第196話 196.賑わうエデンギルド本部
◇◇レイ◇◇
次にエデンギルド本部の前まで来ると、5台位馬車が止まっていたのでギルドの中を覗いてみると!!
ギルドの奥の酒場は大勢のお客さんで埋まっていて、酒を飲みかわし陽気に歌っている人までいる。
酒場の一角にはトルコ料理のケバブのように肉塊をグルグル回しながら焼いている場所が有り
料金を払うと、その料金分の肉を削ぎ落して皿に盛ってくれるようだ。
その肉を魚に酒を飲んでいるよう。
中には俺が卸した腸詰めのソーセージのボイルした物を注文している人も居る
このエデンでも俺が腸詰めのソーセージを出しだしてから普通に食べられるようになってきているよう。
『うちのお土産屋さんで販売しているからな』
商隊の人達が『冷蔵庫の魔道具』と一緒に買って行ってくれるようになったんだ。
『冷蔵庫の魔道具』も広がりつつあり、肩に『冷蔵庫の魔道具』を掛けて歩いている商人も多く見かけるようになってきた。
「ギルドマスターめちゃめちゃ繁盛してるじゃ無いか」
ギルドマスターが居たので声を掛けると
「これも領主様のお陰だよ!!巨大熊のケバブがさ~好評で飛ぶように売れてゆくんだ。それに『冷蔵庫の魔道具』が流行り出して巨大熊のブロック肉も大人気だぞ
あ~そうじゃ、また5商会が『冷蔵冷凍庫』の魔道具の契約成立じゃぞ!!ギルドとしては笑いが止まらんよ。そうじゃ『冷蔵冷凍庫』の魔道具もう10セット卸しておいてくれんかの」
「ハイハイ解ったよ」
「そうじゃ巨大熊ももう10体解体場に卸してくれんかの値段は・・・受付と交渉してくれ」
「え~?解りました。交渉しときます」
俺は
『はぁ~』
っとため息を吐きながら受付に行くと
「ため息ばかりついていると綺麗なおかおが台無しですよご領主様~」
「ご領主様は止めてくれ!!呼ぶんなら名前にしてくれないか」
「はいはいレイ様。で巨大熊の値段ですね。あれ一体で金貨10枚、それと魔核も金貨10枚合計したら1体金貨20枚ですね。10体で金貨200枚になります」
「え~あの魔獣そんなにするの~」
「ハイ、肉は最上級ですし、体長10メートル以上有るんですよ、肉だけでも相当高級品になります、それにレイ様の仕留めた巨大熊の毛皮は殆ど傷が付いて居ないですからあれだけでも金貨5枚はしますよ?」
「巨大熊ってまるで『金の生る木』だな」
「レイ様、美味い事言いますね~でもアレを狩れるのはレイ様だけですよ?」
「そ・・そうなんだね。じゃ~受付嬢さん解体場に巨大熊卸してくるね」
「ハリエットです」
「受付嬢さん?」
「ハリエット!!」
「ハリエットさん?」
「よく言えました。解体場に巨大熊卸したら受取状持ってきて下さいね」
俺は受付嬢?ハリエットさんの言葉に後ろ手を振って解体場へ行き男の人に声を掛けてから巨大熊を10体排出すると・・・・
「止めてくれ~~今日も残業になっちまう~~」
「ギルドマスターが巨大熊10体卸してくれって言ったんだけど?」
「あの糞爺、商隊の人間が気前よく買ってくれるからって金の事しか考えて無いんだから、解体するほうの気持ちにもなってくれよ。俺は明日の朝まで残業確定だぞ!!」
あ~そういう事ね・・・
「解体した物を出しましょうか?」
「あんた解体出来るのか?」
「え・・ええまぁ」
「じゃ~頼むぜ!!」
「ハイ解りました」
そう言って一度格納し部位ごとに解体し排出すると
「うをぉ」
「すんげ~あんた天才だな!!助かったぜ」
「内臓とかも出しますか?」
「あ~あれは薬師が買ってくれるんだ」
って事で内臓も凍らせて排出しましたよ
受取状を解体場のめちゃめちゃ上機嫌な男性から受け取り受付渡すと行くと
「早いですね。もう巨大熊10体卸しちゃったんですか~?」
「上機嫌で受け取ってくれたぞ?」
「え?昨日はデートが出来ないって泣きながら解体してましたよ?」
「解体して渡したから大丈夫!!」
って言うと・・・
「私もお持ち帰りしませんか~一生お仕え致しますよ~♡」
って言って俺の腕を抱き締めて来るが!!
「「「「ダメーーー」」」」
って女神様、レイラ、クリスティーナ、クリスティーンに全方向から引っぺがされるハリエットさんでした。
「流石にガードが堅いですね一筋縄ではいかないようです」
とボソボソと独り言?
聞こえてますよハリエットさん?
俺ハニートラップ掛けられちゃってました?
つづく・・・
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