第87話 87.定番の宝箱イベント?
目の前には宝箱が5つ
レイラは稀に宝箱がダンジョンでドロップするって言っていた。
俺達はこのだだっ広い洞窟を埋め尽くすくらい魔獣を殲滅してそのまま魔獣の死体をダンジョンに残した?
例えば・・
『1000体倒すごとに宝箱が一個出現するとか?』
その可能性有りだな!!
魔獣を数多く倒してそのまま放置すれば宝箱ウハウハ出現するのか?
俺は一個目の宝箱に近づき開けようと・・
待てよ?
こんな時は宝箱はギミックで、開けようとした瞬間に『ガブッ』っと食われちゃうとかよくアニメの中であったもんな!!
『石橋を叩いて渡れ』
っていう言葉も有るし!!
俺は持っていたフラワーソードを抜いて
『コン』
『コン』
っと宝箱の扉をノック
『誰か居ませんか~いないですね~開けますよ~』
と心の中で声を掛けながら!!
『宝箱オープン!!』
宝箱の中には!!
「凄いです~宝箱の中は金貨が一杯です~」
レイラは宝箱の中を見て目が$$マークになっている感じだ。
ここで期待を裏切ったら悪いし
「皆~帰ったら特別ボーナス1人金貨1枚づつ配るから期待していてくれ~」
って俺が言うと
「「「「「「「「「「わーーーーー」」」」」」」」」」
っと一斉に歓声が響いた。
一応言っとかなきゃいけない!!
「取って帰ったらこの金貨が全部葉っぱになってたらゴメンな。その可能性も有るから期待はしないように~」
「くすくす」
「くすくす」
「くすくす」
っと皆から笑いが漏れ
「「「「「「「「「「は~~い」」」」」」」」」」
と一斉に返事が帰って来る。
まぁ俺も金貨が葉っぱになってしまう可能性は無いとは思うけど・・絶対じゃないからな!!
俺は開けた宝箱が消えない内に俺の異空間庫の中に収納
そしてもう一個の宝箱を
『コン』
っとフラワーソードで叩いた瞬間
「グワーーーーー」
っと宝箱が咆哮を上げ開けた宝箱の中には無数の牙の生えた口で俺を襲って来た
ギミックだった!!
そんなギミックを
「シュパーン」
っとフラワーソードで一閃
ギミックは一瞬で光の粒となって空中に消えて行った。
「あっぶねぇ~~」
超~~チビッタ~~
まさかの定番イベントですか~
「そうなんです。偶に宝箱がギミックで宝箱を開けた途端に死んでしまう人が後を絶ちません。ご主人様私ギミックに襲われて助かった人を知らないのですが、ご主人様は凄いです~」
『最初に言ってよ~俺もまさかギミックがこの世界にも有るなんて思っても見なかったよ!!』
「じゃ・・じゃ~次行くぞ!!」
『コン』
『コン』
『誰もいませんね~~開けますよ~』
『サ!!宝箱オープン!!』
「今度は金貨だ!!」
速攻で俺の異空間庫の中に格納
次4個目!!
『コン』
『コン』
『誰もいませんね~~覗いちゃいますよ~』
『サ!!宝箱オープン!!』
「今度も金貨だ~凄いな。これで領地の開発とか急速に進めれそうだな」
「そうですね。レイ様素晴らしい領地に致しましょう」
アンジェリーナがそう言いながら俺の手を握って来る
「私もお手伝いいたします」
とレリーナも瞳が~~恋する乙女のように~~・・
ヤバいぞ・・
「消えない内に宝箱を収納するね」
そういって皆の意識を宝箱に向け俺の異空間庫に金貨の入った宝箱を収納
「これで最後だな」
「最後ですね」
「確実にギミックですね」
「おい!!フラグ立てるな~~」
「だって見るからにギミックじゃないですか~」
イヤイヤ断定し過ぎだろ
「アルテナはどう思う?」
「私もギミックだと思います」
断言しちゃう?
金貨だと思っているのは俺だけ?
俺の考えは甘いのか?
「じゃ・・じゃ~開けるぞ!!」
最後の宝箱をフラワーソードで
『コン』
っと叩いた瞬間
「グワーーーーー」
っと宝箱が大きな口を開けて襲って来た~~!!
皆がフラグ立てるから~~!!
『クソッ』
一気に
「スパーン」
っと宝箱を叩き切ると、光の粒子になって宝箱が消えてゆき・・
『ドンッ』
っと地面に宝箱がもう一つ出現した。
「げっ!!また宝箱が出現したぞ!!」
「開けましょう!!きっと凄い物が入ってますよ」
「レイラそれは早計じゃないか?今度もギミックとか考えないのか?」
「私の勘では、めちゃくちゃ良い物の予感しかしません!!」
言い切るんだなレイラ
俺だけ危機感地が出来ていないのか?
まぁ開け鳴いては無いんだけどな!!
「じゃ~開けるぞ!!」
そう言って今度は一気に宝箱を開けた!!
つづく・・・
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