第54話 54.久しぶりに狩りをしよう

今日は久しぶりに塀の外の草原に出てきた俺達

今日はあの肉食花から抽出した抽出液を弱らせた魔獣に呑ませて死なないかどうかの検証をしたいのだ。

あの30メートりを超す肉食花の花肉が食べれるようなら植物で初めて食べれる物を見つけれた事になる。

あれだけの大きさだ。アレが食べれるならば食糧事情が大幅に改善されるハズ!!


って事なので、今日は一部の魔獣を殺さない程度に仕留めなければならない!!

『難易度が上がってしまう』

なので前回よりウィンドカッターを弱めに射出


10メートルの範囲の背丈よりも高い雑草に向かって


「シュッ」

「シュッ」

「シュッ」

「シュッ」

・・・

っと弱めにウィンドカッターを射出

10メートル範囲の背丈よりも高い雑草が次々に倒れ


「グギャッ」

「ヒュエッ」

「キャウ」

・・・


っと魔獣の吠える変な叫び声?

倒れた雑草の中に散らばる魔獣の切り刻まれた死体が切り平開かれた草原に残っている

真っ二つに切り裂かれている為に、生きている魔獣が居ない!!


魔力を抑えてウィンドカッターを射出しているつもりだけれど・・

魔力効率が上がっているせいか、魔力量は断然抑えられているけれど、威力が大幅に増強されているようだ。

初回ウィンドカッターを射出した頃の感覚で出力を抑えてウィンドカッターを射出していたのに!!

『上手く威力の制御が出来ない』


10メートル範囲に魔力を落としたはずなのに、30メートル範囲の雑草と一緒に魔獣も切り裂かれてしまっているよう・・・


「くそっ!!威力が上がる前なら瀕死の状態で生きてただろうに!!」

「ふふっ~ドンマイ!!威力が上がってるんだから喜びなさい」


女神様、フォローになってない気がするんですけど・・・・

まぁ~気落ちした俺を慰めてくれてるんだろうな?

と思いながら女神様のお口にチョコレートの欠片を


『ぽんっ』


っと頬り込む


『もぐもぐっ』


「解ってるじゃない」

「当然!!」


女神様はチョコレートを食べたくって俺を慰めたっぽい?

イヤイヤ

『落ち込んでいた俺を本当に慰めたいと思ってたんだよね?』


怖くて聞けねぇ~

『本音でどう思っているかって事が解ると逆に怖い?かも』


仕方なく、次々にウィンドカッターを繰り出し、背丈以上に伸びた藪となった草原を刈り取りながら魔獣も同時に狩ってゆくが・・

『威力の制御が上手く出来ない・・』


結局、藪となった草原の草を刈りながら、魔獣を狩って、空いたスペースに土壁を形成してとルーチンワークとなった作業を熟してゆく俺達


悔しい事に、魔力切れになんねぇ~~~

女神様のおパンツを堪能出来てねぇ~!!

それに魔獣が2つにぶった切られ、肉食花から抽出した抽出液が毒かどうかのチェックが出来ねぇ~~

こうして夕方まで藪となった草原の草刈りをして、土壁を錬成し周囲2キロの領地が出来上がっていた。

異世界に来て4日、俺の両地となるエデンは周囲2キロの広さになった。


つづく・・・

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