第358話 358.奴隷を差し出し生きるか、それとも戦って死ぬか選べ

◇◇ レイ ◇◇


奴隷にされ戦争に駆り出されていた人達はフォンティ城塞都市に滅ぼされた城塞都市の元住民達だった。

BBQを好きなだけ食わせ、ダンジョン産の樽酒を好きなだけ飲ませている間に


奴隷の1人を案内役にフォンティ城塞都市へとやってきていた。

奴隷だつた男はフォンティ城塞都市から10キロ程西にあった人口1万人程のカステル城塞都市に住んで居たがフォンティ城塞都市により1年前に滅ぼされカステル城塞都市の住民は全員フォンティ城塞都市の奴隷にされたという。


男の名はファルコスと言いカステル城塞都市の領主をしていたという。

道理で交渉が上手いはずだ

話術も巧みだし、人を動かすのが上手い

俺みたいな若い物など油断するとファルコスの手の上で上手く転がされそうだ


ファルコスの言うにはフォンティ城塞都市は現在通常住民人口15万人そして奴隷11万人

フォンティ城塞都市の住民は11万人の奴隷達に働かせ、自分達は優雅に遊んで暮らしていると言う事だ


羨ましい~

俺なんて住民の為に馬車馬のように働き続けなきゃいけない状態なんだぞ?

だが・・いや~な予感するんだけど・・

11万人が奴隷だよ?

奴隷を解放して何処かにいってくれればいいけど・・


『私達エデンに住まわせてください』


なんて言われたらさ~これヤバいんじゃネ?

『絶対にそんな事になりませんように!!』


フォンティ城塞都市に連れて来たのは女神様、レイラ、クリスティーナ、クリスティーン、クララ、ディアナ、ジュリア、そしてジャーネ

そうして今さっきのファルコス

カステル城塞都市の領主だったそうだからファルコス・カステル?なのかな・・・

いまはファルコスとしか名乗っていない


フォンティ城塞都市の正門前にやって来た俺達

厳戒態勢の為か城門は堅く閉ざされていて門の前には兵士が10人程警備しているよう


「止まれ!!今はフォンティ城塞都市の入出を禁じているとっとと帰れ」

といって槍を俺達に向けて来るが・・

「だが・・」

そう言って俺達を嘗め回すように見て

「お前達が体を差し出すなら通しても良いいんだぞ」

と声を掛けて来るが・・・


「ウザい」

レイラが速攻キレて


『ドーーーン』


と火炎弾を仕舞っている正門に発射


「ドゴーーーーーン」


っていう物凄い音と共に閉じられた正門に大穴が開く

「何だと~襲撃者だ~!!捕らえろ」


そう言った瞬間に

レイラ、クリスティーナ、クリスティーン、クララ、ディアナ、ジュリア、ジャーネが一斉に火炎弾を撃ち込んで瞬殺

止める間もなかった・・

それからは・・・

想像の通り


そう足掻いてもこのフォンティ城塞都市とは敵対する運命なのだ。

このフォンティ城塞都市は奴隷の労働力に依存してフォンティ城塞都市の住民は一切働いていない。

奴隷に食べさせてもらっている。

だから奴隷を直ぐに解放しろと言っても、一旦楽な思いをするとそれは許されない現実となる。

今まで働く事無く遊んできたツケを払う時だ

多分奴隷を解放すると言えば、

どれだけの人間を殺せば良いのだろう?

エデンに攻め込むという現実を選んだフォンティ城塞都市は、奴隷無しでこれから生きてゆかなければいけない。

果してフォンティ城塞都市は生き残れるのだろうか?

それはこのフォンティ城塞都市の住民が必死で働けば、あるいは生き残れる?

それはこのフォンティ城塞都市の頑張りに期待するしかないな。



警備隊の兵士だろう鎧を着た兵士達が爆発に驚いて建物から飛び出して来た。

「案外と対応は早いですね60点というところでしょうか」

アンジェリーナ採点しだしちゃったよ

「お母様それは甘いですわ!!50点いけば良いのではないでしょうか?」


娘の方が採点はきつかったか


「見た事無い奴らだ!!捕まえ・・・・」


最後まで喋る前にクララとディアナが『拳銃』の魔道具で眉間を一発づつ撃ち抜いて瞬殺

ファルコスは恐怖の余り少しお漏らししたようだが・・・

黙っておいてやろう


この辺で叫んでおくか!!

拡声魔法を使い

「フォンティ城塞都市の者達よ

エデンを落とすために集まっていた軍隊は全て殲滅した

捕まえている奴隷を全て差し出せ

そうすれば、この街には何もしない!!


もしも、抵抗するならば全て殲滅する

1時間やろう

1時間のうちに決めるがいい


『奴隷を差し出し生きるか』


どれとも


『戦って死ぬか』


選べ」


そう言って俺達は大通りに


『ドスン』


っとテーブルと椅子を出しお茶会を始めるのだった。


つづく・・・

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