第202話 202.何もかもが行き当たりばったりなのだ
◇◇レイ◇◇
保育園は今日から開園することになってしまった。
親達がホテルの研修を受けている為に必然的に子供達だけにする訳にはいかなくなった為だ。
暫くは人数が多いが、仕事に慣れるまでは全員で子供たちの面倒をみてもらう事にして、仕事に慣れてきたら交代制でお休みをとってもらう事にしたのだが・・・
「領主様、お休みなんてもらえるのですかい?この世界じゃお休み何てさせる所は無いんですぜ?」
「へ?そうなの?」
「ご領主様は知らなかったんですかい?」
「あはは、俺と女神様はここの領地に殆どいたから世間の事情には疎いんだよ」
「まぁ~それなら儂らは適当にやらせてもらいますじゃ」
「ええ~体に無理がないように皆で助け合ってやってくださって結構ですよ」
「ええ~領主様じゃ~本当に領主様は女神様じゃった~~」
おい爺拝むんじゃネぇ~
おれは神様なんかじゃねえんだぞ!!
おい!!
爺も婆も俺を拝みだしたじゃねえかよ(;'∀')💦
「頼むから拝むのだけは止めてくれ!!」
「あらま~恥ずかしがり屋な女神様だな~」
こらアカンワ~
完全に女神様扱いされてるジャン(;'∀')💦
俺はそんな爺と婆の為に保育園の裏っ側に人数の余裕をもって大きな寄宿舎を作って自由に使って良いって言ったんだが・・・
「こんりゃ~~すんげぇ~天国だぁ~~此れって俺達が住んでも良いんでぇ?」
「ええ~自由に使ってくれて良いですよ?」
「じゃ~おらたち此処に住む~」
「おらもだ」
「じゃ~おらも此処に住むじゃ~~」
・・・
ハイ・・
全員この寄宿舎にすむ事になりました(;'∀')
ここに作った寄宿舎って休憩場所にする為に作った所なんだよ?
まぁ~近いから何か有っても、直ぐに応援頼めるから良いんだけどさ・・・
俺達が保育園の開園作業?って言っても、本日開店状態なんだけど、色々と足りない物を準備していると、外の家族連れだろう人々や、冒険者ギルドに来た人達の酒を飲みかわして宴会をしているであろう賑やかな歓声が聞こえて来た。
外を覗くと領主館前の公園は家族連れや冒険者達だろう男女が大勢集まって設置していた遊具で子供達を遊ばせたり、冒険者達が酒を飲みかわし宴会をしているのが見えた。
公園の向こう側わエデンギルド本部の建物だからな。
早速ダナン移転組の領民達が集まって来て有効利用しているみたいだ。
アンジェリーナの旧領主館の前にはアンジェリーナと話し合ってダナンの領民の為のお仕事斡旋や連絡事項の為の小さな東屋中に設置した掲示板がある。
仕事募集の内容は
農業作業者
食堂
鍛冶屋
武器屋
宿屋
屋台を始めたい方
そんな感じで
『興味のある方はシンデレ○城受付担当アンジェリーナおよびレリーナまでご連絡ください』
って事にしている。
だってまだ何も決まっていないんだから、もう大雑把な募集しか出来ていないままだ(;'∀')💦
俺がさ~会社社長で会社を経営とかしていたらその辺上手く出来るかもしれないけど、ついこの前まで中学生だった俺にお仕事斡旋とか、領民に仕事をさせるとか出来ると思える?
『何もかもが行き当たりばったりなのだ』
つづく・・・
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