第279話 279.自分の状況を認められないレイ

◇◇ アルテナ ◇◇


レイはシールドで少女を包んだって言ってたけど・・

そうだとしたらシールドが破壊されたって事よね?

じゃ~レイは自分の体を焼かれながらも、少女に掛けたシールドが消滅したのに気が付いてレイの異空間庫に収納したって事になるわね。


レイって本当にバカ


『でも大好き』


ちょっぴりこの少女に嫉妬しちゃうわ

レイがシールドが壊れた瞬間に異空間倉庫の中に収納したんだと思うけど、やはり体中軽い火傷負ってるわね・・・


ショックで気絶しちゃってる


私はレイが作った食肉花の原液を100万倍に希釈したポーションを少女の口に持って行き、すこしづつ口の中に入れると・・


「げほっ」


「げほげほっ」


っと咳込んで目を覚ます。


「そのままこれを飲み干して」


って少女にお願いすると


『ゴクン』


『ゴクン』


っとポーションを全部飲み干す少女


『この世界には珍しい髪の色だわね』


「大丈夫?」

「はい有難うございます。お陰で楽になりました」

「そうそれは良かったわ。貴方の事を教えてくれる?」

「はい」

「あ・・その前にその姿じゃダメよね直ぐに服を出すわ」

って言って服と下着をマジックポーチから出して少女に渡すと・・


「可愛い服~~凄いです~~でもこの薄い布は何でしょうか?」

「ふふっ下着を知らないのね?それは下着と言って服の下に着けるものですよ。淑女の嗜みですよ?」

「そうなのですか?」

「付け方をお教えしましょう」


私とレイラとクリスティーンとクリスティーナ、クララの5人係でその少女に下着の付け方をドレスを着付けて姿見を見せる


「凄い~~下着があるとこんなにも動きやすいんだ~それにこのドレス凄く可愛いです。ところで此処は何処なのでしょう?」

「そうね。それは皆でお茶しながらお話しましょう」


「レイもう着替えさせたからこっちを向いても良いわよ」

私がレイに声を掛けるとレイが振り向いて


「もう済んだのか?おおおお~その服銀髪にめちゃめちゃ似合ってるジャン~」

レイってば可愛い子見ると直ぐに花に下伸ばすんだから!!

この服選んだ私も褒めてよね!!


「て・・・天子様?」

「てんしさま?てんしさまって誰?」


「ドンカン!!レイの事よ!!」

「俺がなんでてんしさまなの?」


「この姿見見ても解らないかしら?」


って姿見にレイの全身を映して見せた瞬間に


「なんじゃこりゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」


と大声で叫んだレイ


「天子様でしょ?」

「これって・・・」

「そう言う事でしょ?」

「う・・・嘘だ~~~~~嘘だ嘘だ嘘だ~~」

「認めなさいレイ!!」

「あの~一つ確認しても良いいかな?」

「どうぞ?」


「俺は聖ドニアス協会の司祭長に魔道具で殺されかけ、女神様が死にかけた俺に肉食花の原液を5本も飲ませて助けてくれた結果・・・肉食花の原液の影響で天使に種族進化してしまった・・・って事で合ってる?」


「だいせいか~~い!!レイって頭良い~~~」


「褒めてんじゃねぇ~~~!!マジかよ~/(^o^)\ナンテコッタイ」

「良いじゃない眩しい程に神々しくて薄っすらと透明な翼も生えていて、頭には光り輝く天使の輪が輝いている貴方は何処からどう見ても天使そのものですよ?」


「な~んとなく

な~んとなくだけど、女神様の言葉でそうじゃ無いのかな~った思ってはいたんだよ?

でもこうやって実物を実感するとめちゃめちゃ凹むよぉ」



「良いじゃないあなたも何時も言ってるじゃない『可愛いは正義』って~」


「アルテナ・・・これってさ~何処からどう見ても俺女の子にしか見えないんだけど?」

「良いじゃないレイ可愛いんだから!!何処からどう見ても可愛い天子様ですよ?」


ふふっこれでレイに言い寄って来る女性は居なくなるわ!!

まさか天子様に


『貴方を愛しています』


なんて言う人は居ないでしょう


『結果オーライ』


せいぜい女性から崇められなさいレイ!!天使様としてね!!



この部屋は狭すぎる為に空中庭園に移動して、テーブルと椅子を出してメイドさん達にハーブティーとケーキそしてクッキーを準備してもらいお茶会を開く。


メイドさんは仕事中なので100人程度が集まっていて、他の人は仕事中


「ここは何処ですか~めちゃめちゃ広い湖と森があって透明な物で覆われた世界!!私は天国に来てしまったのでしょうか?」

「天国ではないですよ?ここはエデンの領地です」

「レイアード聖ドニアス教会の司祭長ギディオン様が神敵の居る城塞都市と仰っていた所でしょうか?」

「そうですね。神敵かどうかは私達のお話を聞いた後自分で考えれば良いわ。私は答えは強要はしませんよ?

先ずは貴方のお名前を教えて頂けますか?」


「ディアナです」

「私は女神アルテナ、今はバルス神、ジェイド神、ドリス神、ドニアス神の4神に殺されかけて1か月前くらいに其方に居るレイの助けを借り神域からこの地上に逃げてきました」

「女神様ののですか」

「そうですよ?そこにいるレイも天使ですよ?」


そうこの子にはレイは天使として認識してもらいましょう!!

レイの容姿を見て天使じゃ無いと言う人間など居ないでしょうからね」


「そうなんですね」

「お茶が冷えてしまいますから、お茶をしながらお菓子も食べて下さいね」

私がそう言うと

気兼ねしていたのか早速ケーキを手で掴んで口に持って行くディアナ

「そこにあるフォークとナイフを使うと食べやすいですよ?」

って言って揚げたけど・・

手で掴んじゃってるから遅いよね


「おいしいいいいいいいいいいいいいいいいいいい~~~こんな美味しい物たねたことないでしゅ」


噛んじゃいましたねあのこ

まだ緊張しているのでしょうね


「緊張しなくても大丈夫ですよ」

「ひゃいぃ」

「ふふっ程々にね」

「すみません。こんな事慣れて無くって」

「すこしづつ慣れる事ねフォークとナイフはこうやって使えば楽に食べれるでしょ?」

「わ~すごいです。そんな使い方があったのですね」


もう一息ね!!

レイが美味しいは正義?って言ってたわね

『人は美味しい物を食べると幸せになれる』

なんて言って無かったっけ?


美味しいと言えば!!


『ダンジョン産メロンフルーツ』!!


「素直なディアナにはご褒美をさしあげますね。これはメロンフルーツと言って巷では金貨1枚で売られているフルーツです」


そう言ってディアナの前にお皿に乗せた一個のメロンフルーツを出す」

「レイ~一人だけじゃ食べずらいでしょうから皆にもメロンフルーツ出して、」


レイだったら一瞬で皆のテーブルの前にダンジョン産メロンフルーツを出す事出来る物ね

『レイの異空間庫』って反則よね~


皆がメロンフルーツを食べているのを見てディアナも一口口を付けると・・・


『(´W`)ムシャムシャ』

『(´W`)ムシャムシャ』

『(´W`)ムシャムシャ』

『(´W`)ムシャムシャ』

『(´W`)ムシャムシャ』

『(´W`)ムシャムシャ』


ふふっまるでリスみたい

「美味しいい~~美味しいです~こんなの食べたらもう私此処から離れれませ~~ん~~~~~」

え?ディアナそんな簡単な事で良いの?

『聖ドニアス協会』の事ってメロンフルーツよりも軽かった?


つづく・・・

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