第179話 179.エデンに滞在のある商隊の人達

◇◇◇◇

最近トレノアの城塞都市の政情不安が至る所の城塞都市で囁かれるようになっている。

トレノアの城塞都市は周囲5キロを城壁で囲んだ15万人が住む街だが、領主がジョージ・アディソンになってから領主の横暴な振る舞いに敬遠され、次第に衰退してきているみたいで城塞都市トレノアから西へ100キロ離れた人口10万人の城塞都市レイアードに移住をする人々が増えているって話だ。


そのトレノアと対照的に今!!

何処の城塞都市からも注目されているのがこのエデン!!


この前レイアードでエデンから帰って来た商隊が販売していた香辛料や塩、砂糖、透き通るような真っ白な食器の数々、フォークやスプーンという金属の食器、そして魔法のように鮮明に映る手鏡、羽毛布団、女性下着


『物凄く明るい照明の魔道具』

『火つけ棒の魔道具』


それら全てをこのエデンで仕入れて来たと言う。

俺達の商隊もその話を聞いてエデンに仕入れにきたという訳だ。

俺達の商隊は運よく小さい家を一戸小銀貨5枚で10戸借り30人で泊まった。

一戸6人でも泊まれる大きさなのだがベッドが2人用なのであぶれた人間からは最大にブーイングされた。


ここのベッドの寝心地は最高だったのだ!!

あのベッドを体験したらもう他のベッドでは眠れない

従業員に聞くとウォーターベッドと言うらしいが、此処の領主が作っているらしくて値段が付けれないから売れないと断られてしまったが、羽のように軽い羽毛布団だけは金貨1枚で売ってもらう事が出来た。


従業員と言ってもこのエデンのお城に務めているメイドさんらしく、この領地に泊まりたいという人の為に交代で面倒をみているらしい。

今働いてくれる人を募集中らしい。


ここの食事は最高に美味しくて巨大熊のステーキうあ腸詰めソーセージのマスタード添えなどは絶品で他の領地であれば金貨数枚出したとしても食べれない代物だろう。



我々はレイアードの商人が売っていた商品を調達する為に借りていた家から出て商隊の全員を呼び集めいざ出発だという所で



「きゃ~きゃ~」

「あはははっ~~~」

「これ最高~~~」

「すご~~い」

「きゃ~きゃ~」

「きゃ~きゃ~」

「きゃ~きゃ~」


若い女性達の歓声が聞こえて来てビックリ!!

声のした方向を見ると昨日までは無かった10階建ての全面光り輝く素材で作られた巨大な円形状の建物が建っていて、その一階部分に設置されたプールの中で体の一部分だけ隠した半裸の女性達がはしゃいでいるのが目に入って来た!!


「何だ何だ?昨日まではあんな建物無かったはずだぞ」

俺がそう言うと

「このに来る商隊の皆さんが最近多くて皆さん宿泊出来ないと嘆かれていましたので、昨日ご主人様が建設されたのです。今は商隊の方へのデモンストレーションの為にご主人様が交代で遊びなさいと指示を出していますので、第一弾の方々が今あのプールで遊んでいる所ですね

私もお昼位からはあの場所でのんびりさせてもらえそうです。

このエデンは最高に素晴らしい場所ですよ?」


「ひとつ聞いて良いか?一日であんなデカい建物や施設を作ることが出来るのか?」


俺は思わず聞いてしまったぜ(;'∀')💦

俺に聞かれたメイドは


「ふふっ」


っと一瞬笑って俺を見たんだ!!俺はその可愛さに不覚にも


『ドキッ』


としてしまったぜ!!

久しぶりに不覚にもボッキしてしまったぜ(;'∀')

俺が10歳若ければ絶対に妾にしているな


そんなメイドは

「うふふっ。それは秘密で~~す」


っと満面の笑顔でそう言っておれにウィンクして来たんだ。

俺はもうこの娘しかいね~

俺はこの娘を嫁に貰う!!


そう決心したね!!


いやぁ~でも!!

人前で肌を晒さない女性達だが、あの小さな布っ切れで隠された肢体はめちゃめちゃそそられるな!!

あれが毎日見られるなら、俺はこの町に住んでも良い!!


そかの男達を見ても・・


股間をビンビンに大きくしてめちゃ反応してんぞ!!

ヤバいなこの領地


俺達はそんな光景を何時までも見ている訳にもいかずメイドさんに教えてもらったお土産屋さんに入った。

お土産屋と食堂が一緒になった建物に入った途端に驚いた。


色々な物が山のように積まれ売られていたのだ!!

驚いたのは『塩』1キロが小銀貨1枚

『砂糖』1キロは小銀貨2枚

とんでもない安さだ!!


ラドスの城塞国家で生産される塩は黄色味を帯びていて結構エグミが有るが、この塩は真っ白でエグミが全くねえ!!

ラドスの塩なんて10キロで金貨1枚だぞ(;'∀')

1キロでも大銀貨1枚の値段

それをレイアードでエデンから仕入れて来たって言ってた商隊はその塩を1キロ小銀貨5枚で販売していたんだぞ!!


あの商人めちゃめちゃボッタ繰ってるじゃねえかよ!!

それでもラドスの塩の半額だ

俺も塩と砂糖買って帰るぞ!!


『飛ぶように売れて当然だ!!』


それに見た事も無いボックスが置いてあったので店員?いやメイド?に聞いて見る

そう言えば店員が居ない為にあのお城から手伝いに来ているって言ってたな・・

それにあのプールで遊んでいる少女達も全員お城の使用人・・・だよな?

めちゃめちゃ美少女ばかりなんだが、あれは領主が趣味で全員集めたのか?


今更ながらに俺は気が付いたんだがあのお城の使用人ってめちゃめちゃ美人ばかりだよな


「あ~この『冷蔵庫』の魔道具ですね?昨日ご主人様が御作りになって出され最新作です。

食べ物を低温で冷やして食べ物が腐りにくくする魔道具で、金額は金貨1枚だそうですよ」


『冷蔵庫』の魔道具?

聞いた事がねぇ

長さ50センチ縦30センチ深さ50センチって所か・・食べ物腐りにくくっていっても肉は干し肉で持ち歩いてるから必要ねえな


そんな俺の考えている事が解ったんだろうな

店員をしているのメイドは

「これは旅人さん用で、商人さん用じゃ無いですよ?商人さん用はここのギルドで『冷蔵冷凍庫』の魔道具を金貨10万枚で販売するそうですよ~!!それだと馬車1台が『冷蔵冷凍庫』の魔道具って感じで永久的に保存が可能だという事ですね。

それを使えば何時でも新鮮な野菜や肉が食べ放題なのですよ?」


「金貨10万枚だと~!!」

「ノートリアスの城塞都市のオークションで金貨10万枚で『冷蔵冷凍庫』の魔道具が落札されたそうです」


そういやこのエデンで食べれる肉や食べ物!!

めちゃめちゃ美味しいが、他の領地に行けば一食金貨1枚取られてもおかしくない程高級食材だ!!

もし、その食材が他の領地に持って行って売れれば金貨10万枚かけても惜しくは無いか!!


俺は早速このお土産屋でしこたま買い込んだ後、ギルド本部へ足を運ぶのだった。


つづく・・・

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