第106話 106.丘の上のドロップ品
俺達はご機嫌直しの為に、チョコレートを配り一時休憩
あ~それにしても超~美少女達が幸せそうな表情でチョコレートを食べている光景ってめっちゃ良いな~
地球の世界で45人もの超~美少女達にこれだけ囲まれるなんて経験は全く無かったもんな~~
あ・・
女神様を入れれば46人の美少女だな・・・
そんな光景を見ながら俺はオークの居た森のほうに近づくと森に近づくにつれ甘~い香りが漂って来る。色んな木が生茂っているみたいだが、オークが居た辺りの木はピンク色をした拳大の実が無数に木に実っていた。
一つ木から摘んでかじってみると・・・
「うめぇ~~~~~なんじゃこりゃ~」
思わず俺はそんな声を上げてしまっていた
ピンク色をした拳大の実は・・その色には似合わない『メロン味』だった
味はメロン味なんだが・・真ん中に大きな種がある
形と大きな種が有るのはマンマ桃だな!!
地球感覚で行くと
『ピンク色の実 = 桃』
って感じだと想像してしまう俺だが想定外の味でビックリだ。
俺は女神様にも1個木から摘んで手渡すと、一口口に含んだ後、無心にその果物を食べだした。
俺の声に反応したのだろう。一気に俺の周りにメイドさん達も集まってきて
「「「「「「「「「「良い香り~」」」」」」」」」」
って言ってピンク色の実を摘んで口に運んで
「「「「「「「「「「美味しい~」」」」」」」」」」
「この世の物とは思えないくらい美味しいです~」
「私こんなにも美味しい果物を食べた事が有りません」
「もくもぐ」
・・・
・・・
あ~何も言わずに無心に食べてる人多いな~
そんなメイドさん達も何個か食べた後
「美味しい~」
そういってうっとりした表情で放心している
うんうん
解るよ解る!!
絶対そんな気分になるよね~
「みなさん~此処の果物マジックポーチに入れて持ち帰れるだけ持ち帰りましょう」
アンジェリーナがそう言った瞬間
「「「「「「「「「「ハイ」」」」」」」」」」
うわ~メイドさん達めっちゃ張り切ってるよ~
全員美味しかったんだろうな~
皆一斉に木に群がって、ピンク色をした実を摘んでゆく
女神様は?
あ~まだじっくりと味わいながら至福の表情で無心に食べてますね~
食べる姿が
頬にいっぱい貯めた姿は・・・
『リス』
そんな女神様を見ていると俺もほっこりだよ。
メイドさん達は・・・
結構実を摘み取ったハズだけれど、まだまだ摘んでいるよう
此処で時間を取られ過ぎても辛いから・・
『森ごと俺の異空間庫に入れて取って帰ったら?』
土ごと異空間庫に入れて帰れば領地で育てる事が出来るかも!!
良いじゃん良いじゃん~
ラノベの世界じゃダンジョンって復元作用が有るから壊れても元通りになるってあったよな?
魔獣もあれだけ昨日狩ったのに、今日は昨日よりもめちゃめちゃ増えてたもんな!!
2階層の入り口の両脇の森くらい俺が貰っても良いよな?
「皆~もうそれくらいで良いよ~、後は森ごと俺の異空間庫に入れて持って帰るからそこを離れて~」
「「「「「「「「「「きゃー嬉しい~」」」」」」」」」」
そう言って一瞬で森から離れるメイドさん達
みんなどんだけ食い意地が張ってんだよ~!!
まぁ~
あれだけ美味しいと、そうなる訳も解る気がするよ!!
この世界って、なかなか美味しい物が無いもんな~
俺はメイドさん達が森から離れたのを確認して、2階層の入り口の両脇に有る森を土ごと収納!!
「凄いですご主人様~」
「これで毎日あの実を食べれるのですね」
「「「「「「「「「「きゃーご主人様~」」」」」」」」」」
そう言って全員が俺の所に集まって来る
めちゃ俺への忠誠度上がったような気がするんだけど・・・
『チョコレートとこの実があればこの異世界の女性全部落とせるんじゃね?』
うをぉ~今一瞬ヤバい事を考えてしまっていた気が・・・
ダメだ!
ダメだ!
女神様が不機嫌になってる!!
「じゃ~皆~2階層すこしだけ散策してみようね」
「「「「「「「「「「ハ~イ」」」」」」」」」」
俺達は左右を確認しながらゆっくりと2階層の草原へと入って行く。
「シュッ」
っという風切り音
俺の異空間庫に即時に飛んできた矢を収納
「シュッ」
「シュッ」
単発的に飛んでくる弓矢の攻撃
何処からだ?
『飛び道具だと何処から攻撃してくるのか解りにくいな・・』
あ・
あも丘の上の岩陰か?
何か動いた気がする
「あの丘の上だ!!」
おれの声にメイドさん達が一斉にシャイニングアローを撃ち込む
女性達もう容赦なしだな
45本のシャイニングアローが丘の土ごと巻き上げ土煙を上げる
一瞬で視界が遮られ
次第に土煙が
治まって
丘の上の土煙
土煙が収まった丘の地面にはオークだった爆散したミンチ肉が散らばっていた
体長3メートル以上はあるオークだから、少々隠れたって体の一部が見えちゃってたんだよな
オークは木に実っていた果実を採取していたよう
あの形は!!
地球で見た事の有る形だ!!
でも木が普通の樹木って何か不思議だ!!
めちゃめちゃ違和感が有るんだけど、良いのか異世界?
そう地球で普通に見かける
『バナナ!!』
でも!!
曲がっていないんだよな~
それにさ~
『キューりみたいに1本1本木に実ってるってどうなんだ?』
って突っ込んでみたい気分になるのは俺だけか?
女性達よ!!
『間違ってもアソコに突っ込むんじゃないぞ~~!!』
あの木も異空間庫に入れて帰ろう!!
『収納!!』
取って帰って植えた途端に消えなければ良いが・・・
ダンジョン産の果物だもんな~何が起こっても不思議じゃないもんな
あまり期待はしないようにしよう!!
期待してて、植えた途端に光の粒子になって消えちゃった。なんて事になったら落込み度MAX暫く立ち直れ無いかも!!
「ご主人様あの丘の上にあるピカピカと光っている物は何でしょう?」
何時の間にか俺の後ろに来ていたレリーナがそう言って丘の上を指さしている
「今さっきまではあそこに何も無かったからドロップ品じゃないのか?」
「そうかもしれませんね。行ってみましょう」
レリーナがそう言った瞬間に丘の上に向かって走り出した。
「レリーナ危ないから戻れ!!」
俺が危険だと注意したのにレリーナはあの光り物に夢中で俺の言葉なんて聞こえないみたいだ。
今さっきだってあの丘の上から狙撃されたんだ。
あの丘の上は周りより高くなっているから、周りから丸見えなんだ!!
あんな所に行ったら
『狙撃してください!!』
ってお願いしに行くようなもんだぞ!!
そんな独り言が自然と漏れる。
「ご主人様~物凄く大きくて~めちゃくちゃ綺麗な宝石が有ります。一人じゃ持ち上げれませ~ん。早く来てください~」
レリーナは興奮して大声で叫びながらぴょんぴょん飛び跳ねてる。
あいつ宝石好きだったのか?
テンション高いぞ!!
そんなレリーナを
「シュッ」
「シュッ」
「シュッ」
「シュッ」
「シュッ」
「シュッ」
「シュッ」
「シュッ」
「シュッ」
「シュッ」
・・・
全方向から怒涛の弓矢が撃ち込まれてくる。
くそっ!!
予想通りの結果になるなよな!!
「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
くそ!!くそ!!くそーーーー!!
今頃気づいて悲鳴を上げたって遅いぞバカレリーナ!!
『このままじゃ間に合わねぇーーー!!』
つづく・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます