『悪魔の森』の城塞化
第124話 124.アネルド商会本店ー『何でだ~!!俺わ悪くない』
◇◇ レイ ◇◇
アネルド商会の食い意地がはった女性達?イヤ美少女様と言っておこう!!
ここに集まった俺以外の全員がダンジョン産のフルーツの食べ過ぎでお腹を抱えて倒れて苦しんでいた時、急に食事をしていた部屋のドアが
『ガタン』
と音がした
突然ドアが開く音がしたので視線を向けると、其処に居たのはアネルド商会の会頭のレオンさんだった。
「なんじゃ~うちの使用人が全員倒れてお腹を押さえて苦しんでいるようなんだが一体何が有ったんだ?」
レオンさんが床に転げお腹を押さえて苦しんでいる自分の使用人を見てビックリしている
俺だって泣きたいよ( ノД`)シクシク…
俺が取り出したダンジョン産のメロン味のフルーツを食べて自爆しただけなんだよこの人達!!
声を大にして言いたい!!
『これは断じて俺のせいなんかじゃない!!』
ってレイラと女神様までお腹抱えて苦しんでいるんだよ?
俺は仕方なく事情を説明
「何とダンジョンで果物が取れるのか??俺は今までそんな事聞いた事も無いぞ!!そのダンジョン産の果物とやらは何処に有るのじゃ?」
「目の前のテーブルに積み重ねているじゃありませんか」
「お~此れがダンジョン産の果物とやらか!!食べても良いのだな?良いよな?」
レオンさんそんなにダンジョン産の果物が気になるんですか?
もう手に持って食べる気満々じゃ無いですか!!
此れでダメですなんて言える訳無いじゃん
「ええ・・良いですよ?でもくれぐれも食べ過ぎには注意して下さいね」
「そんな事解っとるわい」
『むしゃむしゃ』
『むしゃむしゃ』
『むしゃむしゃ』
『むしゃむしゃ』
「こ・・これはむちゃくちゃおい石井では無いか」
『むしゃむしゃ』
『むしゃむしゃ』
「止まらん、止まらんぞ~~」
『むしゃむしゃ』
『むしゃむしゃ』
『むしゃむしゃ』
『むしゃむしゃ』
「もぅと喰いたい」
「モットダ~~!!」
『むしゃむしゃ』
『むしゃむしゃ』
『むしゃむしゃ』
『むしゃむしゃ』
・・・
「ううううううううううううううううう~動けん~~腹が痛い~苦しい~」
そう言って今現在お腹を抱えながら床にごろごろと転がりながら苦しそうな表情をしているレオンさん。
だから食べ過ぎちゃダメって、あれほど言ったじゃないですか~」
「恐ろしい!!この果物はめちゃめちゃ恐ろしい食べ物じゃ~一度食べだしたら止まらなくなってしまう。これはこの果物を出したレイ殿が悪いな」
『何でだ~!!俺わ悪くない』
『俺は無実だ~!!』
俺がダンジョンで2階層の入り口付近の森を俺の異空間庫に格納して取って帰ってから、森の木が消えていない事を確認してからシンデレ〇城の最上階のテラスに作った露天風呂の木々と入れ替えて魔力を与えたら果実が鈴生りになっちゃったのを確認したくらいだったもんな~
アネルド商会の人達やドウジャン商会の人達にはこの果実お披露目していなかったから初見だったんだった・・
エデンに居る女性達も昨日は忙しくってあれから、この果実の事は忘れていたみたいだったもんな~
エデンを出る前に近くに居た女の子に、最上階に露天風呂はダンジョン産の果物の木を植えてるから自由に使って良いっては言っておいたから多分今日の朝は全員でこんな感じに露天風呂で倒れちゃったかな?
・・・
・・・
何とか落ち着いたレオンさんに領主館での出来事を聞いた俺は
「ダンジョン産のポーションの効果が絶大すぎた為に私達の領地に興味を持ってしまったという事ですね?そして領主の足を再生したり領主の長男マイクの不治の病を治したポーションがドロップするダンジョンの話が広まればうちの領地のダンジョンに皆が押し寄せて来るのは時間の問題だという事ですか?」
「あの領主の様子では明日にでもエデンに出向いてダンジョン探索をやりかねん。あの領主の事だダンジョンを城塞で囲んで自分の領地だと言い張る為に行動に移すだろう」
「予想していた事が現実になってしまった感じですね。私も明日朝日が昇る前に領地に帰って黒の森全体をメルローナ山脈から切り出した岩盤を使って城壁で囲んでしまおうと思います」
「ええええええ~~そんな事が出来るのか?」
「ええ~私ん取っては簡単なお仕事です」
「では明日夜が明ける前に、食事の用意を使用人にさせるようにしよう」
「ありがとうございます」
こうして俺はトレノア城塞都市の領主の暴挙に備えて、直径1000キロ四方の『悪魔の森』全体をトンネルを掘って余った岩盤を使って高さ10メートル幅10メートル厚さ50センチの板状に排出しながら『悪魔の森』全体をメルローナ山脈から切り出した岩盤で覆って城塞としてしまう事にした。
あ~あ~あの時は冗談でいったつもりだったんだがな~
『フラグが立っちゃったか~』
俺はそんな事を考えながら俺の両脇に眠ったレイラと女神様によって抱き枕にされながら眠るのだった。
つづく・・・
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