異世界人初コンタクト
第68話 68.異世界ラノベ定番イベント初コンタクト
俺はお茶の途中で聞こえた悲鳴の方向に一気に塔の上から空中へと飛び出した
お城の塔の上からこの辺一帯の景色を見渡した時には人が居る形跡は見つけれなかった
俺達は遠くを見渡していたのだった。
悲鳴が上がっていたのは驚くほど近く!!
東京ディズ〇ーランドのシンデレ〇城似のお城を建てた場所から2キロ程しか離れていない場所
城壁から言えば1キロ程度の位置だ。
城壁は背丈の何倍もある藪の際まで錬成していたから、当然藪の向こうは見えなかった訳だ
まさか街道の近くまで俺達は開拓していたとは思いもしなかったぜ!!
街道は城壁から一キロ程離れた場所を東西に走っていて20台程の馬車の商隊のよう
その商隊の馬車を取り囲むように武器を持った20人程の護衛だろう人達が魔獣の群れと交戦しているが魔獣の群れが半端ない!!
次々に魔獣に襲われ魔獣に喰われていっている!!
「助けなきゃ!!」
とはいったものの・・
乱戦で迂闊に攻撃も出来ない!!
どうみても200匹以上魔獣が居るぞ・・・
って見ていたら、また1人魔獣に食い千切られた!!
考えている場合じゃ無い!!
全部収納!!
魔獣、商隊の馬車、戦っている護衛全部を一旦俺の異空間庫に格納!!
そして魔獣20匹程度を商隊の人達と一緒に再度街道に排出
それじゃ~魔獣が少なすぎる為に、前日領地の拡大の為草原でぶつ切りになっていたぶった切られた魔獣の死体を300体程出しておく!!
『どうよ!!この緻密な隠蔽!!俺って超~天才?』
そして
「手助けします」
と叫んで魔獣を食肉花の牙から作ったフラワーソード(仮名)で切り伏せてゆく
このブレード初お披露目だけど、めちゃんこ切れる!!殆ど力が要らないじゃん!!Σ(・□・;)
ミスリルソードって何だつたんだっていう位、滅茶切れ!!
駄犬は駄犬で魔獣に突っ込んでゆきフェンリルサイズで女神様を背中に乗せたまま魔獣を一気に食い殺す
駄犬の姿がめちゃんこ早くて一瞬ブレているように見えるじゃん!!
『駄犬よお前めちゃめちゃ早く動けるじゃないかよ!!』
俺が魔獣10匹、駄犬が10匹って感じ戦闘終了~!!
驚く商隊の人達に
「大丈夫でしたか?」
と声をかけると
「助かった」
「もう駄目かと思った」
と言って一気に地面に座り込んだ。
「わ~~ん」
思わず泣いている人もいるみたいだ・・・
商隊の馬車の周りには既に食い千切られた護衛や商隊の雇用人の体だった部分や魔獣の死体が散乱して凄惨な状態となっていた。
保体満足の人が少ない?
手足を食い千切られて虫の息の人達も大勢いるよう
怪我をしただけの人は放って置いて、魔獣に襲われ今にも死にそうになっている人に駆け寄り、抱き上げる。
左腕は魔獣に喰われ、腹部を魔獣に喰われている。
そのまま頬っておけば数分後には絶命するだろう・・・
抱き上げた女性・・
胸は露になってる
顔は綺麗だし・・
決して優先した訳じゃ無いからな?
『俺の体が真っ先に反応しただけだからな?』
俺はそんなめちゃんこ綺麗な今にも死にそうな女性に100万倍に希釈した食肉花の抽出液を口に流し込む。
『進化だけはしないでくれよ!!』
そうお祈りしながら・・・
結果は!!
ゆっくりだけど、魔獣に喰われて千切れた腕・・再生してますね・・
魔獣に喰われた腹部もゆっくりと再生して傷が塞がって行く
そんな綺麗な半裸の女性は・・・
「きゃっ」
俺に抱かれているのを気づいて小さく悲鳴
でも直ぐに記憶をたどり・・
え?えええええええええええ~」
っと驚いている。
俺は服を取り出し
「これと着替えて」
と渡す。
俺は次々にそんあ状態の男達を次々に、肉食花の100万倍に薄めた抽出液を口の中に流し込んで助けてゆく。
でも助けた男達よ!!
俺は声を大にして言いたい!!
『何で俺を見て瞳がハートマークになってるんだ?まさか俺を女の子だと思っていないよな?な?』
後数分で死んでしまうような怪我を負って救えたのは12人
救えなかった命も有る。
魔獣に食い千切られ絶命している人達だ。
死んでしまった人達までは救えない!!
「何処のご人家は存じませんが、助けて頂いてありがとうございます。貴方方が助けに来て頂かなかったら私達は死んでいました。本当にありがとう」
俺にそう言って話しかけて来たのは40代前半位の金髪の男性
「貴方は?あ~腕食い千切られたんですね。災難でしたね。このポーションをどうぞ」
俺が飲ませて、欠損部位再生していたのを見ていたのだろう、俺の渡した瓶を一気飲み!!
ゆっくりと再生する男性の腕
それを驚いたように見続ける男性
「無くなった血までは回復しませんから、暫くは安静にしていてくださいね」
「あ・・ありがとうございます。私はこの商隊を束ねるアネルド商会の会頭のレオン・アネルドと申します。
失礼ですが!!コ!!この薬は何処で手に入れたのでしょう?まさかダンジョンのドロップ品でしょうか?」
おお~まさかのダンジョン!!
この世界にダンジョンとかが有るのか?
「残念ながらダンジョンからのドロップ品ではありません。これは私が調合したポーションですが調合方法は秘密です。ところでこの世界にダンジョンが有るのですか?そしてポーションとかもドロップするのでしょうか?」
「ダンジョンを知らないのですか?ダンジョンで魔獣を倒すと金貨や銀貨や銅貨などのお金や魔道具や武器がドロップするのですが、このようなポーションはドロップした事がありません。
タダ治療の魔道具としてごく稀にドロップする時は有りますが怪我を直す程度で、失った腕や足が再生する事は絶対にありません」
「私はこの草原の奥で魔獣を狩りながらひっそりとこの草原の奥で暮らしていたのですが、外の世界が気になってきてこの付近まで領地を拡張してきたので、この世界の常識が全く解らないのです。話を聞くとこの私が作ったポーションは世の中に出すと凄くマズイ物のようですね」
「この草原の奥で今まで暮らしていたのですか。それではこの世界の常識に疎いのは仕方の無いことでしょう。
僻地の外界と交流の無い小さな集落で暮らしているような人達の中にはそういう人も多く居るようです。
それよりも、そのポーション、沢山お持ちのようですが私達に売っては頂けないでしょうか?売って頂けるなら1本金貨500枚お支払い致します。どうかお売り頂けませんか!!
それに今回助けて頂いたお礼も致します」
と凄い勢いで迫って来るアネルド商会の会頭
俺は一瞬引いちゃったよ
「先ずは怪我をした他の人の治療を優先しませんか?」
「あ・・あ~失礼しました。つい興奮してしまいもうしわけありません」
アネルド商会の会頭レオンさんに怪我をしている人を集めてもらい
腕が無くなったり、足を魔獣に喰われた人達はポーションを飲ませ
それ以外の人は
俺の魔法
「ヒール」
で一気に治療
「な・・何ですか~~それは~~!!」
「治療の魔道具でしょうか?」
・・・
と口々に聞いて来るのでアネルド商会の会頭レオンさんに
「魔道具では有りませんよ?私の回復魔法ですが何か?」
と聞くと!!
「魔法とは何ですか?この世界にはそんな物有りません!!」
と相当混乱したように叫びながら俺の肩を両手で掴んできてビックリ!!
え?
この異世界って魔法が存在しない?
じゃ~魔法を使えるのは俺だけ?
めっちゃヤバいんじゃ?
つづく・・・
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