第117話 117.異世界最初の都市トレノア到着
<レイ>
メルローナ山脈の岩盤を掘った?収納して地上に出て高台から夕陽に真っ赤に燃えるように染まったトレノア城塞都市を見ながら、残り5キロの道のりを先頭を走るアネルド商会の会頭のレオンさんが乗る馬車と並走しながら俺達は道なりにトレノアの城塞を目指してゆく。
トレノアの城塞都市とは少し離れた所に城塞で囲まれた場所が二つ有るのが見得る。
俺がその二つの城塞で囲まれた場所を見ているのに気が付いたのだろう
レイラが早速
「あのトレノアの城塞都市とは別に少し離れた場所に城塞で囲まれた2つの場所はですね、左の城塞で囲まれた場所は洞窟型ダンジョンで『トランのダンジョン』
そうして少し右側に離れた所に城壁で囲まれた所がタワー型ダンジョンで『ナムルのダンジョン』です。
ああやって城壁で囲むことにより自分の領地と主張しているのですよ!!
なのであの場所はトレノア城塞都市の持ち物という事になり入場料を取っているみたいです」
「じゃ~エデンの『黒の森』の中のダンジョンも『黒の森』を取り囲むように城壁で囲めばエデンの持ち物と他国に言えるわけだよな?」
そんな事をレイラと話しているとアネルド商会の会頭のレオンさんが
「『黒の森』は周囲1000キロ程有りますから、『悪魔の森』全体を城壁で囲むには実質的に不可能ですな。
それに、『悪魔の森』周辺は魔獣の強さが半端なくてあそこを開拓できるのはレイ殿くらいしか居りませんよ。今までも色んな城塞都市の領主が自分達の領地と主張し軍隊を送りましたが、どこの城塞都市の軍隊も全滅し手痛い打撃を受けて撤退した経緯がありますからな!!
ここ50年程はあの場所を開拓しようとした城塞都市は何処もおりませんよ!!
また『悪魔の森』を攻略しようと軍隊を送るとしたら過去の惨劇を忘れた愚か者くらいでしょう」
と教えてくれる。
「『悪魔の森』が周囲1000キロですか~?『悪魔の森』ってそんなに広さが有るんですか~~?」
俺は思わずそういって絶句!!
まさかな~1000キロもの広さがあるなんて思っても見なかったよ!!
俺達がマジックポーチを持っている事が解れば確実にエデン周辺の『悪魔の森』が一番に狙われるのは確実だな!!
もしも俺がアネルド商会が運んでいた奴隷と交換したポーションの効果が解って、アネルド商会からポーションの出所が解れば必ず『悪魔の森』を手に入れようとしてくる輩が必ず出て来る・・
その前に何とか手を撃たなければ!!
自分の領地と主張する為には・・・
『城壁で囲ってしまえばいい・・』
そうだ!!
城壁で囲ってしまえば俺達エデンの領地って事だよな!!
材料はトンネルを掘った時に収納した岩盤があるし!!
それだけじゃ足りないだろうからメルローナ山脈の岩盤を収納して俺の異空間庫から取り出す時に10メートル四方厚さ50センチの城壁として取り出せば楽勝じゃね?
『俺って天才?』
トレノアの城塞都市でのんびりする予定だったけど、そんな暇は無いな!!
ギルドに行ってギルド登録してギルドカードを発行してもらえば身分証になるって言ってたから、ギルドだけは行ってギルド登録して『悪魔の森』で狩った巨大熊買取が幾らくらいになるのか知りたいから買取をお願いしてみよう。
俺はそんな事を考えていた為に気が付かなかった!!
「シュー」
草の茂みから槍が突然飛んでくる
反射的に俺は飛んできた槍を異空間庫に収納
最近何でもかんでも収納してしまっているから、無意識で収納してしまう・( ノД`)
「オークの襲撃です」
レイラがそう言った瞬間いつの間にか抜き去った『拳銃』で
『シュー』
『シュー』
『シュー』
『シュー』
『シュー』
『シュー』
っとシャイニングアローを連射しオークの眉間を撃ち抜く
一瞬で6匹のオークを葬ってしまうレイラ
そうしてマジックポーチに素早くオークの死体を格納
「気が付かなかったよありがとうなレイラ」
女神様も
「レイラグッチョ」
とレイラを褒めている。
女神様最近人間らしくなってきた感じがする。
この世界に落とされた時は表情が薄かった感じしてたんだけどな・・・
これも俺達と一緒にいるようになったからなのか?
この平原を見ると体長2メートル程の20頭位のオークの群れが結構居るようだ
「オークが多いな」
俺がそう言うとレオンさんが
「半年ほど前ナムルのダンジョンから魔物が大量に溢れだしスタンピードを起こしてしまいました。その影響でトレノアの城塞都市でも500人程が亡くなったようです。
スタンピードの影響でトレノアの城塞都市の周りの平原はオークの群れが相当数残っています。
ダンジョンはスタンピードを起こす度に成長し魔獣は段々と強くなり普通の冒険者では狩れなくなってくるそうです。
今回ダンジョンから溢れた魔獣もそういう状態で強い魔獣で殆ど狩れていないのが現状です
今回のスタンピードで厄介なのが、ジャロデットという体長3メートル程度の2足歩行の竜モドキが大量に溢れた為にトレノアの城塞都市の脅威となっています。ジャロデットは強靭な体を持っている為、トレノアの城壁を易々と壊してしまうのです」
と教えてくれた。
「2足歩行の竜モドキか・・」
「噂をすれば見えましたよ!!アレがジャロデットです。集団で狩りを行う為に相当危険です!あ・・見つかってしまいましたこっちに来ます!!直ぐに逃げなけましょう!!」
「あ~大丈夫ですよ!!全部私が頂きますよ」
「危ないです。直ぐに逃げないと危険です」
来るまで待ってたら皆に危険が及ぶかもしれない
そう思って
「じゃ~ちょっと行って狩って来るね~」
と言った瞬間に空中に飛び上がり空中を飛行し体長3メートルはあるジャロデットの群れを俺の異空間庫に収納してゆく。
見た目・・・
『2足歩行をしているコモドオオトカゲ?』
アニメの世界のリザードマンぽい?かも
確かにリザードマンって群れてたイメージあるよな
この辺り一帯、上空から見ると2足歩行しているジャロデット結構居るな~
適当に間引いて行きますか~
『収納』
『収納』
『収納』
『収納』
『収納』
『収納』
『収納』
『収納』
・・・
あ・・
調子に乗り過ぎて200匹以上収納しちゃったじゃないかよ!!
もうそろそろ良いんじゃね?
まだまだ居るけど俺が全部狩ったら狩り過ぎだって苦情言われたら嫌だもんな!!
適当が一番!!
げっ・・
オークまで調子に乗ってめちゃめちゃ収納しちまってるんだが・・
俺って調子に乗ると、結構無意識にやっちゃう所有るみたいだからな~
ヤバいな・・
意識の無いままに、なにかやぅちゃうって・・・
『お酒を飲んで酔った勢いで何をしたか覚えていない・・』
なんて話良く聞くよな・・
俺もそんな風になっちゃうとしたらヤバいな?
『無意識な行動をしないように注意しよう!!』
でも
どうやって注意するんだ?(;'∀')
う・・ヤバい
解らない!!
解らない事は無視だ無視!!兎に角皆の所に帰ろう!!
俺は商隊の馬車を目印に飛行し、無事にお馬さんの背中の上に着地!!
『皆には見えて無いよね?俺のパンツ?』
うっかりしてた~
俺今日女神様と同じ服装してたのしっかり忘れちゃってたよ・・・
俺は周りを見回し・・・
皆の顔・・
少し赤いですね・・
俺が視線合わすと、気まずそうに逸らしちゃってる・・・
『/(^o^)\ナンテコッタイ』
皆しっかり俺のパンツ見てるじゃねえかよ~~皆何股間びっこんびっこんにオッ立ててるんだよ~!!
はじゅかしい・・・
顔から火が出そうだ・・・
「私見てませんからね?ちょびっと・・ちょびっとだけみちゃったかもですけど・・可愛い下着でしたよ?」
レイラ~~それホローになってないから~~~!!
そんなホローしないで~~
「レイ私と同じ下着だから気にしない!!ドンマイ」
女神様もそれってホローになって無いですよ?
ドン( ゚д゚)マイ
って何ですか~~
そんな事をしている内にトレノアの城塞都市の正面入り口に着いていた。
もうこの時間トレノアの街の中に入る為に待って居る馬車は居なかった。
地球の世界のように自由に街を行き来出来るような世界では無いんだろう
丁度夕日が地平線に沈んでゆく
アネルド商会の会頭のレオンさんが門番に何かを見せている
「通って良し」
その一言でアネルド商会の馬車とレイラ、俺、女神様を乗せた馬はトレノアの城壁内へはいって行く
レオンさんが見せたのは領主の許可書だった
今回領主の用事で城塞都市トレノアから西へ100キロ離れた人口10万人の城塞都市レイアードで行われる奴隷オークションに奴隷を出品する為旅に出ていた為、領主の依頼によりトレノアの入出は無料になるという事らしい。
俺達はというと、この町の人間ではないが、アネルド商会の馬車の護衛という事でアネルド商会が保証人となってくれた為にトレノアの街への入出は無料となったという訳だ。
しかし次にドウジャン商会については城塞都市レイアードの商人である。
ドウジャン商会に着いては、馬車1台に着き入場料金として馬車1台に着き小銀貨3枚が必要らしい
ドウジャン商会は馬車10台なので小銀貨30枚が入場料金として必要となる
日本円にして3万円ってめちゃめちゃ入場料高くね?
ドウジャン商会は入場料以上にこのトレノアの街で稼ぐのだろう!!
魔道具も小麦粉もドウジャン商会に渡してるからな、売れれば俺に半分利益として入る。
入場料が税金なんだって思うとまぁ~許される範疇?
俺達も普通にこのトレノアの城塞都市に来ていたら、1人入場料として小銀貨1枚が必要だったらしい
まぁあれだけ外に魔獣が居たら、城塞の中で守って貰える事を考えると妥当な金額なのかも?
なんてちょっと考えてしまう俺
トレノアの城塞都市の正門を潜って街の中に入ると、3メートル位な大通りが街の中を真っすぐに通っていて道の両側に石作の家々が立ち並んでいる。
少し進むと噴水のある大きな広場があり馬車を停めれるようだ。
アネルド商会の会頭のレオンさんは一度アネルド商会に帰り店の状況を確認した後、今回の目的である奴隷オークションの件を城塞都市トレノアの領主ジョージ・アディソンに報告し、成果であるポーションを渡すそうだ。
俺達はギルド会員登録をする為にトレノアギルド本部へ行く為に案内役としてアネルド商会の使用人であるハーマンを付けてくれる事になった。
その広場から真っすぐに1キロ程真っすぐに進んだ所に大きな広場が有りその広場の奥がトレノアギルド本部の建物が建っていた。
つづく・・・
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