第190話 190.ヘッドハントしちゃいました~
◇◇ レイ ◇◇
元ダナンのギルド本部だった今はエデンギルド本部となった場所に俺は女神様、クリスティーナ、クリスティーンを伴ってやって来ていた。
ダナンギルド本部だった建物は領主館の横に馬車を停めれるスペースを確保する為に広く取っていて馬達が水を飲めるように直径2メートル程の噴水を設置している
俺達がギルド本部の中に入ると・・・
怪我人がウヨウヨと・・・
どうも薬を求めてギルドにやって来ていたようだ。
俺は受付で
「このけが人はどうしたんですか?」
って受付をしていた綺麗なお姉さんに聞くと
「エデンの外に出て街道の向こう側に行って魔獣を狩ろうとしていたみたいですが・・この通り全員大怪我を負って帰って来たと言う事です。
薬を求めに来られたみたいですが、トレノアの城塞都市との戦闘の時に薬を殆どだしてしまいまして在庫が無いのです」
と教えてくれた。
{あ~此処はダナンの比じゃ無い位魔獣が強いらしいからな」
「そうみたいですね」
俺の言葉に相槌を打つ受付のお姉さん
何もしないで配給を待って居るダナンの住人よりは優秀って所だろ
今日捕まった男みたいに碌な奴じゃない奴もいるけどな
「怪我をした皆さん~試供品で良ければ怪我を治すポーション有りますけど飲んでみますか?」
って言うと
「嬢ちゃん、そのポーションっていうのは幾らなんだ?」
「まだ作っただけで効果を試して居ないから今日は無料で良いですよ?」
「そのポーション大丈夫なんだろうな?」
「大丈夫ですって!!効果は確認済みの改良版のポーションですから」
そう!!
肉食花の抽出液を100万倍に薄め、その100万倍に薄めたポーションをまた100万倍に薄めた物だからな!!
元の抽出液を1兆倍に希釈した物だかが・・・
本当に効くのか?
やってみなきゃ解らん(;'∀')💦
そうこれは実験なんだよぉ~~
この人達は大事な無料被験者だんだよぉ(;'∀')💦
無料で命を差し出してくれる大事な被験者さん
『ありがたや~ありがたや~~』
俺は20人位ギルドの床に座り込んで大怪我を負い疲弊している人達に水増しポーションを渡すと
『ごくごくごくっ』
っと一気に飲み干した。
すると・・・
少しづつだが・・
『傷が塞がって行く!!』
「すげぇ~~このポーションってヤツ凄い効果だぞ!!」
「何だ!何d!こんな効果のある薬今まで見た事もねぇ~」
「過ぎにとはいかないみたいだが、傷が治るのはありがてぇ~」
「本当に無料で良いんだよな?」
って不安がって聞いて来るオヤジ?
もう40近くになってんじゃ無いか?
「ええ~魔獣を狩ろうという気になってくれてるやる気のある冒険者さんに免じて今回は無料で良いですよ」
「おまえ解ってるな」
「次回は怪我をする前に逃げて下さいね」
「シルバーウルフの群れに囲まれて、応戦するのが手一杯だったんだ!!次は気を付けるぜ」
「その意気ですね」
「おぉ」
俺に褒められると思って無かったから、逆にビックリされた?
「ところで、そのやる気のある貴方達にお願いなのですが冒険者を一時辞めて、エデンの領地で働いて見ませんか?給料は・・・ええっと・・・一か月大銀貨5枚出しますがどうですか?」
「嬢ちゃん。アンタ何もんなんだ?」
「このエデンの領主みたいな事をさせてもらっているレイです」
「じゃ~アンタがここの領主様なのか?」
「そんな物です」
「それよりもだ!!おい今さっき言った事は本当なのか?大銀貨5枚ってそんなにもらえるのか?だが俺達に何をやらそうとしているんだ?」
「このエデンの街の警備みたいな事をして欲しいのですよ」
「警備だと?聞いた事が無いぞ?」
「皆さんはご存じだと思うのですが、このエデンの領地はスタンリー、フィン、エリオット、アルバート、アーロンの5人の家令や執事の男性しか居ないのです。
後は女性のみ。
今回ダナンの領民を2万人を受け入れた為にこのエデンの領地の治安が悪化しているのです。
その悪化した治安を安定させるお仕事って感じですね」
「おお~そりゃ~良いな!!でもよ・・俺達お金が無くて明日の生活にも困っているんだ。直ぐにでもお金が欲しいんだよ」
ああ~だから手っ取り早くお金を稼ぐ為、無理してエデンの外に出て魔獣を狩ろうとしてたのか!!
「じゃ~こうしませんか?一か月の給料は大銀貨5枚
先に一時金として大銀貨4枚先に渡しましょう
この一時金を返すまではひと月の給料給料は大銀貨4枚
一時金を返し終わったら大銀貨5枚が毎月貰えるって感じになりますね」
「おお~良いじゃねえか~それで頼む!!」
「俺も!!」
「俺もやるぜ!!」
・・・
結局怪我をしていた全員雇っちゃいました(;'∀')💦
警備本部を正門の近くに建てなきゃな
『うをぉ~また一つ仕事が増えちまった~』
つづく・・・
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