第164話 164.『悪魔の森』夜の戦闘訓練

◇◇ レイ ◇◇


『ダナン城塞都市奪還』

と聞いてトレノア城塞都市により攻撃されたダナンの城塞都市の滅亡で奴隷にされ俺の助け出された少女達やスタンリー、フィン、エリオット、アルバート、アーロンの男性陣達は一斉に自分達も行くと言い張って聞かない・・・


だが、全員このエデンを放棄したままダナンの城塞都市の救出には向かえないのも事実

特にダナンの少女達は俺達が不在の間、商隊の人々を受け入れてこの領地を回していたのだ。

全員に抜けられると困る!!


それに!!

『魔動キックボード』を使った戦闘は俺達が旅の途中で助けた少女達しか上手く使えない。


アンジェリーナやレイラは

「今から直ぐに行きましょう」

って言ってくれるけど

「待て待て!!『魔動キックボード』を使った戦闘訓練もしなきゃいけないから、出発は時早くても明日の朝一だ!!それまでに『魔動キックボード』を使った戦闘訓練を『悪魔の森』の中の魔獣と戦闘して身に着けておいてくれ。

それと悪いんだがダナンの城塞都市出身者の半分はこの領地を守る為に残ってくれ

スタンリー、フィン、エリオット、アルバート、アーロンは申し訳ないがこの領地を守る為にエデンに残って欲しい。駄犬もな」


「わん」


「アンジェリーナこの領地に残る者とダナンの城塞都市に行く者と振り分けを頼む」

「はい仰せのままに」


こうして俺達は夜の『悪魔の森』での『魔動キックボード』に乗ったままの戦闘訓練を実施する事になった。

留守番はスタンリー、フィン、エリオット、アルバート、アーロンの男性陣と駄犬

早速、『悪魔の森』の中に入り『魔動キックボード』を起動

今回夜間走行が可能なようにライト照明追加と、『魔動キックボード』の前面にシールド発生装置を追加

これで片手で『魔動キックボード』を運転しながら『拳銃』の魔道具を連射可能


旅の途中で助けた『魔動キックボード』の戦闘に馴れた少女達でも『悪魔の森』の戦闘訓練は草原の魔獣狩りみたいには上手くはゆかない


「きゃーーーー」


魔獣狩りに熱中し過ぎて


『ゴンッ』


xとと周囲10メートルを超す『悪魔の森』の大木に『魔動キックボード』ごと激突し転倒する少女達が続出

シールドの影響で『魔動キックボード』か無傷だが転倒した少女達は体中を地面に打ち付け重症続出


そんなスカートが捲れパンチラ全開で倒れている少女達に寄って来る魔獣を俺の異空間庫に格納しながら『エクストラヒール』を怪我をした少女達に掛けてゆく。


「よそ見しちゃダメだよ」

「魔獣と大木の両方に気を付けなきゃいけないってこんなに大変だとは思いませんでした」

と言って『魔動キックボード』に乗り再度魔獣に挑んでゆく少女達


『パンチラ全開の美少女って最高~~!!』


イヤイヤ!!

大怪我を負った美少女さんが心配なだけなんだ!!

大怪我を負った美少女の色んな所を治療する為にお触りするのが興奮するからじゃ無いんだ!!


次々に闇の中から現れる巨大魔獣

乱立する巨大な100メートルを超す大木

その間を縫うように高速で『魔動キックボード』を操縦しながら巨大魔獣の眉間に矢を撃ち込まなければいけない。


そんな少女達が魔獣を急速回避する時に見せるパンチラを楽しみながら・・

モトイ!!

攻撃する少女達が気を取られ、魔獣に襲われる前に魔獣を少女達に気づかれないように俺の異空間庫に収納

大木を避け損なって大木に激突転倒した少女達に群がる魔獣も全て収納だ。


『パンチラに気を取られている内に食べられちゃいました~』


なんて事になったら、レイラに何言われるか解ったもんじゃね~

一瞬も気が抜けないのだよ(;'∀')


30分も経った頃、ようやく『悪魔の森』の中で真っ暗な闇の中を高速でライトで進行方向を照らした『魔動キックボード』を操縦しながら直径10メートルはある大木の間を器用にすり抜けながら巨大な魔獣の眉間を撃ち抜いて瞬殺できるようになってきたみたいだ。


流石若いって上達するのが早い!!

なんかそんな言い方すると、俺が歳を取ってしまっているように見えるな・・・(;'∀')💦

連携も取れてきて、声を掛け合って


「ラナ右から3体」


とか少ない指示で的確に役割を分担して最適に魔獣を狩りだしている。



『もしかしてエデンのメイドさん達ってこの異世界で最強なんじゃね?』


つづく・・・

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