第14話 夜ご飯

さて、鑑定での調べ物が終わったことだしマリンと夜ご飯を食べよう!


「マリン、待たせてごめんね。ご飯にしようか」


私がそう言うとマリンは駆け寄って来た。あっ、そういえばスライムが何食べるか私全然知らなかった。


「マリン、マリンって何が食べられるかな。」


マリンは体を細くすると?の形になった。・・・これは私の聞き方が悪い。具体的に聞かなければ。


「えっと、今から私が見せるもので食べられないものがあったら教えてね」


そう言って私は無限収納から食材を取り出す。探索の後、ダンジョンに入る前に家から持って来たのだ。


「なるほど、全部大丈夫なのか」


マリンは私が出した食材、そして調味料も全て大丈夫らしい。調理したものが大丈夫かは作ってからまた聞こう。


「今日は簡単なものにしますかー」


そう言うと私は土魔法で作っておいた簡易的な台とかまどで調理し始める。今日作るのは卵とじうどんだ。ご飯みたいに炊いたりせずすぐに出来上がるからね。私はまず麺を茹でる。細い麺なので5〜6分で茹で終えた。茹で終えたら無限収納に突っ込んだ。これで茹でたてが食べられる。次にうどんつゆを作る。鍋に白だしをいれ、適度な味になるよう水やみりんで調節する。・・・うん、いい感じ。うどんつゆができたら麺を入れ溶き卵をかけて少し煮立たせる。半熟卵になったら火を消してお椀にうどんを入れて仕上げにネギをかけたら・・・完成!結構美味しそうにできた。マリンを呼ぼう。


「マリン、こっちにおいで」


マリンがこちらに来ると食べられるか聞いてみた。


「マリン、これ食べられるかな?」


私が聞くとマリンは体をぽよんぽよんと跳ねさせた。よかった。どうやら食べられるみたい。私はうどんをあげた。


「マリン、これが今日のご飯だよ。熱いから気をつけてね」


そう言うとマリンは食べ始めた。私は自分の分を作って食べた。うん、美味しかった。茹でたてだから麺がもちもちだったし卵はふわとろにできたし。いつもより少し美味しかったから多分スキルが働いたのかな?極めたらもっと美味しくなるかも。もっと使っていかなければ。


「ごちそうさま。マリン、お椀持って来て。」

私がそう言うとマリンはお椀を持って来た。・・・あれっ?なんか洗ったみたいに綺麗になってる。なんでだろ。


「マリン、お椀綺麗になってるけど何かしたの?」


私が聞くとマリンは私が食べ終わったお椀を体に取り込むとしゅわしゅわと音を立てた。お椀を溶かしてるのかと思ったけど溶けてなさそうなので黙って見守った。音が止みマリンが体から取り出すとお椀は綺麗になっていた。


「マリンは物を綺麗にできるの?」


私が聞くとマリンはぽよんぽよん跳ねた。すごい。これなら洗い物はマリンに手伝ってもらおう。洗剤も節約できるし。


「マリン、ありがとう。これからも手伝ってくれるかな?」


私が聞くと喜んでぽよんぽよん跳ねた。・・・私の仲間可愛くてさらにとても有能でした。

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