第79話 二段構え?

 偽勇者たちと宝を目指すことになった【超絶】美少女魔法剣士です。

 自分で美少女って言ってますね。でも、美少女だから仕方がありません。


 地図によると、近くの島にお宝が眠ってるようですよ。

 あたしみたいな美少女なら、豪華なクルーザーで上陸よね。


「おっ! あの桟橋に船があるぞ」


 なんですと? なんとも都合よく船があるものですね。

 あたしはとってもとーっても、嫌な予感がしました。



――――――トコトコ、ギシギシ、トコトコ、ギシギシ、バギッ!


「桟橋に穴が空くなんて読んでたわ! 私の不幸をめないでよね!」


――――――バンッ! クルクルクルクル、スチャ! ポン、バシャン!



 そうなんです。格好良く船へ飛び移ったら、そこでも穴が空いたのです。

 あたしは一気に海の中へ落ちてしまいましたよ!


「ちょっ! 泥船じゃんか! そこっ! 笑ってないで助けなさいよお!」


 あたしの不幸は、これだけでは終わりませんでした。





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Copyright(C)2021-特攻君

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