第207話 207.テコ入れ

◇◇ レイ ◇◇


門番?っていうかあの冒険者やつてて大怪我して助けた男達は現在エデンの正門の門番も兼ねて貰っている。

エデンの正門に行ってみると4人でエデンに入場してくる人々の検問を行っているよう

「おはよ~オーガスト、バリー、ケイシー、コンラッドもう仕事は慣れた?」

「お嬢おはようです。まだ警備隊の服がねぇ~小っ恥ずかしくっていけやせん」

「お嬢おはようさんです。嫁にさ~あんたに合ってるじゃないかいって俺も言われるんですがね~この歳でこの格好は流石に恥ずかしいですぜ」

「おはようごぜえます。俺も同じだぜ。嫁にアンタもそんな服を着ると良い男に見えるじゃないかいなんて冗談言われるんですぜ」

「お嬢おはようごぜえますだ、いや~儂も流石にこの奇抜な服は恥ずかしいぜ、内の嫁は気に入ってるみたいですがね」


なんか服の事ばかり言ってんな

「皆さんその服よく似合っていますよ?良い男に見えて惚れちゃいそうですよ?」

ってちょっとよいしょしてやったら・・


「お嬢!!それはほんとうですけぇ~お嬢に言われるとめちゃめちゃ嬉しいんだが~」

「おお~めちゃめちゃ頑張れそうだぜ~」

「おらも頑張るぞ~」

「ここの領地の女性達は全員美人揃いだって皆お嬢たちをベタボメですぜ」


ああ~~嬉しくね~~

俺は男だ!!

って言いたいが・・・

女神様の趣味でさ~

話が容姿の事になってるぞ・・話を変えよう


「何か困っている事は無い?」

って聞くと


「商隊の出入りが半端ないですね。今さっきも塩を満杯にした馬車の商隊が20商隊も出て行きましたぜ」

「昨日までは2人体制で正門の警備をしていたんですがね。今日から特に出入りが多くて4人体制に変更しましたぜ」


「商隊の人間は問題無いんですがね・・ダナンの若い質の悪い奴らが問題ですかね~この電撃棒は使いやすいですよ。無傷で撃退出来て最高ですぜ」


「そうですか。やはりダナンの若い素行が悪い奴らが多いですか、やる気のある者にはフランクフルトソーセージの屋台を引かせ始めたんですがね~」


「あ~あれはめちゃめちゃ美味しいですぜ、銅貨5枚はちょっと高いが結構腹持ちが良くて味は最高にうめえぇなあれ」

「ダナンの奴らにはあのフランクフルトソーセージは高くて食えねえな。俺達みたいに仕事持ってれば良いんだがな」

「そうだな此処はまだ商隊頼みの領地だからな」


そうなんだよな・・

商隊がきてくれるお陰で、少しは何とかなってるんだよな・・・


「ダナンの人達が食べれる物も提案してみるよ」

「そうしてくれ。俺達も安けりゃ何度も買ってやれるしな」

「屋台の所におってみるね」

「そうしてくれ」


俺達は屋台の事務所に行ってみるともう10人の若者が屋台を引いて出かける準備を始めていた。

「おはよ~みんな~昨日はどうだった?」

「お嬢様おはようございます。昨日は商隊の人達が大勢買ってくれて大儲かりでしたよ」

「ああ~門番のおっちゃんも美味しい美味しい連発して一人2本つづ買ってくれたな」

「商隊の人達は金回り良いから2本3本まとめ買いしてくれるから楽だな」

「おら~200本も昨日一日で売れたぜ、すんげ~売上だな」


「昨日1日で大銀貨1枚って凄いね」

「凄いだろ?一日で大銀貨1枚の儲けだぜ!!」


皆嬉しそうだが・・

「だたな~ダナンの住人には高すぎるやうで売れないんだ」

って一人が言い出すと

「そうだなダナンの人間で買ってくれたのは誰も居ないな・・」

「イヤ居たぞ!!ホテルに勤め始めた若い夫婦達が帰りがけに一杯まとめ買いしてくれたな」

「あ~そう言えばメイドさん達も沢山買ってくれたな」


「やっぱりダナンの人達には高すぎるんだ」

って俺が言うと

「ダナンの奴らは金持ってないからな~」

「そうだよな。俺達もダナンに居た頃は生活キツかったな」


・・・

ダナンの人にも買える値段って言ったら『ゴブカラ』なんだが・・

アネルド商会の会頭のレオンさんが『ゴブカラ』トレノアの城塞都市で売り出すからって思ってたけど、この際気にしている場合じゃ無いか・・・


「みんな新しい商品が有るけど売ってみる?」


って言うと

「どんな商品なんだ?」

って言うので


『ゴブカラ』を俺の異空間庫から出して皆に配ると一斉に一個口に入れ



「「「「「「「「「「うめぇ~」」」」」」」」」」


そうなるよね~

レイラ、女神様、クリスティーナ、クリスティーンも欲しそうにしてますけど有りますよ?

って事で4人にも『ゴブカラ』を出しました・・

もう食べる事になると目が無いんだから~


『ぱくっ』

『(´~`)モグモグ』


「はふはふ」

「熱い・・」


『ぱくっ』

『(´~`)モグモグ』

『ぱくっ』

『(´~`)モグモグ』

『ぱくっ』

『(´~`)モグモグ』


「女神様急いで食べるから、治療しますからね」

『ヒール』


「ありがとレイ」

『(*´ε`*)チュッチュ』

うをぉ~

嬉しいぞ~


「あ~抜け駆け禁止~」

『(*´ε`*)チュッチュ』


「レイラひど~~い!!私も~」

『(*´ε`*)チュッチュ』


「クリスティーナ抜け駆け禁止~」

『(*´ε`*)チュッチュ』



「皆~男性達がびっくりしてるじゃん」

「良いの良いの~」

「そうそう私は気にしない」

「したい時にするのです」

「私達は一緒~他の男は死ね」


げっクリスティーン過激な言葉禁止


皆『ゴブカラ』を売りたいって事で、『ゴブカラ』の肉を冷蔵庫に排出して

作り方レクチャー

入れ物と、爪楊枝を大量に排出し渡しておく。


「『ゴブカラ』の値段だけど一個銅貨1枚で販売が妥当だと思う」

「おお~それならダナンの住人にも売れるぜ!!」

「今日は目一杯売れそうだ」

・・・

そう言って屋台を引いての10人の男性達は次々に街の中に繰り出していった。


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る