第78話 痴漢?

 久しぶりに偽勇者と会った【超絶】美少女魔法剣士です。

 自分で美少女って言ってますね。でも、美少女だから仕方がありません。


 おやおや。偽勇者たちが古臭い紙を見ていますよ。

 あたしみたいな美少女なら、もっと可愛い紙を用意するわ。


「これか? 宝の地図だ。凄いだろ?」


 なんですと? 宝の地図! 宝と言ったら金銀財宝よ! ウハウハよ!

 あたしは偽勇者の後ろから、宝の地図をのぞき込みました。



――――――ジロジロ、ズルズル、ジロジロ、ズルズル


「地図の指し示す場所はどこよっ! って、何の音?」


――――――ズルズル、ズルーン! パサ、ピカーン! ムニュ



 そうなんです。偽勇者のカツラが取れて物凄い光が発しました。

 あたしはまぶしさのあまり手で目を覆いましたよ。しかも……。


「ちょ! 眩しい! って、どさくさに胸触ったのは誰だあ!」


 あたしの不幸は、これだけでは終わりませんでした。





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Copyright(C)2021-特攻君

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