第322話 322.8首龍の肉

◇◇ レイ ◇◇



樹海のタワー型ダンジョンからドロップした


『真っ黒な縦30センチ横15センチ程のプレート』


以後『鑑定プレート』と呼ぶ事にした。

今まで食材で使えるかどうか解らなかった物がこの『鑑定プレート』を向けて魔力を流す事でそれが何なのかが解ってしまう代物だった。


今までで一番欲しかったものかもしれない!!

この『鑑定プレート』がこの世界に落ちて来た時に有れば食べ物で苦労する事は無かったのに!!

って思ってしまう。


試しに・・

あの樹海タワー型ダンジョンの最上階で狩った8首龍の首の肉を切り出して『鑑定プレート』で鑑定すると・・

『8首龍の肉:食べると超再生能力を得る』


「うをぉ~」

俺はその表示をみて思わず声を出してしまっていた。

レイラ、クリスティーナ、クリスティーン、クララ、ディアナ、ジュリアがビックリして『鑑定プレート』に映し出された表示を見て


「凄いですね」

「あの龍の再生能力がそのまま獲得出来ちゃいますね」

「不老不死じゃ無かったですね」

「これで怪我しても大丈夫」

「戦闘しても安心です」

「あの8首龍の再生能力が貰えるなんて凄いです。食べたら私の首も8つとか増殖しませんよね」


ジュリアそれ怖いぞ

一瞬ジュリアの首が8本ろくろ首のように伸びている所を想像しちまったじゃねえかよ


レイラ、クリスティーナ、クリスティーン、クララ、ディアナ、ジュリア、そうしてなんとジャーネも一緒に醤油をつけて刺身で食べました~!!



ジャーネ食えるのか?

「生物を錬成出来ますから、私の体も食べれるように錬成し直しました」

って~~~

ダンジョンコアって何でも有りジャン!!

卑怯だぞ!!


「ご主人様、私の能力は限定的です。ダンジョンコア本体は動けないのです。どうしてあの場所に存在したのかも解りません」


「ダンジョンってなんなんだろうな?」

「私達には開示されていません。ダンジョンを運営する為の道具にしか過ぎないのです」


ジャーネと話していると頭が痛くなってくるな(;'∀')💦

なんか思考が機械じみている?

ダンジョンという装置の一部だったからかな?


兎に角美味しい物を食べさせとこう(^^)/

お腹いっぱいになって幸せな気持ちになればつまらない事も考えないだろう!!

だってさ~まさかダンジョンコアを連れて帰るだなんて思ってもみなかったジャン?

俺だってこれからどう付き合えば良いか解らねぇぞ!!


俺はテーブルと椅子を出して熱々の紅茶とクッキー、チョコレートを出してお茶会だ

それにしてもダンジョンコアがチョコレートを食べてるってどうなってるんだ?


それもめちゃめちゃ可愛い美少女の姿をしてさ~

「美味しい~美味しい~美味しいです~~食べれるって凄く幸せ~~~」

そう言ってジャーネは


(´~`)モグモグ

(´~`)モグモグ

(´~`)モグモグ

(´~`)モグモグ

(´~`)モグモグ

・・・

っと凄いスピードでチョコレートを口に放り込んでいるんだが・・・

少しは味わって食べてるのか~~?


ジャーネ頬袋作ってまで食べてるし~

なんか小動物みたいで可愛いな


「ご主人様~凄いです~食べる事がこんなにも幸せなんだと初めて知りました~ご主人様のダンジョンコア産んでも良いですよ~」


「レイ、ギルティー」

「ご主人様~正座です」

「ご主人様のたらし」

「ご主人様無意識すぎます反省してください」

「ご主人様また増やすんですか?」

「これ以上増やさないでください」

「ご主人様~私のすべて見たんですから責任とって下さいね♡」


「うをぉ~~/(^o^)\ドウシテコウナッタ」


俺は悪くない!!

無実だ~~!!


つづく・・・

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