第56話 56.女神様~食べちゃったの?やはりラノベの知識通りゴブリンの肉は不味かった?

俺は家に帰ると早速、女神様のお口にチョコレートの欠片を


『ぽんっ』


っと放り込む。

俺が手を持っていくとお口を開けて待って居る女神様


『もう阿吽の呼吸』


って言っても良いんじゃね?

その間に今日狩ったラノベの世界では激マズと言われるゴブリンの肉を使って唐揚げを作ろうと思う!!


題して!!

『ゴブカラ』

うん我ながらなんて良いネーミングセンスなんだ!!

褒めてくれる人が居ないから、自分で褒めるしか無いんだよ・・・


『何か自分で褒めて悲しくなってきたよ・・(;'∀')』


兎に角、ゴブリンの血抜きを血抜き魔法で血抜きし、解体魔法で適当な大きさに肉を切り出して下処理、錬成していた油をフライパンに油を入れて加熱した中にフライドチキンくらいの大きさに舌処理したゴブリンの肉の塊を順次投入してゆく俺。


何かの料理番組でやってたのを見た事が有るんだけど、料理をする人が調理器具なんてフライパン一つで殆ど事足りる何て言ってたのを思い出す。


『そう言えば、俺この異世界に来てからフライパンしか調理器具使って無いよな?』

フライパンって万能調理器具?

そうかもな!!


ゴブリンの下処理した肉をドンドンと加熱した油の中に投入し『ゴブカラ』としてお皿に積み重ねてゆく俺


『パクッ』


「ホニャニャ~~」


俺の横で突然そんな叫び声が上がってビックリ!!

声の方向を見ると、いつの間にか俺の横に来て積み上げていた出来立ての熱々『ゴブカラ』をチョコレート感覚で自分でお口に放り込んでしまったらしい!!


げっ!!

『ラノベの知識じゃゴブリンの肉ってめっちゃマズイって書いてあったけど大丈夫なのか?』

一番最初に味見しとけば良かった!!


「だ・・大丈夫か~~?」

思わず俺は涙目になっている女神様に声を掛けた。

めっちゃ不味かったか?

多分これは


『相当に不味い感じだな』


やはりラノベの知識通りなのか?


「あちゅいでひゅ」

「味は?味は不味く無いか?」

「おいひいでしゅ」


「そ・・そうか・・まさかアルテナが先に食べるとは思って居なかったからゴメンな。先に熱いといっておくべきだったな」


「凄く美味しい。でも舌がヒリヒリする~」


女神様はどうも慌てて食べて舌を火傷してしまったみたいだ・・

「ヒール」

女神様に治療魔法を掛けてやると


「ありがとう楽になったわ」


体の内部は普通に傷つくみたいだ・・・

注意しとかなきゃな!!


つづく・・・

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