第37話 37.それは・・脱がして欲しいって事ですか~~~~~?

よく頑張った!!

頑張った自分を褒めてあげたい!!


何かで聞いた事の有るフレーズだが・・まあ良いじゃ無いか!!



うをぉ~それにしてもめちゃ気分悪い・・・

もうこれは魔力枯渇寸前で倒れる寸前だな!!


これ以上やったらぶっ倒れるな


屋上の貯水槽に水魔法で水を溜め

シャンプー

リンス

コンデショナー

ボディーソープ

バスタオル

そしてお風呂で体を洗う為のボディタオル

それらを錬成した後、お風呂に水を溜めて火魔法でお風呂を攻撃し適温に調整

攻撃魔法も使い様だぜ!!

どんな攻撃魔法でも壊れないようにお風呂を頑丈に作った甲斐が有ったぜ。ふっふっふ~




まさか異世界に来て、お風呂を攻撃魔法で沸かす事になるとは思わなかったぜ・・(;'∀')



流石異世界!!

不思議が一杯?


経緯はどうあろうとお風呂が沸けば良いんじゃね?


って事でお風呂に入ろう!!

先に女神様にお風呂に入ってもらうか・・・

だって俺、女神様の使徒だからな・・


『レディーファースト?』


って言うだろ?

本当の事を言えって?


『先に女神様にお風呂に入ってもらえば女神様の出汁が飲めるじゃん?ぐへへへ~じゅるり』


って事で早速女神様に

「アルテナから先にお風呂に入ってよ。俺はアルテナがお風呂から出たら入るから~」

ってかる~~~~く


フケよりもかる~~~く言ったつもりだったんだが!!

「お風呂って何?」


まさかとは思うが・・


「え?アルテナってお風呂に入った事無いの?」

当然聞いちゃったよ俺

神様ってもしかしてお風呂とか入らないの?

髪とか洗わない?

フケいっぱい出ちゃわない?


まさかとは思いますが・・

生まれて来てからフケとか汚れとか全部貯め込んじゃってます?



『うをぉ~~怖くて聞けない~~~~~~~~~~!!誰か教えて~~~!!』


そんな挙動不審の俺に


「そもそも私にはお風呂って何なのか解りませんので、『お風呂に入った事無いの?』という質問にはお答えする事が出来ません」


うをぉ~~


何か、禅問答みたくなってね?

お風呂って一言で言えば・・


あれ?

お風呂と言えばお湯に入って体を温める所?

イヤイヤ体を洗う場所?

いやいや一人エッチをする所なんじゃ?


うをぉ~~イケナイ性癖がバレちまう~~~~~

女神様?

そんな下げ済んだ目で見ないでください・・イケナイ性癖が発現しちゃいそうです


お風呂ってどういえば良いんだ?


えっと・・


「そうなんだ。お風呂は体の汚れを落としてお湯で体を温めてリラックスする所って言えば解るかな?」


「女神であった私には体という物がそもそも無かったので、お風呂は入った事がありません」

「あ~そう言えば神様はエネルギーの集まった思念体で普通の人間には見えない存在だと言っていたような・・・」

「そうです。神が見える人にとっては見る人の思念によってその人が感じる姿に見えるだけで体が有る訳ではありません」


「そうなんだ。体が無ければお風呂に入る必要も無かったって訳だ」

「レイの言う通りです。でも体を持っている今は体がベトベトした感じで気持ち悪いです」


あ~俺が召喚してしまった為に、体が自動生成されちゃったんだ・・

じゃ~俺のせい?


「もしかしてだけど、お風呂の入り方解らないよね?」

「ハイ」


そうハッキリ言われると罪悪感が~~

「お風呂は体の汚れを落とすので、まずは着ている服を全部脱がなければいけません」

「レイが着せてくれたので脱ぎ方が解りません」


って両手を俺に出してるんだが・・・

え?


え?


えええええええええええええええええええええええええええええええええええ~~~~~~~?


俺に脱がせって?

脱がして欲しいって事ですか~~~~~?


無理!

無理!

無理!

無理!

無理!

無理!

無理!

ぜ~~~~ったいにムリ~~~~!!

最初はそんな意識していなかったから大丈夫だったケド!!

異性として認識してしまった今となっては


『ぜ~~~~~ったいにムリ~~~~!!確実に押し倒してしまう自信がある!!』


どうすんだよぉ~~俺~~~!!

そんなに切なそうな表情で両手を突き出したまま見ないで下さい女神様~~



つづく・・・

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る