第9話 明かされる真実

レインにメッセージを送ってから私は今、ダンジョンの中を調査している。ダンジョンマスターになる前は部屋があまりなかったのに今はいくつか部屋があるし、下への階段もある。


「うーん、新しい部屋にはこれと言って何もないな。」


何かあるのではとわくわくしたが実際は何もなかった。しょうがないので下に降りることにした。

下に降りると何やら投影機のようなものがあった。私は即座に鑑定をする。

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ディスコ・プロジェクター

・記録された映像を映し出す。

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これは映写機だったのか。・・・何が記録されているのか気になる。私は映写機に触れる。すると、とてもイケメンな眼鏡をかけた男性が映し出された。


・・・・ジジ・・・


『これを見ているということは、あなたがこのダンジョンを踏破したのですね。とりあえずダンジョン踏破おめでとうございます。これはこのダンジョンが初めて踏破されたときにのみ開かれる部屋にあります。そして私は神という存在です。私は地球という星がある世界と、ソーレリアという世界、ほかにいくつかの世界の管理をしていました。しかし、地球がある世界とソーレリア、この2つの世界が私の管理ミスによって融合してしまうという事態が起きました。』


「えっ?!」


急な展開に理解が追いない。神を名乗る男は続ける。


『小さい規模ならばすぐに解決できたんですが、予想よりも規模が大きく融合を止めることが出来ない状態になってしまっていました。今、このダンジョンのある地球はソーレリアとの融合の前段階にある状態です。融合後に異常を出さないようにするために地球はソーレリアの在り方に合わせ少しずつ変えていっているのです。地球に魔物が出現したり、魔法などが使えるのものもソーレリアに魔物がいて、魔法が使えるので地球の者たちが融合後の世界で困らないようにするための世界なりの配慮です。しかし、誤算がありました。地球には人々に世界の意思を伝える手段がなかったのです。ですので神である私が過干渉にならない程度にこのダンジョンに魔道具を置き、初めてダンジョンを踏破した者にこの事実を伝えることにしました。』


突然の世界が激変した理由を聞かされ愕然とする。


(誰がこの展開予想できるかー!)


『・・・本当はもっと手を貸して差し上げたいのですが、融合する世界と融合後の世界は神は手を出してはいけない決まりなのです。』


(じゃあ今後何があっても神様は助けてくれないってわけか)


『ですが、本格的に融合する前に世界で初めて魔物を倒した人やパーティに称号という形で、力を与えることが出来ました。』


(称号の効果がすごかったのはそのためか)


『称号をもし獲得したのなら、人々が生きていけるように導いてほしいです。』


(うーん、人前に出たり目立ったりするのめちゃくちゃ苦手なんだが。あと、絶対面倒なことになりそう)


『・・・そしてあともう一つお願いしたいことがあります。ソレーレリアの人々にもこのことを知らせようとしましたが時すでに遅く、干渉ができないようになっていました。ですので、もし融合後などにソーレリアの人々を見かけたらできるだけ力になってあげてほしいのです。』


神がそういうと映像はそこで終了した。

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