第62話 62.駄犬お前小さくなれたんじゃねえかよ!!俺の努力は一体何だったんだ?
俺達の第二の屋敷が完成して今日から、此処が拠点となる
このエデンの地に2軒しかないけどな・・
草原を切り開き、城壁を設置して、早5日目にして一番最初の森の傍の屋敷から8キロ程も四方にも領地となる領域が拡大してしまった。
だが住んでいるのは、俺と女神様の2人と駄犬1匹だけだ
女神様には全方向に見渡せる、この高台に作った屋敷がお気に入りのようだ窓ガラスに顔を擦り付けるようにして外の景色に見入っている。
俺は早速夕飯作り。
今日のメニューはオークのステーキ肉!!
肉尽くし・・・
だってさ~
今、この異世界で食べれる植物って全然見つけれていないんだぜ?
あの肉食花
毒じゃなかったけどさ~
『めちゃめちゃヤバい物だったじゃん?』
野菜と言えば錬成が成功しているジャガイモとトマトしか無いもんな~
レタスは錬成しておきたいな!!
今日の夜の俺の頑張り次第だな!!
って事で~定番肉料理
オーク肉のステーキ
コーンスープ
クロワッサンの焼きたてパン
マーガリン
そしてトマトのサラダ
やっぱりレタスが欲しいな・・
無い物ねだりしてもしょうがない!!
肉以外全部錬成した物・・・だな
駄犬は・・・
デカいタライ?
昔の人が洗濯をする時に使っていたアルミ製?の平たい桶?っぽい物
ドリフの番組でバツゲーみたいに頭の上から落とされるアレの事だ
その一回り大きなタライにぶつ切りになったオークを入れて駄犬用の食事とした
駄犬は俺達のテーブルの横で極大タライに首を突っ込んで
『ガブリ』
『ガブリ』
とオークの肉をかみ砕いて豪快に飲み込んでいる
血抜きしていないが、聖獣のフェンリルだから大丈夫だろう?
文句言ってないし!!
俺の方はと言えば・・・
何時もの通り
「あ~~~ん」
って口を開けて待っている女神様の口の中にオークのステーキを一口大の大きさに切り分け放り込んで食べ終わると、薄く切ったクロワッサンにトマトのサラダを挿んで女神様に少しづつ食べさせたりと俺は・・
『女神様のお食事補助マシーン』
そんな光景を見ていた駄犬が・・
俺達の所に来て
「ク~~ン」
「ク~~ン」
と俺が女神様に食べさせているオークのステーキ肉を足さす?駄犬に人間みたいな指が無いからな・・
「ダメだ!ダメだ!お前みたいに無駄に体がデカいと、こんな小さなオークのステーキ肉なんて小さすぎて味なんて解らないぞ」
って
「シッ」
「シッ」
っと向こうに行ってタライの中のオーク肉を食べろとジェスチャー
そんな駄犬は!!
一瞬体を
『ぴっか~~ん』
っと光らせた瞬間、高さ3メートル、長さ5メートル近くだった駄犬の体がズズズーーっと縮んで。子犬サイズに!!
「わんわん」
と得意げに俺達に向かって鳴くのだった。
俺は思わず
{駄犬お前小さくなれたんじゃねえかよ!!俺の努力は一体何だったんだ~~~~!!もしかして、最初からこのサイズになれると解っていたら、この屋敷作らなかっても良かったんじゃね?」
そう叫ばずにはいられなかった。
「きゃぁ~~~凄く可愛いですわ~~~」
女神様が駄犬を見てめちゃめちゃ興奮して駄犬を抱き上げて顔をスリスリ
女神様ってめちゃ可愛い物好きだからな!!
『まさか・・この駄犬・・これを狙ってやったのか?』
「わんわん」
「なに肉を食わせろってか?」
「わんわん」
しょうがないので、小さくなった駄犬のお口サイズに俺の分のステーキ肉を切ろ分け駄犬の口に突っ込んだ。
『もぐもぐ』
駄犬が俺の突っ込んだオークのステーキ肉を咀嚼した瞬間
「うめぇ~~~~~~」
「げっお前喋れるのか~~~?」
『ぶるぶる』
頭を左右に駄犬が振っているが・・・
今一解んねぇ~
元はシルバーウルフだった駄犬だ、あの肉食花の抽出液でどう進化したっておかしくは無い・・・
「わんわんわんわんわん」
「何?もっと食べさせろだと~~~!!」
「まだ食べるのかよ!!」
「わん」
「はぁ~」
こうして俺達の食事は・・・
女神様と・・
駄犬・・・
2匹に交互に食べさせなければいけなくなったのであった・・・(;'∀')
つづく・・・
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