第271話 271.聖ドニアス協会

◇◇ レイ ◇◇


レイアード城塞都市の領主ジュリアン・レイアードの妻達3人と子供達5人を見送った後、俺はレイアード城塞都市の領主ジュリアン・レイアードにダンジョンドロップ品のお酒を詰めた瓶と氷を入れたカットグラスを出してお酒を勧める。

レイラ、女神様、クリスティーナ、クリスティーン、クララにはピーチのスムージーとお菓子を目一杯机の上に排出すると


『(´U`)ゴクゴク』

『(´U`)ゴクゴク』

『(´U`)ゴクゴク』

『(´U`)ゴクゴク』

『(´U`)ゴクゴク』


『(´~`)モグモグ』

『(´~`)モグモグ』

『(´~`)モグモグ』

『(´~`)モグモグ』

『(´~`)モグモグ』



良い飲みっぷりに言い食べっぷりですね~


レイアード城塞都市の領主ジュリアン・レイアードにはサツマイモチップスを出す。

この世界ではまだじゃがいもととうもろこしは見つけていない。

錬成すれば錬成出来るけど・・・魔力ごっそりと持ってかれるからお勧めじゃない。


なのでジュリアンにはサツマイモチップスで我慢してもらおう

いちおう塩味だし!!


『お料理研究所』の力作だつたりする。

この前ワントフォード城塞都市ウエストン商会からレディアとジャスミンが買い込んでくれた物だ

早速開墾している畑に買った『ポテドン(さつまいも)』を植え

『ワントフォードぶどう』は種を採取してりんご園の近くに植え『お手軽成長マシマシ魔法』を掛けたんだけど・・・一応定石通り・・踊りました・・・踊りましたとも!!


『俺が踊ったら作物育つと信じちゃってるからね・・(;'∀')💦』

えらい設定自分でも付けちゃったもんだ・・なんて反省してるんだけど・・一度やっちゃったらさ~もう言い訳出来なくって・・・


それよりもだ!!

気になる言葉が有った!!

レイアード城塞都市の領主ジュリアン・レイアードが最後の方に言った言葉


『レイアード聖ドニアス教会司祭長ギディオン・テルフォード』

という言葉だ!!


俺はレイアード城塞都市の領主ジュリアン・レイアードにお酒を注ぎながら

「ジュリアン・レイアード様が言った『聖ドニアス教会』はどのような所なのでしょう?」

と聞いていた

あのクソ神の1人の名前が付いていたからだ!!





「レイ殿はこの『帰らずの秘境』の奥でいままで住んで居てこの世界の事には疎いのでしたな

先ず『聖ドニアス教会』を語るにはラドス城塞都市の成り立ちから話さなければなりませんな。


ラドス城塞都市というのは初代ジャック・ラドスが海岸沿いに建てた家の周りに石を積んだ城塞を築いた小さな物だったのです。

ラドスにはレーニャのダンジョンとういダンジョンが有り、初代ジャック・ラドスはそのレーニャのダンジョンに潜り魔獣を狩ってその日暮らしをしていたそうです。


初代ジャック・ラドスはレーニャのダンジョンの一階層で魔獣と戦い死闘の末『回復の魔道具』という回復魔道具を手に入れたそうです。

その『回復の魔道具』のお陰で初代ジャック・ラドスは徐々にダンジョンの深い階層まで降りる事が出来るようになりレーニャのダンジョン3階層で魔獣を狩った時にドロップした品物


『縦1メートル横50センチの真っ白な石板』


を見つけたのです。

その見つけた真っ白な石板こそが


『神託の石板』


ドニアス神様からの有難い神託を授かる『神託の石板』だったのです。

初代ジャック・ラドスは『神託の石板』に表示される神託を信じて信託の言葉を実行する事で段々とラドス城塞都市を発展させてきました。


初代ジャック・ラドスは

『聖ドニアス協会』

を設立し初代枢機卿となった訳です。


そうして『神託の石板』の言葉を信じこの世界で唯一塩の生産し始めたラドス城塞都市は次々に周りの城塞都市を吸収し、其の住民を奴隷としてい塩の生産を大々的に行いその力でで勢力圏を拡大してきました。


その中枢を担ったのが

『聖ドニアス協会』

なのです。

『聖ドニアス協会』はレーニャのダンジョンから豊富にドロップする『回復の魔道具』を使い他の城塞都市に拠点を置き、治療をしながらドニアス神様の信仰を説いていったのが始まりです。


ラドスの塩、そうして『聖ドニアス協会』の治療という2つの力によってこの世界に勢力を伸ばして来たのです。

初代ジャック・ラドスの時代はあまり無理な事も言わなかったのですが・・

初代ジャック・ラドス子供が枢機卿を引き継ぎ、次の代の子供が代々枢機卿にになるに従って段々と横着になり、最近では10キロの塩が金貨1枚から金貨2枚で押し売りのように売りつけ、『聖ドニアス協会』もお布施と称して高額な治療費を取るようになってしまい人々には疎まれる存在になりつつあるのが現状です」


レイアード城塞都市の領主ジュリアン・レイアードにお酒を注ぎ、氷を入れ、おつまみを出しながら聞き出しましたよ!!


クソ神の事!!

いや~この世界にドニアス神が『神託』と称して干渉したなんて知らなかったぞ!!


「アルテナ、ドニアス神がこんな事をしてたなんて知ってた?」

「全然知らなかった!!」

女神様も知る訳無いよな

知ってたら何でそんな事をするのかって事になるもんな!!

「聖ドニアス協会は俺達の敵だな」


つづく・・・

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