第270話 270.再びやって来たレイアード城塞都市の領主親子

◇◇ レイ ◇◇


可愛ければ良いと思っていた俺だったんだが・・・

デリアを拉致しようとした男がデリアの防御魔法が発動して感電

まさかなぁ~


うさ耳あったら可愛いよな~って思ってお遊びで付けた防御魔法がこんなにも早く使われるとは、夢にも思わなかったぜ。


デリアを襲った男の親が、帰りがけに

「息子を勘当したので好きにしてくれて良い」

と言ったのには驚いたよ(;'∀')💦


城塞都市デノアジュールの街から来たフェルマータ商会会頭ダスティン・フェルマータと男は名乗ったんだが・・

城塞都市デノアジュール?

何処かで聞いた覚えが有るけど何処だっけ?


って悩んでたら


「オーストン商会の会頭が住んでる所」

って女神様教えてくれる。


「そう言えばオーストン商会の会頭ヒューバートさんって城塞都市デノアジュールに住んでるって言ってたよね~しっかり忘れてたよ」


懐かしいな~会ってからあれから相当経ってるような気分になっちゃうよ。


城塞都市デノアジュールの街から来たフェルマータ商会会頭ダスティン・フェルマータが帰ってから少し経った頃、

レイラ、女神様、俺、クリスティーナ、クリスティーン、クララで新しく建築している家にキッチン・お風呂・シャワー・ドライヤー・トイレなどの魔道具を設置しているとシンデレラ城からジュリアが俺達を呼びに来た。

「ご主人様、レイアード城塞都市の領主様ご夫婦とお子様達がシンデレラ城にお越しになってご主人様とお会いしたいと来られています」

と聞いて

「え?」


っと思わず声が漏れちゃってた俺

突然の事でビックリ

まさかさ~少し前に帰ったから、幾らなんでも直ぐに来るとは思わないだろ?

なので

「お供の方々も一緒に来れれてるの?」

って聞いちゃったよ


「どうもエデンとレイアード城塞都市の間を走っている『バス』で来られたようですので、レイアード城塞都市のご領主様ご夫婦とお子様方だけのようです」

ってジュリアが教えてくれる。


げっ・・

レイアード城塞都市の領主ジュリアンよお前、行動力あり過ぎだろ!!

山賊とかに襲われたらどうするつもりなんだよ!!


『バス』も何か防御魔法を掛けとかなきゃいけないかもな(;'∀')💦

まさかさ~城塞都市の領主様が『バス』なんかで来るなんて思っても見ないジャン?


まぁ~確かに馬車で来ると半日近くかかるけど、『バス』だったら1時間で来れるからな~

そう言う意味ではめちゃめちゃ便利かもな!!


それにしても・・最近ジュリアが俺を呼びに来ているような気がするんだが・・

「ジュリア、俺が此処に居る事が良く解ったな?」


そう・・

俺は此処に来るとは誰にも言っていなかった?・・・と思う


「ジュリアは大好きなご主人様の行動は常にチェックしていますから~ふふっ」


おい!!

ジュリア?

それってどういう意味だ?

俺の知らない所で監視されているみたいで怖いぞ(;'∀')💦

し・・・知らない・・

知らない方が、幸せって事も有るしな・・

俺の心の平穏の為に聞かない方が良い・・・だろうな


「ジュリア案内頼む」

「ハイご主人様~♡」

って言うなり俺の左腕を速攻で抱き締めて

「ご主人様~ご案内致しますわ~♡」


ってお胸を俺の腕に押し付けながら俺をシンデレラ城へと引っ張ってゆくジュリア


『皆?』

何でこの状況止めないの?

皆で取り決めとか?してるのか?


『今日は私の日?・・・みたいな?』


服と下着とパジャマを一新してからは皆露出度はあまり多くなくなったけどさ~


『可愛さ100万倍・・・みたいな?』


めちゃめちゃ可愛さアップ・・・みたいな?


そういう事を考えている間にシンデレラ城へ着いた俺達は早速、レイアード城塞都市の領主親子の待って居る大広間へとジュリアに引っ張られていった。


『コン』


『コン』


っと2回ドアをノックした後

「領主レイ様をお連れ致しました」

といって大広間へのドアを開けてくれるジュリア


「おお~レイ殿~~~~」


俺の姿を見るなりそう言って速攻で走り寄ってきて


『がばっ』


っと俺を抱き締めるレイアード城塞都市の領主ジュリアン・レイアード

くそ!!

ムサイ男に抱き着かれても、俺は嬉しくねえんだよ!!


そうは思っても、友好的に接してくれているであろうレイアード城塞都市の領主を無下にも出来ず


「ジュリアン・レイアード様?大変嬉しいのですがこれはちょっと・・・」


全く!!

全然!!

俺は嬉しくねぇ~

だけど社交辞令だ!!

どうしてこんなにも俺はこの男に好感を持たれてしまったんだ?


『もしかして・・あのマジックポーチあげたから?もしかして俺への好感度爆上げさえちゃった?』


奥さん達も何で止めない?

あんたの旦那が・・

み・・見た目女の子に抱き着いてんだぞ?


良いのか?


まさか(;'∀')💦

めちゃめちゃ高価なネックレス3人に送っちゃったから俺を旦那に篭絡させてもかまわないとか・・思って無いよね?


「おおおお~これはすまんすまん、つい興奮してしまって申し訳ない」


そう言って離れてはくれたレイアード城塞都市の領主ジュリアン・レイアード

「貴方興奮し過ぎですわ」

「もう少し落ち着きなさいなジュリアン」

「そうですよ~こんなに可愛い女性に急に抱き着いたりしたら本当に嫌われますわよ」


げっ?

シンシアさん? ミッシェル?オリーヴさん?やっぱり俺を取り込もうと思ってます?


そんな中正妻のシンシアさんが

「貴方?レイ様に嫌われる為に来たのでは無いでしょ?大事なお話が有ったのでしょ?」


と諫めたんだが・・

『大事な話?』


一体なんだ?

『まさか俺をお嫁さんに欲しいとか無いよな?』


俺は男に趣味は無いぞ!!


「おお~そうであった実はな・・」


おい!!

レイアード城塞都市の領主ジュリアン!!

そこで止めるんじゃね~~!!


嫌な予感しかねえだろ!!

もったいぶらなくて良いから早く吐け!!


「昨日領主館にレイアード聖ドニアス教会司祭長ギディオン・テルフォードが私を直接訪ねて来ての

妙な事を聞いたんじゃ」


そこでもったいぶるなジュリアン!!

良い所で切るんじゃねぇ!!


「司祭長ギディオンが『今流通している塩は何処で作っているのか知っておいでだろうか?』と私に聞いて来たんじゃよ!!

当然ラドスでしょうと答えたら

『ラドスの塩よりも品質の良い物が出ているらしいのですがジュリアン殿はレイアード城塞都市の領主様をしておられる都合上その情報は掴んでおいでではないかと、こうしてお訪ねした次第です』

と聞いて来たのじゃよ・・」


そう話している最中に

「お父上~また『ウォータースライダー』で遊びた~~~い」

「お父様~私も『ウォータースライダー』で遊びたいです~早くレイ様にお願いして下さい」


あ~子供達は『ウォータースライダー』で遊びたくて付いて来たんだな・・・

それじゃ~こうやって待ってるのは辛いだろうな


「ジュリアン・レイアード様お子様達は遊びたいようですので、今回はホテル『エデンズガーデン』のプールで遊ばせてみませんか?あそこは11階の屋上から1階のプールまでスリル満点の『ウォータースライダー』で滑り降りる事が出来ますよ?」


「あ~お父様~其処です!!それが良いです!!」

「お父上、あの『ウォータースライダー』が気になっていたのです是非お願いして頂けますか」

「私も~『ウォータースライダー』あそこが良い~」

「あのホテルの『ウォータースライダー』凄そう~」

「はやく~お願いして~」


「お子様もああ~言っておいでなので今回は『エデンズガーデン』のホテルの方でお泊りしませんか?無料で泊まれるように手配しておきますよ?」


って言うと

「貴方あのホテル物凄く評判良いのですよ」

「私もあのホテルに泊まってみたいですわ」

「私達は御話の邪魔でしょうから、子供達と先にホテルで遊んでますわ」


シンシアさんミッシェルさんオリーヴさんめちゃめちゃホテル泊まる気満々じゃねえかよ

そんなにホテルが有名になってるの?


俺はジュリアを呼んで

「レイアード城塞都市の領主ジュリアン・レイアードと私はお話があるから、『エデンズガーデン』のホテルに奥様とお子様を案内してホテルのプールを使えるようにしてあげてくれないか」


とお願いしジュリアン・レイアードの奥さん3人と子供達5人を『エデンズガーデン』の最上階10階の部屋に案内してもらう。

ほんとジュリアって何でも出来て、めちゃめちゃ可愛いし、ツインテールも俺の好みだし・・

って俺は何を考えてるんだ~~!!


つつく・・・

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