聞くとマリンはつぶらな瞳を輝かせてぽよんぽよん跳ねた。テイムしたからわかるけどマリンのぽよんぽよん跳ねるときは肯定の意味っぽい。じゃあ、否定のときはどんな動きだろう?
「マリン、ダメってときはどんなふうに動くの?」
私が聞くとマリンは体をみょーんって縦に触手みたいに伸ばしてそれを左右に振った。人が違うってときに手を振るみたいに。
「マリン、ありがとう」
マリンはとても賢いな。スライムが元々賢いのか、それともマリンが特別なのか。
「じゃあ、探索しよっか。」
その後家の周囲を走って逃げれる範囲で探索した。けど魔物は1匹も見かけなかった。この辺りはどうやらあまり魔物がいないっぽい。けど代わりに鑑定して聞いたことのない名前の植物を安全かどうか確かめてから採取しておいた。
「これだけ取れば調べるのに十分かな。よし、帰るか。もう少しで夜だし。マリン、帰ろう」
私が呼ぶとマリンは急いで跳ねてきた。そんなに急がなくてもいいのに。
「私、ダンジョンを拠点にしてるの。ダンジョンには危険な魔物は入ってこないから安心してね」
・・・・・・
・・・・・・
そうしてマリンと帰ってきた。まだ夜ご飯まで時間があるから先に外で得てきた物を調べようかな。あ、でもマリンは大丈夫かな?
「マリン、まだご飯食べないけど大丈夫?」
マリンはぽよんぽよん跳ねた。大丈夫みたい。
「じゃあ、まずは・・・スライムのドロップアイテムから」
そう言って私は無限収納からドロップアイテムを取り出した。スライムのドロップアイテムは液体が入った瓶とゼリーっぽいのと、粉が入った袋だった。
「じゃあ1つずつ鑑定していくか」
私は3つ全てを鑑定していった。結果はこうなった。
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万能オイル:スライムがドロップする。食用にもそれ以外にも使える。健康に良い。
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スライムゼリー:スライムがドロップするゼリー。これを溶かして液体に混ぜると冷やしたときに固まる。食用可。
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万能スターチ:これさえあれば粉物の料理は全て作れる。水などの配合次第で粘り気が変わる。健康に良い。
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・・・全部食べ物系かい!しかし、なかなかに万能。オイルとスターチに至っては健康にいいことを前面に押し出してきてるよ。まあ、あって困ることはないからいいけど。むしろ今後食料どうするか悩んでたしちょうどいいや。・・・魔物倒すと食べ物ドロップするなら出来る限り倒していこう。よし、次は採取した植物だ。私は採取した3種類を再度鑑定する。
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薬草:傷を治す効果を持つ。そのまま食べても効果がある。加工すると吸収率が上がる。
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デトックス草:体内の毒を消す効果を持つ。そのまま食べても効果がある。加工すると食べやすくなる。
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きつけ草:眠気覚ましの効果を持つ。寝ている人に使うと覚醒する。そのまま食べても効果がある。加工すると吸収率が上がる。
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傷を治すのと状態異常系に効果有りのものか。ていうか3つのうち2つはよく見ると色が少し違うだけで見たことある植物に似ている。薬草はお茶の葉、デトックス草はヨモギだ。これも私たちがわかりやすいようにって言う世界の配慮かな?まあ、そのままでもOKだから加工系のスキル取るまでそのままで使うか。よし、今日の戦利品は確認完了!次は夜ご飯だー!
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