第103話 103.ご主人様~~~人前で堂々と何やろうとしてるんですか~~!!
ダンジョン1階層のスタンピードイベントをこなした俺達は例の2階層へ降りる階段の前の狭い通路の前までやってきていた。
あの転移のトラウマになったあの場所だ。
うんうん
女神様今日はちゃんと通路の真ん中っぱった罠ちゃんと見つめて警戒してるな
さてどうするか?
女神様の方を見ると・・・
ちょっと不安っぽい表情をやっぱりしている
『女神様に何か一言言ってあげた方が良いのか?』
「アルテナ今日は踏まなければ大丈夫!!」
そう言って女神様の体を引き寄せて抱き締める
そんな女神様は・・
「この石踏んで飛ばされれば、またマジックバック手に入るかもしれませんよ?」
そうきましたか女神様~
転んでもタダでは起きない女神様!!
俺もそこまでは考えても見なかったぞ
もしかして・・
今度もこのトラップを踏んで壁の中に飛ばされてマジックバックがドロップしたら・・・
これって!!
もしかして?
『毎回入れば無限にマジックバックドロップ祭り?』
うん!!
「試してみる価値は有るな。アルテナやってみる?」
と俺が女神様から離れようとすると
「今日は一緒に・・」
うをぉ~
一緒ですと~~!!
そうだよな
飛ばされた先は真っ暗な空間だったって言ってたから、そんな中に1人だけってめっちゃ不安だよな
「わかったよアルテナ。一緒に入ろう。その前にちょっと待ってくれ。中に入ったら誰かが外で再度トラップの解除をしないと永遠に外に出れない」
そう女神様を説得し
「レイラ、俺とアルテナがこのトラップを踏んで壁に中に転移する。そしたら直ぐにこのトラップを踏んでトラップを解除してくれ」
「また危険なトラップに今度は二人でわざわざかかる・・あ!!
解りました~またマジックバックがドロップするかもしれないからですね!!」
「理解が早くて助かるよ。じゃ~言って来る」
レイラとそんなやり取りをした後俺は女神様を再度抱き締めて、トラップを踏む
瞬間世界が反転する!!
薄暗かった通路から真っ暗な世界へ
周りは?
手を伸ばしたけれど・・
手に当たる物は手喉退く範囲には全く存在しない
周りには何も無い?
本当に光の無い真っ暗な世界!!
『真っ暗で何も見えない事がこんなにも恐怖だと初めて知った!!』
そう
訳のwから無い所に突然転移さされ
真っ暗な世界に突然放り込まれた!!
この中にもしも魔獣が居たならば、
何の魔獣に襲われたかも解らないまま、俺達は一瞬で食われてしまうだろう
考えたらめちゃめちゃ恐ろしい場所なんじゃ?
「アルテナ?大丈夫か?」
「だ・・い・・じょうぶ。昨日一日入っていたから・・」
そっか~
昨日は女神様一人で入ってしまったから不安だったよな・・
って
女神様?
今・
『昨日一日入っていたから・・』
って確かに行ったよな?
言い間違いだよね!!
きっと!!
きっとそうだ!!
不安だから、きっと言い間違ったんだ!!
俺の首筋に暖かい感触?
へ?
この感触?
何?
それに、この吐息・・・
『め~がみ~~~~~~~~~さま~~~女神様のくちびるですか~~~~~~~~?』
ヤバいぞ!!
これって女神様がおれの首にしなだれて、俺の首に・・き・・・キス~~~~してるんだよな~~~!!
うわ~何にも見えないから
ドキドキする!!
・・・
・・・
・・・
レイラの奴何時まで待たせるんだ?
直ぐに解除しろって言ったのに!!
もう体感では10分以上経ってるぞ!!
・・・
・・・
1時間・・・
2時間・・・
遅い!!
遅すぎる!!
何やってるんだアイツラ!!
5時間・・・
・・・
12時間・・・
『未だか?』
そういや・・
女神様最初に
『昨日一日入っていたから・・』
そう言ったのは・・
この事だったのか?
もしかして・・
この空間は時間の経過が外の世界とは違っている?
女神様が一緒にって言った意味が解った気がするよ・・・
相変わらず女神様は俺の首すじにき・・キスしたまま・・
女神様の吐息が~~
意識したら密着した体の感触が伝わって・・
ダメだ!!
丸一日女神様を抱き締めて、首筋にキスされたまま・・
もう限界だ!!
「あ・・ある・・てな・・」
俺は女神様のくちびるに手をやり女神様の頬を上げ・・
「ほ・・し・・い・・」
アルテナの吐息が・・
感じる・・
アルテナの吐息を頼りに
俺はアルテナのくちびるに俺のくちびるを近づけて・・・
女神様のくちびると俺のくちびるが一瞬・・
『カコン』
そんな音と共に俺達の世界が反転
眩しい!!
一瞬で変わる世界
「ご主人様~~~人前で堂々と何やろうとしてるんですか~~!!」
そんなレイラの声と共にメイドさん達全員に俺と女神様の体を引き離してしまう
つづく・・・
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