第197話 197.懐かしい場所

◇◇レイ◇◇


「これから何をするの?」

エデンギルド本部を出た所でレイラがそんな事を聞いて来た。

「今日は今まで忙しくて作れなかった塩製造設備を作ろうと思う」

「塩ってご主人様が錬成しているやつじゃダメなの?」

「あれは俺が居なくなれば、作れないからね。俺が居なくても塩が作れるような仕組みを作らなきゃいけないんだよ」

そう言うと

クリスティーナが

「ご主人様~この前砂浜のある所で泳いだ時に飲んだ水から作るのですね」

と聞いて来る。

うんうんクリスティーナって結構頭が良いな

「当たり!!このエデンから東に約4000キロも行った海沿いに周囲20キロを城壁で囲まれたラドスという城塞都市がある。そのラドスの城塞都市が多分だが砂浜を使って塩を濃縮しその濃縮した塩水を鉄の大きな窯で煮立てて塩を作っているんだと思うが製法は秘密にされているから塩はラドスに独占製造されているらしいな」

「ご主人様は、その方法を知っていてその方法で塩を作るのですね」

クリスティーナは頭の回転が速すぎるが早とちりする事も多いんじゃ?

「イヤ!!俺は魔道具を作ってそれで塩を生成するから製法は全然違うな」


「流石ご主人様」

「ご主人様ははやる事が規格外です~~」

クリスティーナ、クリスティーン良い反応ありがとう。

お前達直ぐに反応してくれるから好きだぞ!!


「じゃ~あの浜辺でロブスターとかいう物を焼いて食べた所まで行くのですか?」

ってレイラ

「そこまでは行かない。こっちに湾が入り込んで居るだろ?此処から60キロ程南下した所だな」

「じゃ~『魔動キックボード』でひとっ走りですね」

「レイラお前『魔動キックボード』好きだよな~」

「あれでかっ飛ばすとめちゃめちゃ気持ち良いじゃないですか!!」

ってレイラが胸を張って答えると

「爽快!!」

女神様もかよ~(;'∀')💦

「『魔動キックボード』めちゃめちゃ楽しいです~」

「気に入らない奴はかっ飛ばしちゃいます~」


ええ~~~?


皆暴走大好きっ子になっちゃってんじゃんよ(;'∀')💦


レイラ~~

オマエか~~

オマエが諸悪の根源か~~!!

皆を生けない世界に引き込んだんだろ!!


そう・・

あのダンジョンに行って20個もマジックポーチがドロップしたから、マジックポーチを此処に居るレイラ、女神様、クリスティーナ、クリスティーンの4人とも渡したんだよな。

あの時珍しく女神様がマジックポーチが居るって言ったのは、『魔動キックボード』を収納したかったからなのか?


結局レイラが諸悪の根源?


『レイラ殺すか?』


イヤイヤ!!

ダメだろソレ!!


皆一斉に『魔動キックボード』を自分のマジックポーチから取り出した瞬間最高速度で飛び出してゆく


ひぇ~~

皆さ~暴走癖でてんじゃねえのか~~?


まぁ~40キロ地点に最初に設置した土壁が有るからそこで一旦停止だな

俺は飛んだ方が早いからな!!


俺は上空に舞い上がり地上を見ると、レイラ、女神様と続きその後をクリスティーナとクリスティーンが横に二人並んで並走


この地上で時速400キロで走行出来る物なんて『魔動キックボード』くらいなもんだろう。

レイラ達にとっては未知の体験ゾーンって感じなんだろうか?

手に汗握るスリルを楽しんでいる?


そう言えば巨木が生茂る『悪魔の森』の中で夜間真っ暗な中でダナン城塞都市奪還の為、『魔動キックボード』を爆走させながら魔獣狩りをしたもんな・・

あれが原因か?


『ヤバい世界に引き込んでしまった?・・とかじゃないよな?』


おお~もう俺達が最初に立てた家の場所まで着いてんじゃん。

あいつら手を振ってるよ


俺が下に降りると早速レイラが

「ご主人様~空を飛ぶなんて反則です~」

俺に抱き着きぽんぽこと俺の胸を叩き出す。

「ご主人様~私も飛びたいです」

「私も飛びた~~い」

「私は飛べる」

女神様なに胸を張って威張ってるんですか~

皆が『飛べるの?』って見てるじゃ無いですか!!


そう言えば女神様一人では行動さえていないから、女神様の傍には俺が何時も居るからな

俺が女神様を飛ばせているって思ってたんだろうな。


変な事を言われる前に土壁に扉を付けてしまおう!!


『ど~~ん』


っと両開きの扉が付きました~

錬成って超~便利だな


『今更ながらに女神様有難うございます』


「ご主人様~こっちには何で扉が無いんです?」

「一番最初に俺と女神様が神域から落ちて来た場所だからな。ここから北に向かって城壁を伸ばしていったから正直外に出る扉はあのエデンの正門しか出入口が無いんだよ」


すかさずクリスティーナは

「じゃ~此処がエデン発祥の地ですね」

って言ってくれ

「あの小さな四角い家は何ですか~」

「あれは俺と女神様が最初に作った家だよ」

「「入ってみても良いですか?」」

クリスティーナとクリスティーンが同時にお願い

「レイ私も入ってみたい」

女神様も懐かしいのかな?

俺と女神様の最初の家だからな


「じゃ~入ってみるか」

おれはそう言って真四角の小さな家に皆をご招待


「「「可愛い~」」」

「懐かしい」

3人の反応はそうなるよね~

可愛い物好きの女神様に合わせて超~可愛く部屋を作ったからな

「わ~ちっちゃなお風呂~シャワーも有る~」

「全部可愛いですね~」

「お風呂入ってみたいです~」

「お風呂入ろ!!」

・・・


って事でレイラ、女神様、クリスティーナ、クリスティーンの4人がお風呂に入ってしまい・・

「女神様お胸すこし大きくなって無いですか~」

「あ~ん」


おいコラ"(-""-)"



『こんな所で性教育はじめんじゃね~!!』


突然始まったレイラの性教育に俺は1人、皆の喘ぎ声を聞きながらモンモンと食事の準備をするのであった(;'∀')💦


つづく・・・

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