第204話 204.屋台販売を始めよう

◇◇レイ◇◇


トレノアギルドの一団は俺との会談が終わったら、ポリタンクを受け取り速攻でトレノアの城塞都市に受けて馬車をとばして帰って行った。


トレノアの実両者達を集めて今後の事を話し合うらしい・・・


俺は独り言を言っただけだ!!

何もしていないぞ!!


「悪い事を考えている顔ですね」


そう言ってレイラ、女神様、クリスティーナ、クリスティーンが同時に俺のほっぺを引っ張って来る( ^)o(^ )('ω')


『止めろ~俺のほっぺたは遊ぶために有るんじゃね~』



トレノアギルドの一団を見送った後そんな事をしながら俺達はシンデレラ城の前に居た訳だが・・

「ちょっとよぉ領主様、アンジェリーナ様の館の前にあった掲示板に『屋台を始めたい方』って書いてあったんだがどうしたら良いんだ?」


って10人位の若い男性達が俺に聞いて来た。

「まだ計画段階だけど、屋台の構想だけは有るよ。一応見せる事も出来るし、今日から試験的に始めてみる事も出来るけどどうする?」

って俺が聞くと


「「「「「「「「「「やりてー」」」」」」」」」」


って言うので食堂兼お土産屋さんの裏手に事務所になる建物と倉庫、そして寄宿舎10人分を錬成

倉庫には馬車一台分程の冷蔵庫を設置、腸詰め『フランクフルトソーセージ』を大量に排出しておく

そうして、屋台はトレノアのアネルド商会の会頭のレオンさんに作った物と同じ屋台を10台準備

そうして試験的に料理した串刺し『フランクフルトソーセージ』を皆に食べさすと


「「「「「「「「「「うめぇ~」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「すんげぇ~」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「直ぐにやりて~」」」」」」」」」」」


って言うので

「まだ契約とか決めていないんだ。だから『フランクフルトソーセージ』の卸値が幾らにするとか、使う油の値段とか、串の値段、それに複数買ってもらった時に入れる袋の値段とか屋台の貸出料金とか決めていないんだ。

兎に角今は手探り状態だから、今冷蔵庫に入れている材料は全部無料にしようと思ってる。

販売状況を見て卸値は決めようと思う。

見た所お金も余裕がないようだから、一時金として一人大銀貨5枚は支給しよう。でも翌月からの使用料に一か月当たり大銀貨1枚を上乗せして徴収させてもらうけど良いかな?

それと『フランクフルトソーセージ』異本の値段は銅貨5枚くらいまでが良いと思うよ?それ以上だと多分売れないだろうからね


それとそこにある寄宿舎は自由に使って良いからね」


「「「「「「「「「「おお」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「すんげぇ~」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「俺此処に住む~」」」」」」」」」」


って言うので契約書にサインを貰い早速10人は『フランクフルトソーセージ』を大量に屋台に積んで街に繰り出していった。



「おいひいぃ」

「おいひいでしゅ~」

「偽主人様のあれみたいでしゅ~」

「レイ・・熱いけど美味しい」


女神様は急いで食べて舌を火傷したみたいですね・・

『ヒール』

「レイありがと」

「どういたしまして」


それとクリスティーンお前、変な物に例えるんじゃ有りません!!


こうして『フランクフルトソーセージ』の屋台実演販売は見切り発車で稼働し始めたのだった。

だってさ~

一々全部決めてから始めてたら、ダナンに人々は自立する気無くなって、俺達に養われて当然って感じになっちまうからな。

俺の予想だと、配給をしだした事でダメな人間が幾らかは出て来ると思っている。




『配給されて当然』


『守られて当然』


多分そうなった人達をどうするのか・・・

その時は痛みを伴うのだろうな・・・


俺にはすべての人は救えない

救えるとしたら、生きて行こうとする気の有る人だけ・・・


つづく・・・

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