第52話 52.女神様からの突然のブーイング
肉食花から花肉を切り出す時、肉食花の花の内側にビッシリと生えている1メートル位の無数の歯をよく見てみると・・
『これって両刃のブレードみたいじゃね?』
って思ってしまった俺
30メートル以上ある肉食花の本体に比べれば1メートル程の歯なんて小さく見えるけれど、取り出してみるとデカい!!
巨大な花の内側に一気に丸呑みした魔獣を一撃で仕留め徐々に仕留めた魔獣を消化し栄養として吸収してしまう機能の為にあるのだろう。
こんなブレード状の歯で一突きされただけで殆どの魔獣は即死だろうな
それにしても!!
『これってめちゃめちゃ両刃のブレードじゃん?』
これに柄の部分と鞘の部分を錬成すればブレードとして使えるじゃん!!
狩りに行く前に錬成してしまうか!!
流石に俺の異空間庫の中に入れたまま柄の部分と鞘の部分を錬成するのは難しいもんな!!
って事で女神様が起きるまで、俺は小麦粉、塩コショウ、砂糖、塩、マヨネーズ、ドレッシング、フォーク、ナイフ・・・
思いつくままに錬成をしていった俺
『魔力切れを頻繁に起こし、再度錬成、魔力切れ、錬成を繰り返していた為に、少しづつは魔力量が増えているよう』
でも一気に魔力が増えるなんて事は無いようだ!!
『異世界は俺にとってはまだまだ厳しい世界みたいだ』
こうなったら、焦ってもしょうがない!!
成るようにしか成らないのだ!!
俺の出来る範囲でやろうじゃ無いか!!
俺が錬成に勤しんでいると
「レイおはよぉ」
と言って
『ぎゅっ』
っと俺を抱き締めて来る女神様
ぎゅっと抱き締めてくるって言っても、抱き枕状態だからあまり変わった物では無いのだが・・・
違っている点と言えば・・俺の胸に顔を埋めスリスリしてくることだろうか?
服は昨日着せたと思われる品川高校の制服なので、起こして歯磨きと顔を一緒にした後、めちゃんこ寝癖がついてしまった髪型を俺の魔法で作った疑似ドライヤー?
魔法で暖かい風を当てて髪型を整えるだけなのだが・・
姿見を見せながら女神様の髪型を整えていると・・
『思わぬ女神様からのブーイング!!』
「レイ何で私と同じ服じゃ無いの?レイの服可愛くない!!私と同じにして!!」
「えええええええええええええええええ~~~~???何で?」
「私と同じ服着てくれてたでしょ!!」
あれは着替えるを作って無かったかし、同じ服を再度着るのも女神様に『不潔』なんて言われたら嫌だから、仕方なく女神様用に作っていた白色のミニワンピースを着ただけだったんだ
そのまま言っちゃうと、恥ずかしいから・・・
「俺は男の子なんだ!!スカートとか可笑しいでしょ?」
と言ったのだが・・・
「何で男の子だったら、スカート履いちゃいけないっていう決まりとか有るの?」
「決まりは無いんだけどさ・・・」
「じゃ~レイは可愛いから、私と同じ服にして!!」
うをぉ~
女神様って常識めちゃめちゃ無い?
可愛ければスカート履いて良いの?
「スカートってスースーするから俺苦手なんだよ」
「可愛いから許します。私と同じ服にしなさい」
『可愛いから許します』
って許可されても俺が困るんです!!
この世界の誰かが此処に来て見られたらめちゃめちゃ恥ずかしいじゃん!!
それに同じ服って・・・
今まで糞神に囲まれて生活?して来た女神様にとってはムサイ糞爺達だけだったから疎外感で寂しかったのは解るけどさ~
「この服が気に入っているから、此れで良いよ」
「可愛くないからダメです!!」
「イヤイヤ可愛い、可愛くないって問題じゃ無いでしょ?」
「レイは可愛く無いとダメです」
・・・
・・・
延々と堂々巡りになる俺達・・・
不本意だが・・
このままじゃ永遠に終わらない・・
なので代替え案を提案
「じゃ~一週間に1度アルテナと同じ服にするって言うのでどうかな?」
「そんなのダメです!!絶対に許しません!!」
え~何?
許しませんって来たよぉ~参ったな・・・
「じゃ~3日に1度、アルテナと同じ服にするって事で許してくれないかな?」
「全然可愛さ成分が足りません」
足りないって逆切れじゃね?
此れでもダメか・・
俺だってスカートじゃスースーして落ち着かないんだよ・・
それに誰かに見られたら・・って思うと・・・
「じゃ~2日に1度でどう?これ以上は負けられない!!」
「ダメダメダメです~毎日可愛いレイで居て欲しいです」
くっそ~此れでもダメか・・・
え~~いやけくそだ~~!!
もってけ泥棒~~!!
「これ以上はダメだからね?一日おきにアルテナと同じ服にするって事で許してよ」
「むぅ~~~~~~しょうが無いです。それで許してあげます」
うをぉ~女神様って交渉上手?
女神様・・最初から一日おきに女装させるって事で決めてたんじゃ・?
結局俺は一日おきに、女神様とお揃いの女装をしなければいけなくなりました・・(´;ω;`)
/(^o^)\ナンテコッタイ
どうするんだよ~俺~~~!!
つづく・・・
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