第123話 123.アネルド商会本店

◇◇ レイ ◇◇


レイラと女神様に嫉妬されながらもお姉さんの大人の魅惑一杯なハニートラップを受けながらも魔獣を納品した代金の金貨12枚と大銀貨5枚を受け取った後案内役のハーマンさんの道案内でアネルド商会本店へと案内された。


あのハグしてきてくれたエイミーさんなのだが・・

俺のもっこりさんを確実に握って来た為に、俺が男だとバレているよう・・・

おれってそんなに体が反応しちゃって解りやすいのか?


エイミーさんにハグされた時!!

俺の手に無理やり押し込んで来た物がある

何か紙きれみたいな手触り?


でもレイラと女神様の居る所で見る訳にもいかないジャン?

エイミーさんが渡して来た物が何なのか?

めちゃめちゃ気になる!!


あんな風に大人の色気むんむんな状態で迫られてきたら、俺のミジンコみたいな精神など一発で砕け散ってしまうんだ!!

ダメだ!

ダメだ!

おれはやっぱりエイミーさんじゃなく女神様一筋!!

俺は自分の気持ちを無理やり押しとどめ女神様のお口にチョコレートを押し込む


『もぐもぐ』


そうその表情なんだよ!!

頬に貯め込んできゅちゅくちゅ食べる子リスのようなその表情

もうその表情を見ているだけで幸せになる~~


「むっ~」


あれま・・(・□・;)

今度はレイラが機嫌損ねちゃったよ


『ぽいっ』


レイラのお口にもチョコレートを放り込むと


『ふにゅ~』


うんうんレイラはレイラでそうやってればめちゃめちゃ可愛いんだけどな~

何だかんだ言って結構レイラも気に入ってきている俺だ・・

言わないけど!!

言ったらレイラの奴つけあがるからな!!


トレノアのギルド本部から真っすぐに1キロ程進んだ道の右側に大きな広場が見えて来た

どうも馬車なんかを止めておく場所みたいだ。

その奥に3階建ての石作の大きな屋敷が見える。


広場には20台以上の馬車が止められているが・・

何か見覚えのある馬車?のような感じがする

案内役のハーマンさんはそんな広場の一角に馬を進めてゆくよう

俺もその後に続いて馬を進めてゆく


「ここがアネルド商会の本店の建物でございます。そちらの木に馬をお繋ぎ下さいませ。馬を世話する者を直ぐに呼びよせましょう」


と言って案内役のハーマンさんは広場の奥にに建つ3階建ての石作の家の中に入って行った。

俺は今まで俺達を乗せてくれたお馬さんに俺特性ニンジンをあげて、水桶を出しておいた。

一日一緒に居ただけだけどめちゃめちゃ俺に懐いて可愛い奴だが、流石に顔をぺろんぺろんとあのざらざらした舌で舐めるのは止めて欲しい・・・


もしかしたら、俺に懐いたと言うよりも魔力で錬成したニンジンが欲しいだけかもしれないが・・・

少しすると、ハーマンさんが使用人を呼んできてくれ馬の世話をお任せし、ハーマンさんに案内されるままにアネルド商会の本店の建物に入って行くと


「長旅お疲れ様でした。さ~さ~こちらにお食事のご用意が出来ております」


俺達は使用人の女性達に手を引かれ食堂らしき所に連れていかれる

連れていかれた先は縦20メートル横10メートル程の大きな部屋で使用人が一度に食事が出来るんじゃ無いかと思われるような広さだ。

その部屋の真ん中に一列に並べられたテーブルの真ん中には見た事も無いフルーツや食べ物が並べられている。

ダダ料理は肉料理がメインみたいだ。

俺を案内してくれた女性は19歳の銀髪をモブカットにしたような髪型をしたクララさんっていう名前の女の子だった。


何かさ~トレノアの女性って押しが強くね?

エイミーさんといい、クララさんといい何時の間にかさり気無く自分の名前を教えて来るんだよ・・

そうそう食事

半年前のまゅうのスタンピードが起こる前は、この辺の冒険者で魔獣が狩れていたから冒険者が食材を森で調達してきてくれていたけれど、スタンピードが半年前に起こってからはギルドに依頼を出しても肉以外の野菜が手に入らないという。


それでも少し野菜類があるのは、トレノア城塞都市内で富裕層向けの野菜や果物を栽培しているかららしい。

ここにあるパンもトレノアの城壁内で育てた小麦から作ったパンらしい


でも見るからに堅そう・・・

こっちのパンってスープに浸してスープを絡めて食べたり、切ったパンの上に肉を乗せて食べたりする為単独で食べる事はあまり無いみたいだ


レイラがその話を聞いて、マジックポーチに入れていた『悪魔の森』で採取した食材を出した時にはビックリされたけどめちゃめちゃ喜んでくれたよ。

俺と女神様がこの世界に落ちて来た時、食べれる物が解らなくってめちゃめちゃ苦労したもんな・・・

女神様から貰った魔法創造が無ければ、確実に詰んでたな俺達・・・

レイラや他の女の子達が来てくれてからは、女の子達が森の中で食べれる物を知っていたから超~感謝だよ


最近は女神様も俺が食べさせなくっても自分で食べれるようになってくれたから大助かり!!

何か奴隷だった女性達が女神様を気に入ったのか、常に女神様の周りに集まって色々と教えてくれるんだよ?

俺が行くと

「女子会しているんだからあっちへ行っててください」

ってさ~

一体何を話しているのか?

うちのメイドさん達と仲が良いのは嬉しいんだけどさ~俺ってハブられてるみたいでチョット悲しい・・・


今はレイラが甲斐甲斐しく女神様のお世話してて、俺よりも親しくなっちゃってるんじゃ?

なんてこれヤキモチ焼いてる?


くそ~~

こうなったら、ダンジョン産のフルーツ大放出だ~~!!

「みなさ~~ん、ダンジョン産のフルーツいっぱ~~いありますからたべてくださ~~い」


『ど~ーん』


っとテーブルの上にダンジョン2階層で採取したメロン味のフルーツを放出

皆ダンジョン産って聞いて一斉に俺の周りに集まって来たそしてダンジョン産フルーツを一口齧って


一斉に

「「「「「「「「「「美味しい」」」」」」」」」」

っと大絶賛!!


『もぐもぐ』

『もぐもぐ』

『もぐもぐ』

『もぐもぐ』

『もぐもぐ』

『もぐもぐ』

『もぐもぐ』

『もぐもぐ』

『もぐもぐ』

『もぐもぐ』

『もぐもぐ』


皆一心不乱に食べてますね~

頬袋を作ってまるでリスみたいに美味しそうに黙々と言葉も発せず食べちゃってるんだけど・・



・・


(;'∀')


(;'∀')


(;'∀')


(;'∀')


(;'∀')


「皆~食べるのは良いけど、食べ過ぎには注意してね~~」

って俺が注意したら


「「「「「「「「「「遅すぎます!!」」」」」」」」」」


って俺皆に一斉に怒られちゃったんだけど?



『理不尽だ~』


何で美味しいフルーツ出した俺が起こられなきゃいけないんだ~!!


つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る