第102話 102.ギミックが何でこんなにも出て来るんだよ!!

俺の薬指に巻き付いて離れない指輪・・


『まさか、ダンジョンと結婚?』


一瞬嫌な妄想が頭の中を駆け巡った

気のせい!!

体に変調は無い!!きっと気のせいだ・・・

俺は左手の薬指に巻き付いてしまった指輪の事は忘れる事にした。

クヨクヨしていても何も良い事は無い!!

そう思い2個目の宝箱を開ける事にした


こういう時は気持ちが一番!!

ワクワクした気持ちで開けるとキット良い事が起こるんだ!!

そう自分に言い聞かせ


『何が出るかな?ワクワク』


『何が出るかな?ワクワク』


そう思いながら宝箱を剣で


『コン』


っと叩いた瞬間

「グワーーーーー」

っとギミックが咆哮を上げ無数の牙の生えた口で俺をかみ砕こうとまたまた襲って来る。

「くそっ今度もギミックかよ~」

と悪態を付きながらも


「シュパーン」


っとギミックを一刀両断した瞬間ギミックは光の粒子となって空中に消え再度宝箱をドロップ

再度宝箱を剣で


『コン』


『コン』


っと叩いたが今度はギミックじゃない!!

今度こそ宝箱を開けると宝箱の中からマジックポーチがドロップ


そんな感じで10個全部開けた俺は


「ゼーゼーゼー、チキショウーー宝箱全部がギミックって有りかよ~!!疲れたー」

とため息を付くと同時に俺は地面に座り込んでしまっていた。


因みに

1個目宝箱 ギミック→ギミック(原因不明の爆発)地面に落ちていた20センチ程の金色の棒を拾う

2個目宝箱 ギミック→宝箱→マジックポーチ

3個目宝箱 ギミック→宝箱→金貨1000枚

4個目宝箱 ギミック→宝箱→金貨1000枚

5個目宝箱 ギミック→宝箱→金貨1000枚

6個目宝箱 ギミック→ギミック→ギミック→ギミック→宝箱→白金貨1000枚

7個目宝箱 ギミック→ギミック→ギミック→ギミック→宝箱→白金貨1000枚

8個目宝箱 ギミック→ギミック→ギミック→ギミック→宝箱→白金貨1000枚

9個目宝箱 ギミック→ギミック→ギミック→ギミック→ギミック→ギミック→宝箱→白金貨5000枚

10個目宝箱 ギミック→ギミック→ギミック→ギミック→ギミック→ギミック→宝箱→マジックポーチ 5個


10個の宝箱開けるのにギミックが何でこんなにも出て来るんだよ!!

ドロップ品は

20センチ程の金色の棒

金貨3000枚

白金貨8000枚

マジックポーチ 6個

戦果はめちゃめちゃ満足できる結果だけど、宝箱開けるだけで何回死にかければ良いんだよ!!

『ギミック多すぎ~~!!』


俺達はダンジョンに弄ばれてる感じがするんだけど・・・気のせいなのか?

メイドさん達が一斉に俺の周りに集まってくれ


汗を流している俺を全員で取り囲んで


「涼しいですか~」


といって煽いでくれるんだが・・

煽ぐ物は皆持っている訳じゃ無く・・・

自分の着ているメイド服のスカートで俺を煽いでくれている訳で・・


『全員もう~確信犯ですよ~』


下着見えちゃうの解って俺に見せて来る訳で・・・


凄く嬉しい!!


めちゃめちゃ嬉しいんだけど!!


『直視したら膝枕してくれている女神様のご機嫌損ねるわけで・・』



見たい!!でも見れない!!見たい!!でも見れない!!・・・

心の葛藤が半端ない・・・

俺は皆にメイド服のスカートで煽いでもらいながら某有名チョコレートメーカーのゴ〇ィバのチョコレートをレイラに言って全員に渡してもらい、女神様は


「あ~ん」


といつもの様に俺が女神様の口に放り込む

ダンジョンのスタンピードイベントはどうも終わったみたいで、あれから魔獣の出現は無い。

もしかしたらこの1階層は本当にスタンピードイベント階層なのかもしれないと本気で思ってしまう。


1階層の魔獣が一気にスタンピード→殲滅→そのまま放置→ダンジョンに魔獣の死体が吸収→討伐数に応じた宝箱出現イベント


そんな感じじゃないんだろうか?


「レイ皆にお菓子」


おりゃ?

女神様いつの間に皆さんと仲良しに?


俺は女神様のお願い通りに皆が食べれるように錬成していたクッキーを籠に山盛り異空間庫から排出


「「「「「「「「「「わ~」」」」」」」」」」


っと皆が集まってきて、アンジェリーナがマジックポーチからティーカップに入った熱々のハーブティーを皆に配って行く。


渡されたティーカップには薄い緑色のティーに香りの良いハーブが浮かんでいる

一口飲んでみると


「美味しい」


「良かったです。森で見つけたハーブでハーブティーを作ってみました」

と嬉しそうに告げて来るアンジェリーナ

ほんのり甘くてちょっとスーっとする清涼感が広がる


美味しそうにハーブティーを飲んでクッキーを摘まんでいる幸せそうなメイドさん達を見ていると・・




『こんな生活も良いな』


そんな事をふと思ってしまう俺であった。


つづく・・・

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