第90話 90.帰ってみれば山賊が襲撃中
俺達は2階層に降りる階段を目の前にして2階層に降りるか、それとも今日はこれで終わりにして領地に帰るかで悩んでいた。
原因は2階層に降りる前の通路でトラップに引っかかり、女神様の行方が一時解らなくなった為に俺の精神的な問題でこれ以上のダンジョン攻略する気が無くなってしまったから・・
女神様も不安なようで俺から離れない事だし!!
今日の探索は終了する事にして再度出口へと向かう事にした
とは言っても、ダンジョンを出るまで魔獣が襲って来ないなんて事は無く来るときと同じように引っ切り無しにゴブリンやオークを女性達がローテーションを組み次々に殲滅
こんなに何処に隠れているんだ?
って言いたい気分
まぁ~この団順が出来てから一度もこのダンジョンに人が踏み入れた事は無いんじゃ?
だから強力な魔獣がこの森の外まで魔獣が溢れだしてしまったんだと思う。
「今日は大量でしたねぇ~」
レイラがダンジョンの外で出て来た事でそう言って大きく両手を上げて背伸びをしている
レイラって胸
『デカッ!!』
肩が凝るんじゃ無いか?
ブラしているから大丈夫?
ダンジョンの外に出てからは食材になる物を採集しながらエデンに帰って来た俺達だが・・
どうもエデンの入り口の門の辺りが騒がしい!!
「此処を開けろ~じゃないと火矢を射って一面火の海にするぞ!!」
「てめーら聞いてんのか~~!!」
俺達が急いで行くと鉄の扉の向こうで50人近くの武装をした男達が火矢に火を付けてこちらを狙っているようだ!!
「スタンリーあいつ等は誰なんだ」
って聞くと
「あの山城に拠点を置く山賊のようで、全員降参しろと息巻いているようです」
そう言って北の遠くに見える山の頂上に見える山城を指をさしておしえてくれる。
あ~気づかなかったけど、あんな遠くの山に丸太で周りを囲って砦を作ったような山城が小さく見えてたなんて気が付かなかったぜ・・
もっとよく見ておくべきだった
まさかねぇ~本当に攻めて来る山賊が居るとは思わなかったよ
「まさか山賊が早速攻めて来るとはね~、私が対応しますから皆下がっていて下さい」
「ガウガウ~」
「何?駄犬が全部遣っ付けるって?」
「今日は変な事に巻き込まれてちょっとイラっとしているから、俺が殲滅するよ」
「わん」
「じゃ~任せるって?解ってくれて嬉しいよ」
俺が前に出ると
「おお~めちゃめちゃべっぴんさんじゃね~か~、こりゃ~上玉だぜ!!命だけは助けてやる。此処を開けろ」
本当にウザい奴らだな!!
「そんな口聞いて良いのかな~あの山城アンタらのだろ?そんな事言ってたらあの山城燃えちゃうよ良いのかな~?」
「嬢ちゃん威勢が良いな。これから皆のまえでヒーヒーよがり狂う程気持ち良くさせてやるぜ。大ぼら吹きやがって、そんなほら話誰が信じるんだよ!!やるならやってみやがれ!!」
「「「「「「「ガハハハハッ~」」」」」」」
男達は一斉に笑い出した。
うをぉ腹が立ってきた!!
俺を皆の前で公開レイプする気満々じゃねえかよ!!
生憎と俺は男とヤル趣味は無いんだよ!!
男とお楽しみしたいんなら、自分達でヤリなよ!!
ご希望通り、あの山城を一瞬で無くしてやるよ!!
「じゃ~遠慮なく遣っちゃうね~」
総意って直径30メートル以上の巨大火球を作り上げ
『どきゅ~~~~~ん』
っと上空に向けて打ち上げると、巨大火球は大きく放物線を描きながら、はるか向こうに見える山の頂上に作られた山城に
「ひゅ~~~~~ん」
っと空を切り裂く音を出しながら飛んで行き
『ズドドオドドーーーン』
っと遠くの山の上の山城に着弾し爆発炎上し一気に燃え上がる
「あ~良く燃える~」
「貴様~許さんぞ~~全員、火矢をぶち込め~」
山賊の親分がそう言った瞬間に鉄の扉の向こうから
「シュー」
「シュー」
「シュー」
「シュー」
「シュー」
「シュー」
っと無数の火矢がこちらに打ち込まれてくるが・・
俺の異空間庫に全部収納
『ご馳走様』
これで火矢の攻撃手段貰い~
余り使い道は無いけど、何かの役には立つ?かも
「じゃ~今度はこっちからお返しだよ」
っていって
「ゴゴゴゴゴゴーーーーー」
っとてから火炎放射器
一気に火達磨になる山賊達
「あ~金目になる物とか剥ぎ取った方が良かったかな?見た所碌な装備もしていないみたいだから・・要らないっか」
俺がそう言うと、アネルド商会の使用人の人達や護衛の人達が引いちゃってる?
口をあんぐりと開けたまま固まってるよう・・
レイラが
「ご主人様が魔法を使って殲滅したから、驚いているんです~、この世界には魔法なんて存在しないんですから当然です~」
と小声で教えてくれた。
メイドさん達の方を見ると
「「「「「「「「「「うんうん」」」」」」」」」」
と皆も頷いているよ~
「見せない方が良かったかな」
って言うとアンジェリーナが
「出来れば見せない方が良かったのですが・・・、でも此処を襲おうとおもう盗賊や城塞都市の牽制にはなるんじゃないでしょうか・・・
タダ・・一つ懸念がのこるとすれば、ご主人様が使った魔法がダンジョンから出た魔道具と認識される事が怖いです。今日使われた魔法が撃てる魔道具を何が何でも奪おうと、戦争を仕掛けて来る奴らが出る事の方が怖いです」
そうですか・・・
この世界には魔法は存在しなかったんだよな・・・
「俺が使った魔法が魔道具だと勘違いされた場合は厄介だな」
「そうです。厄介です。もしも襲ってきても大丈夫なようにこの町に人を集め早急にこの町を発展させなければいけませんね」
アンジェリーナさん?
あなた、今の出来事を餌に、俺にこの町を早急に発展させようとしていませんか?
『アンジェリーナってめっちゃ策士じゃね?』
「済まないが、あのもんの外のゴミを掃除して『悪魔の森』の中に捨てて来るから、少し留守にするね」
って言って、門の外で焼け爛れて虫の息となった50人以上の山賊達を俺の異空間庫の中に収納し『悪魔の森』
にある程度入った『悪魔の森』の上空から森の中に振り撒いて来た。
こんがりと焼けた盗賊達は、その匂いに釣られて集まって来た体長10メートルを超える魔獣に美味しく頂かれたのだった。
森の中では
「ぎゃ~」
「助けて~」
「ぎゃ~」
・・・
『二兎を追う者は一兎をも得ず 』
簡単に領地と金を得ようとした男達は何も得られず魔獣の餌になるのだった。
つづく・・・
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